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食品工場がすべき異物混入対策の具体的なやり方|よくある原因も解説します

食品工場がすべき異物混入対策の具体的なやり方|よくある原因も解説します

食品工場にとって一番避けなければいけないトラブルが異物混入です。

異物混入が発覚するとニュースで大きく取り上げられますよね。

実際に起きた異物混入の事例をいくつか挙げられる方も多いのではないでしょうか。

異物混入が全く起こらないようにすることは難しいですが、発生の確率を少しでも減らせるように対策はすべきです。

なぜなら消費者の健康や会社への信頼に関わるからです。

混入を防ぐ方法はたくさんあり、出来るだけ取り入れるのが理想的です。

既に十分対策をしているつもりでもまだできることがあるかもしれません。

そこで今回は食品工場がすべき異物混入の対策方法をまとめました。

消費者に安心安全な製品を届けたい、もっと徹底的に異物混入対策がしたいという方は必見ですよ。

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目次

食品工場が異物混入対策に力を入れるべき理由3つ

最初に食品工場が製品に異物が入らないように対策すべき理由を改めて振り返りましょう。

消費者の健康に悪影響を及ぼす

異物混入の大きな問題は消費者の健康を害する恐れがあることです。

後でも詳しく触れますが、異物には様々な種類があり、例えば金属片が入っているものを口にしてしまうと何かしらの健康被害に結びついてしまうことは想像に難くありません。

体内に入るものを製造するからこそ、食品工場は特に異物混入に対して警戒心を強める必要があります。

会社の信用問題に関わる

企業の信用を落としてしまうのも大きなデメリットです。

場合によっては異物混入についてニュースで大々的に報じられることもあり、「信用ができないから」と他社の製品が選ばれるようになってしまう恐れがあります。

こうなると将来の売上にも打撃を与えるでしょう。

それまでどれだけ多くの人に愛される商品を作っていても、信頼を失うときは一瞬です。

毎日繰り返し行う作業の中でつい気が緩みそうになることもありますが、1つでも不良品が出ると影響は大きいので常に細心の注意を払いましょう。

自主回収をしなくてはいけない

異物が混入していたことが分かり、他の商品にも混入していると考えられる場合は自主回収をしなくてはいけません。

流通している量によっては多額の損失が発生するでしょう。

また、製造する機械の部品が壊れ、破片が入った可能性が高いときには、消費者からクレームが入っていなくても回収することがあります。

食品工場のよくある異物混入の原因6つ

工場がすべき対策方法を見つけるにはどんな物が紛れやすいのか知ることが大事です。

そこで、よくある異物混入の原因をご紹介していきます。

髪の毛

人手による作業が行われる食品工場では髪の毛の混入に注意しなくてはいけません。

髪は毎日抜けるもので、作業中にも落ちる可能性があり、さらには細いので混ざっても分かりにくいです。

原材料に元から虫や卵が付いていたことで食品に紛れ込んでしまうことがあります。

製造前に素材の点検はしていても、見えにくいところに潜んでいると見逃してしまうこともあります。

また、工場に入り込んできた虫が製造過程で混入するというパターンもあります。

金属片

製造に使用している機械が劣化し、一部の金属片が入り込むこともあります。

金属片は固く、場合によっては鋭利なものもあり、口にすることで怪我に繋がる恐れがあります。

糸くず

作業員が来ている服から糸が落ちて混入するケースもあります。

製造エリアに入る前に出来るだけ除去することが求められます。

作業員の私物

ペン、メモ帳、ハサミなど作業員が製造現場に持ち込んだものが紛れることもあります。

また、こういった私物の一部が取れて混入することも考えられます。

クリップや輪ゴムなどの小さくて紛れやすいものは特に注意しなくてはいけません。

菌・ウイルス

目には見えなくても立派な異物となるのが菌やウイルスです。

素材の不適切な管理によって発生、従業員経由で混入など様々な経路が考えられます。

健康被害に直結しやすく、目に見えないため、しっかり注意を払う必要があります。

食品工場がすべき異物混入対策13選

前述の通り、工場で紛れ混みやすい異物には様々な種類があります。

それだけに、対策方法も様々です。

最後に工場が導入すべき異物混入対策を具体的にご紹介していきます。

ゾーニングを徹底する

人が口にする製品を作るからこそ、ゾーニングは食品工場にとっては欠かせないものです。

ゾーニングとは区画を分けること。食品工場の場合は食品を扱う製造エリアとそれ以外のエリアを明確に分け、異物混入の原因となるものを製造エリアに持ち込まないようにすることでトラブルを防ぎます。

検査機器を導入する

どれだけ対策をしても製造途中で異物が入ってしまう可能性があります。

その異物に出荷する前に気づくのに役立つのが検査機器です。

最近の機械は性能が高く、小さい異物でも発見しやすいので、出荷前の最後の確認手段として導入を考えてみてはいかがでしょうか。

異物を持ち込まない着衣ルールを作る

作業員が身につけるものは異物混入の原因になるものがたくさんあります。

まず、髪の毛の対策としてフードキャップをつけることは欠かせません。

ただつけるだけではなく、髪が一本も出ないようにしまうことが大切です。

また、糸くず対策として、専用の作業着に着替えた後に粘着ローラーで取り除くという方法があります。

また、糸くずが出ないようにビニール製のエプロンを導入するという手もあります。

私物が紛れるのを防ぐためにはポケットには何も入れないことや、最低限のものしか持ち込まないことをルール化しましょう。

エアシャワーを導入する

製造エリアとその他のエリアの間にエアシャワーを導入し、強風を浴びてから製造現場に入るようにすると、埃や髪の毛などの混入を防げます。

工場内を清潔に保つ

工場の清掃が行き届いていないと埃や汚れが混入しやすくなります。

作業の前だけ綺麗にするのではなく、いつでも清潔を保つような環境を作ることが大切です。

また、掃除用品自体も定期的に掃除してゴミを取り除きましょう。

こちらの記事では清掃効率の高い工場を作る方法をまとめています。

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設備を清潔に保つ

建物だけでなく、製造機械の掃除も非常に大切です。

サビやカビがあったり、以前の製造で使用した食材が残っていたりすると、健康被害の元となってしまいます。

機械のメンテナンスを徹底する

機械の老朽化が進み、部品の劣化が進んでいると割れたり、欠けたりして食品に紛れ込む恐れがあります。

こうした事態を防ぐ鍵はメンテナンスです。

定期的に機械の様子をチェックし、早めに部品を取り替えることで金属片の混入を防ぐことができます。

機械のメンテナンス方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

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虫の侵入経路を塞ぐ

異物混入の原因になりやすい虫はきちんとドアや窓を閉めているつもりでも、わずかな隙間から侵入します。

そこで、ドア、窓、シャッターなど、隙間ができやすいところには専用のテープやブラシをつけて、侵入経路を塞ぎましょう。

また、換気扇や通気口などにはフィルターをつけると外からの侵入を防げます。

適切な温度下で食材を管理する

食材はそれぞれ保管するのに適切な温度があります。

例えば、お肉を高い気温の中に放置し続ければ傷んでしまいますよね。

そこで、工場で扱っている食材に合わせて適切な温度管理を行いましょう。

適切な照度を保つ

異物混入対策に意外と重要なのが照明です。

異物は目視でも確認することができますが、照明が暗いと見えにくく、見逃してしまいます。そこで、建物内は適切な照度を保ちましょう。

虫が集まりにくい照明を選べば虫対策にもなります。

ダンボールを持ち込まない

工場でよく使われるダンボールは実は虫の住処になりやすいもの。

ダンボールを製造エリアに持ち込むと虫も一緒に運んでしまうことが考えられます。

そこで、ダンボールは出来るだけ持ち込まないようにしましょう。

従業員に衛生教育をする

どれだけ企業が異物混入に力を入れても、現場で働く従業員の意識が低ければ対策の効果は半減してしまいます。

そこで、従業員に対して、なぜ異物混入対策を行うべきなのか、もし異物が混入するとどのような問題があるのか、それぞれの対策は何を目的として行われているのかといったことを伝え、意識を高めましょう。

すると、手を洗うときにはしっかり時間をかけたり、ゴミをしっかり落としてから製造エリアに入ったりと、行動が変わるはずです。

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まとめ

異物混入は企業の信用を揺るがす非常に厄介なトラブルです。

また、食品を口にした消費者にも影響を与えてしまいます。

どれだけ気をつけていても発生する可能性はあるものの、その可能性を出来るだけ低くすることが企業には求められます。

今回ご紹介した対策でやっていないものがあればぜひ取り入れてみてくださいね。

 

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