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工場を建設したい。必要なことからするべきことまで具体的な流れを解説します。

あなたが起業や事業拡大などで工場を新設しなければいけなくなったとき、何から始めるか検討はつきますか?

一口に工場新設といってもたくさんの手順から成り立っています。この記事では構想から本稼働までの流れについてお伝えします。

また最後に流れの中で最も重要な項目についても触れたいと思います。

 

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目次

工場建設の全体の流れ

工場を新しく建てることになった場合、以下のような手順で進めていきます。

1, 基本計画 2, 業者の選定 3, 基本設計 4, 詳細設計
5, 調達   6, 建設    7, 官庁検査 8, 試運転
9, 引き渡し・本稼働    10, 保守点検・設備保全

以上のように、工場建設の流れは大きく10個の手順に分かれています。次章で、ひとつひとつの詳細を説明していきます。

流れの詳細

企画準備

新しい工場を建てたいと思ったら、その理由を明確にすることからはじまります。老朽化なのか、今の工場では手狭なのか今の生産ラインに不備があるのか、生産を増やすために新しいラインが必要なのか?など、6W2H(※1)に基づき、建てる側自身ではっきりとした目標や理由を用意します。これがはっきりしたとろで、次の段階に進むことができます。

※1、物事を正確に伝える際に用いる8つの確認事項のこと。When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Whom(誰に)、Why(なぜ)、What(何を)、How(どのように)、How much(いくら)の8つを指します。

業者選定と基本計画

次に、工場建設を行う業者の選定にかかります。業者の選定は価格だけでなく、実績や、そのあとのメンテナンスのことも考え、納得できる会社を選びましょう。工場建設は後のメンテナンスがメインといっても過言ではありません。

工場建設実績の豊富な業者に相談することで基本計画へと段階を進めることができます。基本計画造りでは、コンセプトの具体化から建築基準法をはじめとする様々な法令との整合性の検討、工事費の算出までを建設会社の担当者とともに進めていく流れです。業者との協議の上で納得できる基本計画が作成できれば、見積もり・契約へと進んでいきます。

基本設計

基本計画の内容に従い、基本設計を作成していきます。基本設計の内容は建物構想図、レイアウト、動線計画図、フローシート、機器仕様書、機器構成図、電気・計装概要図などになります。建てる側の担当者は、平面の段階でも、しっかりと完成した後の動きが読み取れるようにしておきましょう。

詳細設計

基本設計に照らしあわせて、機器製作や施工のための、より具体的な詳細設計を行っていきます。詳細配置図、建築設計図、詳細フローシート、機器製作図、配管図、配線図などの細かい部分の設計に取り掛かります。基本設計の段階で、詳細設計のことを大枠で考えておくとスムーズに進めることができます。詳細設計が決まらなければ協力企業への依頼もできませんので、現場工事をスムーズに進めるためにも大事なポイントになると言えるでしょう。

調達・発注

詳細設計が決まると、資材や機材、部材などを手配する段階にはいります。材料の選定には安全性はもちろん、コストパフォーマンスに重点をおき決めていきます。また、材料の仕入れ先の過去の実績や将来部品交換の際の手配や保管期限なども考慮しておきましょう。

建設

ここでやっと、建設工事という段階になります。
工事完成までの道のりをスムーズに行うには、きめ細かな工程管理と遅れが生じたときの迅速な対応が決め手となります。

わずかな工事の遅れが多大な損害につながることが少なくないので、きっちりとした工程管理を行うことがカギになります。
工程管理は施工管理者だけに任せるのではなく、発注担当者レベルでもきちんと把握しておくことが重要です。

発注担当者は遅れが発生しても手抜きにならないようにしっかりと管理し、少しでも疑問が生じれば、解決しておくように心がけましょう。
施工管理者と常にコミュニケーションをとることで、重大な問題が起きてもすばやく解決しなるべく小さく収めることができます。

また、工場建設工事は、建設業法にもとづく特定建設業許可が必要となりますので、なるべく多くの業種における許可を得ている業者に工事施工を頼むことが安心かつ柔軟な対応に繋がります。

官庁検査・立会検査

工場建設の確認検査はありとあらゆる設備に及びます。建築、設備機器、消火設備、防火設備、配管、塗装、電気、安全などです。また、大規模な工場建設を行なう際には、機器の受け入れや現場立会検査などが工事途中で行なわれることも珍しくありません。発注担当者は検査に同席し、直接目視で確認し、わからないことは納得できるまで聞きましょう。

試運転

検査が通ったら、引渡しの前に設備や機器の試運転になります。試運転で不安な点が発生した場合は今後の業務に影響する大事なポイントとなりますので納得できるまで調整しましょう。

引き渡し・本稼働

試運転が終了すると、いよいよ引渡しです。工事施工業者からマニュアルや最終の図面などを受け取り工事の完成になります。引渡し後、本稼動していきます。

保守点検・設備メンテナンス

工場本稼動後に重要なのは保守点検およびメンテナンスです。工場を長く良い状態で持たせるためには、何かトラブルや気になることがあったときに早めの対応を心がけましょう。メンテナンス表などを作成し、痛みや劣化を早急に発見するために点検をコンスタントに行っていきます。また、工事引渡し後もメンテナンスを丁寧に行ってくれる工事業者と付き合うことも工場建設においてはとても重要なことです

工場新設においてもっとも重要なこと

前章で、10個の手順の詳細について説明しました。どの手順も、大事な工程ですが、その中でもっとも重要なことが手順の一番目の企画準備と基本計画です。

工場を建てるにあたって、企画準備の時に建てる側自身ではっきりと目標や理由を明確にし、次にそれを基本計画に落とし込むことです。
基本計画から設計と進んでいく中で設計業者は計画内容の不明瞭な点を確認したり、実現困難な内容の見直しを求められることもあります。

更に、実際の施工がはじまっても設計通りにいかない場面が出てきます。そういうときに、立ち戻って起点にするのが、工場を建てる目的とその理由です。
この点がぶれていると描いていた工場とかけ離れたものができてしまうこともありえます。

また、先に工事完了(竣工)時期を決め、必要工期、設計期間を逆算して動き出し、企画・準備・計画を十分に検討、精査することなく次の段階に進んでも、何かの拍子に後戻りし、結局工事完了時期が伸びてしまうということもおこり得ます。

そのようなことを防ぐために工場を建設することが決まったら、まずはこの目標と理由の作成にきっちり取り組むべきです。

理想の工場で生産したいという想いを実現するには、施工でも設計でもなく企画準備と基本計画にウエイトをおく必要があると思います。

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まとめ

ここまで工場建設の流れとその詳細を見てきました。おおまかな流れはご理解いただけたでしょうか?
多くの協力企業と大きなお金が動く工場建設プロジェクト、建てる側の担当者のプレッシャーは大きく、業者とやりとりした経験が少ない人は不安を感じることも多いと思います。

困った時、迷った時は先ほども触れた「建てる目的と理由」を思い出してください。これを押さえておけば、多少の知識・経験不足があったとしても、うまくプロジェクトをハンドリングしていけるはずです。

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