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震度6弱って、なにが起こるの?3つの地震対策について

地震大国と言われる日本ですが、ここ数日は各地で地震の発生が続いています。
6月18日午前7時58分には、大阪で震度6弱の地震が発生しました。
大きな地震は、交通機関の混雑・ライフラインへの被害は避けられません。被害にあった方々のことを思うと、非常に辛いものがあります。
余震などでまだ不安定な状況だと思いますが、少しでも被害なく無事であることをお見舞い申し上げます。

そして、ニュースで情報を知った方々も多いことでしょう。
被害状況を見て聞いて、改めて地震という自然災害の脅威に驚くばかりですが、体感していないのでどれだけ大きな揺れだったのかは、分かりません。

今回の震度6弱という地震の規模について、どういったことが起こるのか?また、建物にはどういった備えがされているのか?今後の対策のためにも、一度ご覧ください。

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目次

震度6弱ってどんな状態になるの?

どのくらいまでの揺れを体感したことがありますか?
ニュース速報などでよく見られるのは、「震度1〜4」程度です。
震度1だと、屋内にいる人が「揺れたかな?」と思うレベルです。
震度4では、屋内外問はず、揺れたことに驚き、電線が揺れているレベルになります。
この震度4でも、十分怖いレベルです。

では、今回の震度6弱はどの程度となるのでしょうか?

まずは、人は立っていることができません

これだけでありません。周辺で考えられる状況です。

  • 固定されていない棚やタンスが崩れます
  • 窓が割れたり、物が落下してくることがあります

思いもよらないことが起きる状況であることが分かりますね。

また、同じ地域で発生した「阪神・淡路大震災では、震度7」であり、日本周辺における観測史上最大の地震といわれる「東日本大震災は、震度6強」をそれぞれ観測した記録があります。
気象庁のHPでまとめられている震度階級では震度7が最大になっています。こうした情報からも、今回の地震の規模を知ることができます。

震度6弱による建物への被害

大阪府北部といえば、市内へのアクセスはもちろん京都にも近く、通勤・通学に便利な地域です。
建物も密集しているので、地震による建物への心配はあります。

木造住宅の場合

日本風土によく合う木造は、住宅を中心に多く建設されています。
木造住宅で考えられる被害です。

  • 壁にひび割れや亀裂が見られます
  • 瓦が落下する危険があります
  • 建物が傾くことも考えられます

鉄筋コンクリートの場合

人口が多い「茨木」や「高槻」では、駅を中心にビルが立ち並びまた、工場も多い地域です。大規模な建築物への被害も考えられます。

  • 壁・柱・梁にひび割れや亀裂が見られます
  • 低層階から中層階(15階まで)の柱が崩れたり倒れたりすることが考えらえます

ひび割れの状態で被害が予想できる

・幅2m以上のひび割れの場合
コンクリートに触れると、ひび割れた破片が落下します。場合によっては、大きく落下して鉄筋が見えることもあります。構造にも影響していることが考えられます。

・幅1m程度のひび割れの場合
このひび割れによる建物への影響は考えにくいですが、その後も余震が続くことが考えられるので、注意しておきましょう。

高層ビルの場合

地震が発生すると、様々な周期で揺れを感じます。高層ビルの場合、「長周期地震動」という、長くゆっくりとした揺れが続く状態になります。

同じ地域に建設された高層ビルでも、高さによって揺れが違います。
低層階では早い揺れ方を感じます。高層階になるにつれて、ゆっくりとした地震の揺れを大きく感じるようになり、長く続きます。

そのほかの被害について

建物への影響も多く出る震度6弱は、周辺住民への生活にも影響しています。

6月18日は月曜日で時間的に、朝の通勤途中だった方も多いはずです。
電車に関しては、停電が発生したり、安全確認のために緊急停止します。
道路も同じように、陥没したり塀や壁、建物の倒壊により影響が出ていないかの確認をします。

さらに一番生活に影響するライフラインも停電・断水・火災などにより使えないことも考えられます。

まずは人命 正しい情報を整理する

今回の地震では、死亡者も出ています。
まだしばらくは余震や同様の地震が起こる可能性があるので十分に注意しましょう。
全ては、命あってのことです。

また、多くの情報が飛び交います。時間が経てば、少しずつ復旧に向けての情報も入ってきます。
こうした時は、正しい情報が確認できるようにテレビ・ラジオ・ネットなど常に情報が聞けるようにしましょう。また、少し余裕があれば一人暮らしの高齢者などにも声をかけてください。声が聞こえるだけでも安心できるはずです。

地震に強い建物について考える

地震にに備えるべく、日本では地震に強い建物の建築が進められています。
地震対策として「耐震・制震・免震」の、3つの方法が取られています。
それぞれ地震対策となりますが、その方法や考え方が異なります。その違いについて、ご説明します。

耐震について

言葉のイメージ通り、地震による建物の倒壊を防ぎます。
建物の強度を上げて地震から建物を守り、無事に避難できることを考えられています。

建築基準法の通りに建物を建てられていれば、耐震構造の建物となります。現段階では、日本で起こる地震に耐えられるとされています。

制震について

耐震が建物を守るのに対して、制震とは地震の揺れを吸収することを言います。

揺れを吸収する装置として「ダンパー」を設置したり、また高層ビルの頂部に「建物頂部制振装置」を設置します。
この方法は、高層ビルに多く取り入れられ、ゆっくりと大きな揺れを感じやすい高層階にも有効的な技術として発揮しています。

※ダンパーとは
粘弾性ゴムなどを使い作られた装置をいいます。
建物に設置することで、揺れを吸収してそのエネルギーを分散させる役目があります。

免震について

免震は、地震の揺れを抑えて建物に伝わらないようにする方法です。
その仕組みは、建物の土台となる部分に「積層ゴム」を入れます。水平に動く装置の上に建物が建っているイメージです。つまり建物は地面に接地しておらず、地震の揺れから守れる状態を作り上げます。

※積層ゴムとは
ゴムと鋼板を交互に重ねたものを「積層ゴム」といい、それぞれに役割があります。
まずは、ゴムの部分です。水平にゆっくりと動くことで、地震の揺れを吸収して建物に揺れが伝わらないようにします。
そして、鋼板の部分です。建物の重さを支える働きがあります。揺れを防ぐだけでなく、建物が倒壊しないように安全を確保しています。

地震時の屋内外の状況

実際に「耐震・制震・免震」のどれが地震から建物を守ってくれるのか悩みますが、それぞれに優れているので、順位をつけるのは難しいです。これから建設予定がある場合は、専門家の意見を取り入れ設計することをオススメします。

また、どの方法であっても室内では、本棚などが崩れてくる可能性があります。建物が倒壊することはなくても壁や柱がひび割れることがあります。
地震対策として、十分に対応を考えておく必要があります。

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まとめ

今回の大阪府北部の地震をきっかけに、住宅、高層ビル、工場など建物の地震対策について調べてみました。大震災と言われた過去の地震から学び、建築基準法も見直しがされています。基準であれば最低限、耐震をクリアできる建物が建てられることも分かりました。

地震当日の夜は、やはりライフラインの影響から避難をする人、電車の運転再開が見込めず新淀川大橋を歩いて渡る人の様子が報道されていました。
まだまだ余震が心配されますが、これ以上の被害が出ないように祈るばかりです。

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