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工場設計を頼む場合に押さえておくべき6つのポイント

工場設計を頼む場合に押さえておくべき6つのポイント

工場は事業の生産拠点となる重要な設備投資の一環であり、同時にかけがえのない資産です。それだけに、工場を新設する最初の行為となる設計はとても重要な場面となります。
高い生産性を実現するための新しい工場建設、老朽化した既存工場の再整備など、自社のニーズを正確に把握してくれる設計会社を選択しなければなりません。大事な資産となる工場の設計を頼むさい押さえておくべき6つのポイントを見ていきます。

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目次

設備機器やユーティリティ設備などの専門的な知識を持っているかどうか

自社の業種においての、設備機器やユーティリティ設備(注1)などについての専門的な知識をもっているかどうかはとても重要です。

設計会社がこの知識をもっていることによって構想段階から自社のプロジェクトチームとともに工場内のレイアウトや生産ライン、働く人々の動線の計画をたてることができます。設計課題や要件を整理、施設のあるべき姿やコンセプト等を具現化することができます。

事業が、医療関係なのか自動車関係なのか、はたまた食品関係なのかでは必要な知識は全く変わってきます。自社の業種を多く手がけている設計会社を選ぶことが大切です。

(注1)ユーティリティ設備とは…工場、プラントなどで、主施設を補う共用設備をいう。
たとえば、動力源、空調、給水、消防、排水、警備などの設備をさす。

それぞれの業界で求められる各種管理基準などに適合する設計を考えられるかどうか

最近、工場ではGMP(注2)やGLP(注3)、HACCP(注4)などの各種基準への適合対応や品質管理システムの確立が求められています。

設計段階からこういった基準に照らし合わせた計画が必要になってきます。このようなことから設計会社にも専門的知識を持つスタッフがいることによってスムーズに製品・試験の品質確保に最適な施設の計画が構築されることになります。

(注2)GMPとは…Good Manufacturing Practiceの略語。
医薬品の製造に関し、施設、設備、製造に従事する人の教育と組織についての基準を定めたもので、製造工程や製品の品質、衛生や安全性への厳しい管理が義務づけられている。

(注3)GLPとは…Good Laboratory Practiceの略語。
優良試験所規範。試験実施適正基準。医薬品や食品の安全性を評価する検査や試験が正確かつ適切に行われたことを保証するための基準。安全性評価試験の信頼性を確保するため、試験施設が備えるべき設備、機器、組織、試験の手順等について基準を定めたもの。

(注4)HACCPとは…食品の製造工程における品質管理システムのこと。HA(危害分析)とCCP(重要管理点監視)からなる言葉で、ハサップと読む。最終製品の抜取検査方式ではなく、製造プロセス全体において、予測される危害(HA)を分析し、重要管理点(CCP)を定める方式。重点管理点ごとに、管理の基準や監視方法、基準外のものに対する対応措置を予め設定し、管理を行う。

省エネについて考慮されているかどうか

企業の省エネへの取り組みが重視される中、事業の一環となる工場においてもその取り組みはとても重要なものになります。

製造業や加工業などを筆頭に工場内でプロダクトを生産するには大量の電力消費を必要とします。
そのため、工場における省エネは設計の当初から計画すべきであり、それによって初期コストだけでなくランニングコストを減らすことにも大きな影響を与えます。

また、エネルギー負荷の高い工場では、IoTによるユーティリティ設備の最適化や、創エネ・蓄エネの検討などが設計にもりこまれることが求められます。

災害時の事業継続性や安全性の確保について考えられているかどうか

災害の多いこの国において、工場にとっても、災害時の事業の継続性や安全性の確保はとても重要な課題です。

設計段階から施設の重要度・リスク値に応じて、建物、天井等の二次部材、生産設備の耐震化や、重要設備の津波・洪水等のハザード対策まで様々なBCP(注5)策定に関して考える必要があります。

(注5)BCPとは…Business Continuity Planの略。
事業継続計画のこと。企業が地震、洪水、火災などの災害に遭遇した場合に、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、事前に策定される行動計画のことです。万一の際に考えられる自社の中核事業運営が抱えるリスクと影響(損害)を洗い出し、そのうえで優先的に復旧すべき業務とそれに必要な設備やシステムを明らかにし、目標復旧時間の設定や復旧手順を計画していきます。

企画コンペでの指名率が高いこと

設計を頼もうと考えた設計会社の企画デザインコンペでの指名率が高いこともひとつの決め手です。コンペを実施する自治体や民間企業の要望に合わせられる力があるということ、引いては建設する建物とコストのバランスの管理がしっかりしているという一つの証拠になるからです。

コスト管理がしっかりしているか

やはり、これが一番重要な点かもしれません。すべての案件には予算の上限があります。

設計会社が頼む側の予算と真摯に向き合ってくれることも重要な点です。予算の範囲内で理想的なプラン、最善のプランを提案してくれること、工場の費用対効果にこだわってくれること、工場稼働後のランニングコストについても考えてくれる設計会社を選びしょう。

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まとめ

工場は何十年という長く付き合うことになる大事な建物です。だからこそ、設計の業者選びは慎重になるべきです。
今回は設計会社を選ぶ上でのポイントをいくつか挙げました。注意点が多くて手間はかかりますが、このポイントをクリアして信頼できる業者に依頼することができれば、完成後のアフターフォローに関しても気軽に相談がしやすくなり、メンテナンスの面でも安心できるので、設計会社選びには重点を置いてください。

 

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