この記事では次の内容をまとめています。
- yess建築とは
- yess建築で建設するメリットとデメリット
- yess建築の価格
システム建築で工場や倉庫を建設しようと考えている方が知っておくべきことを全てまとめました。
yess建築とは
yess建築とは株式会社横河システム建築のシステム建築商品の名前です。
横河システム建築が持つ独自の鋼構造技術が反映されているのが特徴です。
工場、倉庫、物流施設、店舗、スポーツ施設、最終処分場など、様々な用途で使用することができます。
yess建築にはさらにいくつかの商品が用意されていて、それぞれ特徴や得意分野が異なります。商品についてはまた後の章で詳しくご紹介します。
yess建築で工場・倉庫を建設するメリット6つ
この章ではyess建築で工場や倉庫を建設するメリットをご紹介します。
1 | 最大無柱スパン60m |
2 | オーダーメイド感覚で設計可能 |
3 | 施工実績が豊富 |
4 | 低コスト |
5 | 短工期 |
6 | 高品質 |
最大無柱スパン60m
yess建築では柱のない空間を最大で60m作ることができます。
中間柱がある場合は最大120mです。超高層ビルでも用いられる高張力材を使用することでこれだけの広さを実現しています。
柱のない広いスペースがあると、効率的な生産ラインを作ることができ、人の移動が最短になるようなレイアウト作りも可能になります。
また、より多くの機械や設備を置けるため、生産能力も大きくなります。
他のシステム建築メーカーの商品では最大40mというところもあり、大空間を実現したいならyess建築がおすすめです。
オーダーメイド感覚で設計可能
yess建築の設計は1mm単位で調節することができ、システム建築にも関わらずオーダーメイド感覚で工場・倉庫建設ができます。
yess建築は独自の生産システムを採用しており、構造や寸法を三次元画像で確認しながら設計を進められます。
そのため、建物のイメージを早い段階から具体的に浮かべることができます。
このシステムはフレーム処理、構造計算、生産設計など、設計から生産までのプロセスを高速処理し、必要な時間を短縮してくれます。
施工実績が豊富
横河システム建築の建設実績は約1万1千棟で、業界トップシェアを誇ります。
年間では500棟を超える数のシステム建築の建物を建設しています。
工場や倉庫の施工実績も、もちろん豊富です。
公式サイトからは実際に建てた建物の情報を見ることができます。
また、お近くの地域のyess建築の建築実績も確認することができます。
メーカーによってはシステム建築を提供しているものの、あまり実績がないところもあるため、工場や倉庫を建設した実績があるメーカーに依頼すると安心です。
低コスト
yess建築では低コストで工場や倉庫を建設することができます。
これは合理的な構造を採用していることや、建物に使用する部材の点数が最低限に抑えられていることが理由として挙げられます。
工場や倉庫を建てる際は大きな額が動くからこそ、コストを少しでも削減できたら嬉しいですよね。
yess建築の価格や坪単価についてはまた後の章で取り上げます。
短工期
短納期もyess建築の特徴の1つです。
在来工法に比べて20%も短縮できます。
yess建築ではボルトを全て標準化しており、現場での溶接が必要ありません。
また、先ほども触れましたが、部材点数を最小限に抑えることで現場での作業時間も最小限になっています。
工期が短いとその分、稼働する時間と人数が減って、人件費も減るため、コスト削減に繋がります。
高品質
システム建築では建設に関わるあらゆる部分がシステム化されています。
そのため、安定して高品質の工場や倉庫を建設することができます。
工場や倉庫は何十年も使うものだからこそ、品質の高さは特に重視したいですよね。
yess建築は高品質・短納期・低コストを全て叶える優秀なシステム建築商品です。
yess建築で工場・倉庫を建設するデメリット2つ
この章ではyess建築のデメリットをご紹介します。
1 | デザイン性はあまり高くない |
2 | 希望の構造を叶えられないことも |
デザイン性はあまり高くない
システム建築はデザインの自由度が低いのがデメリットです。
yess建築の施工実績を見ると、外観はシンプルなものが多いことが分かります。
もし、外観にこだわりたい場合はシステム建築よりも在来工法の方が向いているかもしれません。
デザインこそあまり自由度は高くありませんが、先ほどもご紹介したように、yess建築は構造や寸法は1mm単位で要望に応えることができます。
希望の構造を叶えられないことも
yess建築は様々な商品を持ち、幅広いニーズに応えることができますが、あまりに特殊な構造には対応できない場合があります。
ただし、yess建築は商品の種類が豊富で、大空間、開口シャッター、2階建、部分2階と様々なケースに対応可能なので、大体の要望は叶えられるでしょう。
yess建築での工場・倉庫建設の価格
yess建築の建設コストは立地条件や使用する部材によって大きく変わります。
そのため、一言で価格を説明するのは難しいです。目安として、システム建築の坪単価は大体12~25万円ほどと言われています。
yess建築を採用している建設会社の中には実際の価格例を公式サイトで紹介しているところもあるので、具体的に価格が気になる場合はそういった情報を集めるのがおすすめです。
yess建築の屋根の特徴
ガルバリウム鋼板の屋根を使用しています。この屋根は防錆性能に優れているという特徴があります。
Yマットと呼ばれる断熱材と組み合わせて使うと断熱性を高められます。
水密性能の高いSSルーフ、二重葺き屋根構造のSSダブルルーフ、コストパフォーマンスの高いPリブルーフなど、様々な屋根システムを用意しています。
yess建築の外壁の特徴
- 低価格ながら意匠性の良いVリブウォール
- 意匠性と断熱性に優れたフラットヴァンド35V(縦張り)・フラットヴァンド35H(横張り)
- 30分耐火・1時間耐火の耐火建築物に適用する耐火ヴァンド50V/75V(縦張り)・耐火ヴァンド50H/75H(横張り)
このように外壁システムもいろいろな種類があり、それぞれ得意分野が異なります。
yess建築の商品の種類6つ
この章ではyess建築の商品と特徴をご紹介します。
スーパーラピッド
- 部材寸法を規格化
- 使用目的に応じた部材を選定
- 計画から生産まで一貫してコンピュータ処理
このような特徴があります。
規格化により工期を短縮し、建設コストも下げ、大空間の低層建築を経済的に建設できます。
クレーン付きにしたい場合にもおすすめです。
ラピッドプラス
基本的な特徴はスーパーラピッドと同じですが、さらにメリットがある商品です。
まず、スーパーラピッドでは部材が規格化されていましたが、こちらでは1mm単位で調整が可能です。
また建物自体の幅も1mm単位で設定できます。
従来は建物幅の最大値が30,600mmでしたが、ラピッドプラスは中間柱を採用することで60mまで大きくなっています。
ラピッドエース
建築面積200㎡から建設できる規格寸法型の商品で、建物の各面に開口を設置可能です。
積雪深、基準風速、建築規模など様々な建設条件があるので、気になる方はぜひ公式の情報もご覧ください。
メタルガレージ
規格寸法型の商品で、大型トラックも入るほどの大きさのガレージ倉庫を造れます。
幅8メートルの大きなシャッターをつけることも可能です。
シャッターを設置せず、作業場、事務所、資材倉庫など、ガレージ以外の使い方をすることもできます。
カスタムシリーズ
スーパーラビットがベースとなっているオーダーメイド型の商品です。
自由度がより高いため、システム建築でも出来るだけいろいろな要望を叶えたいという方に向いています。
yess2F
2階建、部分2階の工場・倉庫にしたい方向けの商品です。
こちらもオーダーメイド型です。
2階の荷重条件が重いケースでも柔軟に対応してもらえます。
yess建築で工場や倉庫を建設したいときは
yess建築で工場や倉庫を建設するにはyess建築と提携している建設会社を探す必要があります。
横河システム建築は全国に1300社の「ビルダー加盟店」があり、公式サイトから近くの加盟店を探せるようになっています。
気になる建設会社があったら問い合わせをし、システム建築で工場や倉庫を建てたい旨を伝えましょう。
まとめ
yess建築とは横河システム建築のシステム建築商品の名前です。
建設実績は約1万1千棟、加盟店は1300社と全国で広く採用されています。
気になる方はお近くのyess建築を採用している建設会社に問い合わせをしてみましょう。