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食品物流倉庫における温度は3つの温度帯で決まる

さまざまな商品を保管することができる倉庫は、物流の一部であり、マザーセンターとして拠点の役割を果たしています。

ご存知の通り、倉庫は大きな建物です。しかし、これは長所であり短所でもあるのです。
大きな建物ですから、複数の商品を保管することができます。複数の商品を細かく考えていくと保管の方法が異なることがあります。

大きな建物でも、保管における課題はいろいろあるのです。
そんな中でも、特に保管が難しいのは食品です。品質を維持するためにやるべきことがあります。

一つの倉庫で、複数の商品を保管する方法はどんな点に注意する必要があるのでしょうか?
そこで今回は、食品倉庫にて複数の商品を保管する方法をご紹介します。

生活に欠かせない食品を美味しさを維持して、安全にお届けするためのポイントを追求してみましょう。

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目次

食品はネット購入が主流

ECサイトにて食品が扱われるようになり、食品も買いに行くことから届く形へと変わりました。
現在では「お取り寄せ」という言葉が定着しました。

・各種ECサイト
・ふるさと納税
・メーカー、生産者などからの直接購入

このように、誰もが利用して美味しいものをネットで購入するサービスが急速に伸びでいます。
サービスが伸びる理由としては、現地でしか食べれないものが自宅で食べられることにありますが、それ以上に鮮度の良い状態を維持することができる、素早く届けられるところにあります。

高いニーズに応えられるのは、物流の拠点となる倉庫で徹底的に温度管理がされていることが分かります。さらに高い要求を求められることが考えられるだけに、倉庫での温度管理はさまざまなニーズに応えていかなくてはいけません。

倉庫における細かい温度設定

倉庫における温度管理と聞けば、冷凍倉庫などがイメージされます。それだけに商品を凍らせる有無にで温度管理が必要なのかを判断されることがあります。

しかし、実際に行われる温度管理は、細かい温度設定によって主に3つの温度帯に分けられるます。

3温度帯とは

物流用語である「3温度帯」は、倉庫での保管の他に配送時を含め、指定されている温度で商品の鮮度を保つことを意味します。

ここまでにもご紹介したように、細かい温度設定は食品の鮮度を保つためです。私たちが一括りにしているような冷凍でも、さらに細かく温度設定分けされます。

常温

常温保管とは、厳しい温度管理が必要ではないことを意味します。常温のままで品質に影響がない食品が対象となります。

温度でいうと10〜15℃ぐらいを維持しています。

例えば、非常食品、未開封の調味料など、スーパーなどでも通常の棚に陳れるされている食品が該当します。

直射日光、高温になる場所を避けて保管していれば、商品が変色したり、品質が落ちることはないので、倉庫でも配送でも取り扱いがしやすいです。

冷蔵

冷蔵保管は、3温度帯でも中間となります。常温保管では品質が保てないけど、冷凍する必要はない食品を保管します。
つまり「冷やす」ということを前提として保管する温度です。冷蔵の定義としてはマイナス5〜5℃ぐらいとなります。

該当する食品には乳製品、生鮮食品など、冷えた状態で品質管理を必要とするものです。

冷凍

冷凍は、食品を凍らせることで鮮度を保ち、細菌の繁殖を防ぐことができます。
イメージしやすいものとしては、鮮魚です。漁にて釣り上げた魚を船上で処理をして凍らせます。こうすることで、釣り上げた状態を維持したまま保管、配送が可能となります。

設定温度はマイナス15℃以下とされていますが、さらに低い温度設定を必要とする食品は「超冷凍」と呼ばれる温度帯で保管がされます。

該当する食品は、冷凍食品、アイスクリーム、生鮮食品です。
一度解凍されると品質は落ちてしまうので、温度設定も大変です。

定温という保管設定

3温度帯とは、それぞれに設定された温度の範囲内で商品を保管することでした。
それ以外にも「定温」という保管方法があります。

定温とは、物流業界では一定の温度(湿度を含む)を保つことを指します。主に10〜20℃ということで常温での保管と間違えられやすくもあります。
季節、屋外などによって温度設定が変わる「常温」とは違い、環境や状況に左右されることなく、一定の温度にすることが求められるのが「定温」です。

倉庫にもある3温度帯

3温度帯が決められていますから、倉庫は3温度帯で分けられます。
物流の拠点となる倉庫は高速や主要道路の近くに建設されます。建設される位置から利便性を考えてのことだと分かりますが、温度設定のことを考えると移動時間を少しでも短くするためでもあると考えられます。

常温倉庫

常温倉庫では、温度や湿度に左右されない商品の保管がされています。
細かい温度設定がないことから、常温倉庫の室内温度の設定幅が広いことが特徴です。つまり、季節や環境によって温度に違いが生まれるということになります。

逆をいえば「どんな環境にも強い商品」が保管されているということ。
代表的なものとしてはこちらです。

・缶詰の食品
・非常時用の食品

今回は、食品倉庫をメインとしていますが、それ以外にも紙、金属、陶器なども常温倉庫にて保管されています。

冷蔵倉庫

倉庫内の温度を10℃以下にして保管をする倉庫です。温度変化に弱いもの、鮮度を保つ必要があるものなどが冷蔵倉庫にて保管されます。

仮に、どの商品を冷蔵倉庫に保管するのか?という疑問に答えるなら、国がまとめたマニュアルがあります。「厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアル」には、衛生面から見て食品の保存について記されています。

生産者や倉庫の所有者などが、自分たちの考えて温度を決めているわけではないので、消費者が安全に食べられる、手に取れるのは、ここに理由があります。

冷凍倉庫

一般的には、凍らせた食品は冷蔵倉庫にて保管されます。
あえて「冷凍倉庫」と呼ばれる倉庫に保管されるのは「−20℃以下にて保管が必要な食品」です。

食品を凍らせることで鮮度を保ち、細菌の発生を防ぐ効果があるため、肉や魚の保管がされています。また、アイスクリームや冷凍食品などは、保管時に解凍されると品質を落としてしまいます。

凍らせた状態を維持することが重要であり、品質を落とさないようにしています。

温度を保つための倉庫での課題

倉庫にて温度を保つためには、さまざまな課題があります。
近年では、夏の猛暑に対応することでも頭を悩ませています。

食品にとって温度、湿度というのは、私たちが感じる以上に変化があり、品質に違いが出てしまいます。

倉庫内での温度を保つためには、コストの問題が発生します。空調管理の設備は特殊であり光熱費も高くなります。働く従業員も過酷な環境の中での作業が伴うため、制服以外に専用の防寒具が必要です。

また、物流の拠点であるということは、移送時、配送時の温度も非常に気になります。
見た目的には分かりにくいですが、トラックにも3温度帯に対応できるように設備が整えられています。

温度維持するためにやるべき課題は多くありますが、日本の物流においては美味しいものが届けられるという安全が当たり前となっています。

それをかなえるために、倉庫での徹底した温度管理のおかげであることが分かります。

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まとめ

食品倉庫を中心に、倉庫での温度管理についてご紹介しました。

これまで現地ではないと食べられなかった物が、インターネットを介して手にすることができるようになり、食品への温度設定というのは厳しいへとなりました。

物流の整備、拠点となる倉庫、さまざまな場面で温度を維持する工夫がされていることが分かります。

課題はあるものの、美味しいものが届く幸せをこれからもお願いしたいところです。

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