この記事では次の内容をまとめています。
- 休憩室を快適な場所にする方法
- 休憩室を作るメリット
- 休憩室を作るデメリット
建物内に休憩室を作ろうか迷っている工場や倉庫の担当者の方が知っておくべきことをまとめました。
工場・倉庫の休憩室を快適な場所にする方法13選
この章では工場や倉庫の休憩室を快適なものにするために必要なことをご紹介します。
内装を綺麗にする
綺麗な休憩室は従業員の心と体を癒します。
一方で、次のような休憩室はしっかりリフレッシュできません。
- 内装が古い
- 設備が汚れている
- 不快な匂いがする
新しく工場や倉庫を建設する場合は体が休まるような綺麗な内装にすることを意識しましょう。
また、既にある建物に休憩室を作る場合、状態に応じてリフォームするのがおすすめです。
空調をつける
工場や倉庫では作業場に空調がない場合もあると思いますが、休憩室には空調をつけましょう。
快適な温度下で過ごせば従業員は疲れを癒すことができます。
工場や倉庫は夏に暑く、冬に寒くなりやすいので、休憩室を快適な温度にすることで熱中症や冷えによる体調不良も防ぐことができます。
横になれるスペースを作る
休憩室には椅子が置かれていて、座って休めるようにしているところが多いですが、横になれるスペースを作る企業もあります。
工場や倉庫での作業は立ちっぱなしで疲れやすいので、休憩の間だけでも寝られると体力が回復するでしょう。
休憩室の一部を畳にしてもいいですね。
移動時間が短くなるように設計する
現場から遠すぎないところに配置するのも大事なポイントです。
いくら快適な休憩室でも、作業場所から遠ければ移動に疲れてあまりリフレッシュできません。
これから建物を建設する場合は設計の段階で休憩室の配置を工夫しましょう。
防音対策をする
休憩室では防音対策をしっかりしましょう。
なぜなら、現場と近くて作業の音が聞こえると落ち着いて休めないからです。
一方で、現場の従業員も、休憩室から喋り声が聞こえてきたら集中力が途切れてしまいます。
双方のためにも防音対策を行いましょう。
パーテーションを活用する
既に建物が建設されていて、新たに休憩室のための部屋を作るのが難しい場合はパーテーションを活用しましょう。
作業場やオフィスの一部を休憩室にする場合、ただ机や椅子を置くだけでは周りの目が気になって十分に休めません。
パーテーションを置いて周りから見えないようにすればゆっくり休むことができます。
また、声や音が聞こえにくくなる効果もあります。
作業場と違う雰囲気にする
社員が気分転換できるリフレッシュスペースにするには現場やオフィスとは違う雰囲気の内装にするのがコツです。
例えば、作業スペースがコンクリートに囲まれている場合、休憩室は木材を使った温かみのある部屋にすると同じ建物内にいるにも関わらず、違う空間にいるような気分になれます。
また、事務所が青を基調とした色使いをしているなら、休憩室は緑を基調とするなど、色で変化をつけるのもおすすめです。
外が見えるように設計する
窓をつけて外が見えるようにすると、開放感があり、リラックスできます。
特に、工場や倉庫は窓がない空間で作業するケースが多いので、リフレッシュスペースで外を見られるようにすることで、良い気分転換になります。
設備には汚れにくい素材を使う
最初は新しくて綺麗な休憩室も、時間が経過すると汚れたり、古くなったりしてしまいます。
出来るだけ綺麗な状態を保つために、設備には汚れにくい素材や掃除しやすい素材を採用しましょう。
例えば、ソファーは水を弾いたり、拭き掃除がしやすい素材を選べば、こまめに掃除をすることで綺麗に保つことができます。
一人になれる席を作る
机や椅子を配置するとき、ぜひ一人席も作りましょう。
仕事中は常に周りに人がいて、コミュニケーションをとることが欠かせませんが、それが疲れる従業員もいるはずです。
そこで、休憩中だけでも一人でホッと一息つけるような場所を作ってあげましょう。
植物を置く
休憩室に植物を置くと、リラックスできる雰囲気が漂います。
観葉植物はストレスや疲労を軽減させる効果があると言われており、リフレッシュスペースに置くにはぴったりです。
もし、植物の管理が大変だと感じる場合、人工の観葉植物を置くという手もあります。
社員に意見を聞く
社員が快適に過ごせる休憩室にするためには社員からの要望を聞くのがおすすめです。
- 自販機を置いて欲しい
- 壁紙を張り替えて欲しい
- もっと座りやすい椅子を置いて欲しい
など、思いもよらなかった意見が出ることもあります。
できるものは取り入れましょう。
建設会社と相談する
建設会社の中には工場や倉庫の建設を多く手がけているところがあり、休憩室の設計経験も豊富です。
こうした建設会社に依頼すれば、社員が快適に過ごせる休憩室を備えた建物にすることができますよ。
工場・倉庫が休憩室を作ることで得られるメリット5つ
この章では工場や倉庫が休憩室を作るメリットをご紹介します。
1 | 従業員の作業効率が上がる |
2 | 作業ミスを減らせる |
3 | 従業員同士のコミュニケーションの場になる |
4 | 社員の会社に対する評価が上がる |
5 | 企業のアピールポイントになる |
従業員の作業効率が上がる
現場で作業をした後に休憩室でしっかり休むと、疲労が回復し、上手く切り替えができて、また次の作業に集中して取り組めるようになります。
すると、作業効率が上がります。
作業ミスを減らせる
リフレッシュスペースで休むことで集中力を維持できるようになると、作業ミスの数が減ります。
ミスは社内だけでなく、顧客にも影響を与えることがあり、さらには無駄なコストが発生することもあるので、出来るだけ起こさないようにすることが大事です。
快適に過ごせる休憩室を作るにはコストがかかりますが、集中力を上げる効果があることを考慮すると、決して惜しい出費にはなりません。
従業員同士のコミュニケーションの場になる
過ごしやすい休憩室は自ずと社員同士のコミュニケーションを活性化させます。
もちろん、一人で過ごしたい人もいると思いますが、それ以外の人はおしゃべりを楽しんで、仲を深めることができます。
コミュニケーションが取れるようになると、仕事中でも必要な情報を進んで共有して円滑に作業を進めるなど、会社にとっても良い効果があります。
社員の会社に対する評価が上がる
快適に過ごせる休憩室を用意すれば、社員の会社に対する満足度を上げることができます。
満足度が高いと離職を防ぐことにも繋がります。
たかが休憩室と思わずに、居心地の良い空間を作ることに尽力しましょう。
企業のアピールポイントになる
リフレッシュスペースがあることは企業のアピールポイントになります。
例えば、就活生や転職中の人に綺麗で快適な休憩室があることをアピールすれば、社員を大事にしているイメージを持ってもらえる可能性があります。
休憩室に力を入れている企業が少ないだけに、強みになるはずです。
工場・倉庫が休憩室を作るデメリット3つ
この章では工場や倉庫が休憩室を作るデメリットをご紹介します。
1 | だらける要因になる |
2 | 設置に費用がかかる |
3 | ランニングコストがかかる |
だらける要因になる
休憩室が快適だと、つい居心地が良くてだらけてしまい、所定の休憩時間を超えて滞在する可能性があります。
こうした状況を防ぐにはチャイムを鳴らしてメリハリをつけさせたり、よく見えるところに時計を置いたりと対策をしましょう。
設置に費用がかかる
建設時に休憩室分のコストがかかります。
また、既にある建物の中に新しくリフレッシュスペースを作る場合でも、パーテーションを用意したり、内装工事をしたりすれば費用がかかります。
ランニングコストがかかる
最初だけでなく、維持するにも費用がかかります。
例えば、自動販売機を置いたり、カフェを併設したりすれば費用がかかります。
また、設備が古くなれば買い替えの費用が発生します。
初期費用だけでなく、ランニングコストについても頭に入れておきましょう。
まとめ
休憩室やリフレッシュスペースは絶対に必要という訳ではありませんが、快適に過ごせる空間を作ることで作業効率が上がったり、ミスを減らせたりと様々なメリットがあります。
ぜひ、仕事の合間にホッと一息つけるような快適な休憩室を作り、会社の魅力を上げましょう。