どんな会社も従業員が満足して、「売上や利益が順調に伸びる」ということを願っています。
しかし、現状はなかなか上手く言っている、とは言い難いのも事実です。
特に、レイアウトが生産ラインの上で重要になる工場・倉庫では設備を整えて従業員が快適に働ける環境を整えることが重要になります。
この記事は、工場・倉庫のレイアウト作りから考える、従業員満足度の向上の大切さと休憩室等の設備について紹介しています。
工場・倉庫のレイアウトについて
工場内の機械配置は作業効率に繋がります。
作業工程がスムーズに行えるようなレイアウトを考えて、効率的な生産ラインを作り従業員のストレスをなくしましょう。
効率的な生産ラインを作る
工場のレイアウトは製品の品質と採算性を大きく左右します。
場合によっては法律・法令などにも関連する難しいものです。
機械配置やレイアウトを考えて効率的な生産ラインを作ります。
機械の配置が合理的でなければ、作業時間や作業員の配置、人数などすべてのことが非効率的になります。
合理的な機械配置を考える
機械配置が合理的でないために工程に無駄が増えたり、作業が複雑になったりすると、採算性が落ちるばかりではなく製品の品質にも影響してきます。
原料倉庫や製品倉庫などの場所も重要です。
原料や製品の運搬する時間が長いほど破損や異物混入のリスクが高まります。
温度管理が必要な場合には運搬経路が長いほど高熱費が高くなります。
作業効率と従業員のストレスを軽減させる休憩室の充実
合理的ではない生産ラインは従業員にも大きなストレスをかけます。
少しでも早く仕上げなければならないのに無駄な作業が増えるとイライラが募り、気持ちよく働く事が出来ません。
作業員のストレスの高さはそのまま作業効率に影響を及ぼします。
その結果事故にも繋がりかねないということです。
ストレスという面を考えると作業効率の他にも休憩室の充実も考えなければなりません。
高温や低温、騒音の環境下での作業は従業員を疲れさせてしまいます。
工場の作業環境が厳しいほど休憩室の設置は大きな意味を持ってきます。
パーテーションの設置
工場内のレイアウト変更を迅速にして、休憩室・クリーンルームを作りましょう。
低コストで休憩室等が簡易に出来る方法として、パーテーションの設置があります。
自由なレイアウト変更と休憩室等の設置
休憩室を工場内に設置するにはパーテーションなら比較的簡易に設置ができます。
法規制の変更などがあると、求められるレイアウトも変化してきます。
その際には、迅速にレイアウトを変更する必要があります。
レイアウト変更が遅れるとそのまま工場の稼働率にも影響が出ます。
さらに、レイアウト変更にコストがかかり、大きな負担になります。
パーテーションならレイアウト変更の際にも再利用・再設置ができます。
工場内休憩室やクリーンルームが低コストで作れます。
製造現場での管理と法規制について
食品や薬品、精密機械などの製造現場では完璧な菌管理や異物管理、温度管理が必要になってきます。
法的な規制、販売上の規格はますます厳しくなっています。
このような状況に迅速に対応できなければメーカーとして成り立たなくなっているのが現状です。
建設当初は完璧だと考えられていた工場のレイアウトでも、新製品の規格や法律的な規制などで変更を余儀なくされることは珍しくありません。
しかし、建物を作り直すことはそう簡単なものではないでしょう。
壁を壊したり、水道管や電気配線などの工事も必要になります。
もし、法規制が度々変更になったり製品により規格が変更になったりすると時間もコストも大幅にかかります。
場合によっては商機を逃すことにもなりかねません。
労働環境を整え従業員を確保する
製造上の問題ばかりではなく、労働条件にも配慮が必要です。
法律的な規制も厳しくなりましたが、最低限規制の基準を満たす以外にも、現実的に労働環境を整えることは従業員確保の面でも重要です。
清潔で見た目もきれいな休憩室の設置はかかせません。
こちらもやはり壁の設置や取り外しに時間を取られているとコスト面でも大きな負担になります。
パーテーションなら清潔な休憩室等も比較的簡単に作れます。
大きな工事が必要ないので工場の稼働状態に大きな影響を与えなくても済みます。
コストも抑えることができます。
屋根が付いたパーテーション(ファクトリーブース)の設置
工場・倉庫向けのパーテーションは、天井が付いているので、工場内の埃や騒音などに考慮した独立スペースを実現できます。
さらに、設置場所に合わせて自由にレイアウトできるため、スペースを有効活用することが可能です。
また生産ライン上の管理ブースやクリーンルームなどにも自由自在にパーテーションをレイアウトできます。
業務効率の向上や品質向上に役に立ちます。
★(屋根がついたパーテーションをファクトリーブースといいます)
ファクトリーブースは、アルミ製のパーテーションがベースになります。
シンプルな構造のため、さまざまな場所への設置に対応しており、短期間での施工と低コストで実現できます。
製造するものによって、工場内は高温や低温で管理しなければなりません。
外気と違う温度を維持する場所が広ければ広いほど光熱費が高くなります。
稼働日数の多い工場ほどこの光熱費の負担は大きくかさんでいきます。
このような問題を解消するためにパーテーションは役に立ちます。
パーテーションの役割について
部屋を区切ることで、温度管理が必要な場所と常温でいい場所とを区別することができます。
高温や低温を維持しなければならない部屋を必要最低限にとどめると、光熱費の負担は大幅に削減できます。
高温や低温、騒音の場所とそうでない場所を区切ることは光熱費管理以外の問題も改善することができます。
例えば、ファクトリーブースで事務所としての空間を設置すると騒音などの影響を受けなくても済みますので、仕事の効率が上がります。
また、工場内に休憩用のブースを作ることで従業員の気分転換や疲労回復に役立ち、従業員ストレスを減少させることにも役立てられます。
従業員のストレス軽減について
工場内に快適に過ごせる休憩室を作り、従業員のモチベーション維持に役立てましょう。
疲労回復効果を高める工場内の休憩室と快適な事務室を作る
高温や低温の中で作業する作業員は適温の作業よりも疲労しやすいものですが、そんな場合にも、快適な温度の中で休憩ができれば、疲労回復効果が大きくなります。
休憩室が工場から離れていると十分な休憩が取りづらいこともありますし、工場から出てしまうことによって発生する問題点もあります。
快適な事務室や清潔で落ち着く休憩室を工場内に設置すると、従業員のモチベーション維持に大いに役立ちます。
従業員満足度を上げるための環境整備をします
労働力確保の課題を解決していくには、目先のコストに捉われず、従業員満足度を上げるための設備投資として、工場・倉庫内環境だけでなく休憩室や事務室・化粧室などの環境整備が必要です。
化粧室にも空調設備があると特に夏の高温時に快適になります。
工場・倉庫内設備だけでなく、事務所・会議室・休憩室・食堂・化粧室・セキュリティなどを含めた施設全体としての職場環境を改善します。
例えば、
・静かで落ち着いて仕事が出来る事務室
・明るい照明の作業エリア
・一人用の席、グルーブ用のテーブル席、休憩用のラウンジのある食堂や休憩室
・清潔でセキュリティ完備の更衣室
・休憩時に靴を脱いでくつろげる和室
・ウオーターサーバーの設置
・作業効率が上がる機械の配置と工場・倉庫のレイアウト改善
など
中でも、休憩室や食堂は最も評価、比較される場所のひとつです。
一人でゆっくり休憩したい人、グループでお話をしながら食事をしたい人、食後はテレビを見ながらゆっくりしたい人など、様々な人が物流施設では働いています。
従業員が安らげる「場所」をつくることが定着率の向上にも繋がります。
休憩時間の大切さと休憩室の整備について
集中して働くためには、適度に休憩をとることが重要です。毎日の職場のなかで休憩時間が確保できることは大切です。
そのためには、休憩室が整備、清掃され快適な状態で準備されていることが望まれます。
まとめ
パーテーションを使って、低コストでその時に必要なレイアウト変更を柔軟にこなしていくことは、単に光熱費の削減だけにとどまらず、品質の向上や生産コストの削減に繋がります。
施設づくりを行うことで、従業員の満足度を上げると共に、離職率を下げ、従業員を定着させることが安定した経営に繋がり、今後の更なる成長へと繋がっていくのではないのでしょうか。
また、福利厚生の取組みとして託児所を併設しますと、保育所への送迎の時間削減、そばに居られる安心感などパート従業員にとっては大きな魅力になります。
また、企業としても対外的なPR効果が見込めます。
従業員の満足度を上げることは、会社にとっての成長にも繋がります。
工場内のレイアウトを考える際に、是非参考にして下さいね。