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冷凍冷蔵倉庫を建設するときに検討すべきポイント6つ

冷凍冷蔵倉庫を建設するときに検討すべきポイント6つ

冷凍倉庫や冷蔵倉庫は野菜や冷凍食品など低い温度で管理しなければいけない製品を保管する場所です。

普通の倉庫とは違った特徴があるため、建設するときにはいくつか気をつけなければいけないポイントがあります。

もし、必要な配慮を忘れてしまうと、製品を劣化させるなどトラブルが発生する恐れがあります。

製品がダメになってしまえば、取引先や顧客に迷惑をかけて信頼を失ってしまいかねません。

そこで、今回は冷凍冷蔵倉庫を建設するときに検討すべきポイントや必要な設備について徹底解説していきます。

これから冷凍倉庫や冷蔵倉庫を建設する予定がある方はぜひ最後までご覧くださいね。

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目次

冷凍冷蔵倉庫の種類

まずは冷凍冷蔵倉庫の細かい種類についてご説明していきます。

10℃以下で管理される倉庫は全て冷蔵倉庫と呼ばれます。

この中には以下のようにさらに細かい分類があります。

 

C3級・・・ +10度以下~-2度未満

C2級・・・ -2度以下~-10度未満

C1級・・・ -10度以下~-20度未満

F1級・・・ -20度以下~-30度未満

F2級・・・ -30度以下~-40度未満

F3級・・・ -40度以下~-50度未満

F4級・・・ -50度以下

 

C級とF級の違いについて、もう少し詳しく解説します。

冷蔵倉庫

先ほど触れたように、10℃以下のものは全て冷蔵倉庫と呼びますが、冷凍倉庫との区別をつけるために、+10度以下~-20度未満のいわゆるC級のものを冷蔵倉庫と指す場合もあります。

ちなみにC級のCは「チルド」から来ています。

冷凍倉庫

-20度以下で特に温度が低いF級の倉庫は冷凍倉庫と呼ばれます。

Fは「フローズン」に由来しています。

冷凍冷蔵倉庫を必要とする製品4つ

続いて、低い温度の中での保管が必要な主な製品をまとめました。

生鮮品

農産物、水産物、畜産物などの生鮮品は鮮度を保つためにC級の倉庫での保管が必要です。

ただし、野菜や果物は種類によっては冷蔵倉庫での保管が必要ない場合もあります。

乳製品

牛乳やチーズなどの乳製品も冷蔵倉庫で管理しなくてはいけません。適切な温度で管理しなければ菌が繁殖し、食中毒発生の原因となってしまいます。

冷凍食品・アイスクリーム

家庭の冷凍庫で保管されるものは当然冷蔵倉庫での管理が必要です。

魚介類

魚を冷凍し、鮮度を保つためには-40度以下のF3、F4級の冷凍倉庫での管理が適している場合もあります。

冷凍冷蔵倉庫に必要な設備4つ

冷凍倉庫や冷蔵倉庫では温度を低く保たなくてはいけないため、普通の倉庫にはない設備が必要です。

これからいくつかご紹介していくので、冷凍冷蔵倉庫を建設するときの参考にしてください。

エアコン

冷凍冷蔵倉庫は温度を一定に保つためにエアコンが欠かせません。

私たちも普段エアコンを使っていますが、倉庫で使うものは氷点下に設定できるものなので、量販店には売っていない倉庫専用のものを用意する必要があります。

同じ冷蔵倉庫でも10℃からマイナス50℃以下と温度の幅が広いので、保管するものに合わせて機械を選ばなくてはいけません。

温度計

倉庫内には温度計も必要です。

エアコンは冷気を発し、倉庫内の温度を一定に保ってくれますが、壊れて機能しなくなることも考えられます。

そんなときに従業員が温度計を見て異変に気付くことができればすぐに対処し、被害を最小限に留めることが出来ます。

なお、倉庫業法施行規則の第3条の11第2項第4号では「見やすい場所に冷蔵室の温度を表示する温度計が設けられていること。」と定められています。

ドッグシェルター

冷凍冷蔵倉庫で保管するものは気温が高いところに晒されると劣化が進みます。

それを防ぐのがドッグシェルターです。

ドッグシェルターとは搬入口を密閉する装置のことです。

トラックの後部の扉を倉庫の搬入口につけて、ドッグシェルターで密閉することで、適切な温度の中で搬入や搬出の作業ができるようになります。

冷凍冷蔵倉庫を建設するときに検討すべきポイント6つ

通報機

倉庫業法施行規則の第3条の11第2項第2号では「倉庫内の要所に、倉庫内と外部との連絡のための通報機その他の設備を有すること。」と定められており、冷蔵倉庫内に通報機を設置することを義務付けています。

冷蔵倉庫内に閉じ込められてしまった際に、外にいる人に救助を求められるよう、非常ベルや電話などを設置しましょう。

また、万一のときのために作業員には通報機の場所や使い方について指導しておきましょう。

冷凍冷蔵倉庫を建設する際に検討すべきポイント6つ

冷蔵倉庫を建設するときには設備以外にも注意すべきポイントがあります。

製品をしっかり管理し、快適に作業ができるような倉庫にするためにもこれからご紹介するポイントをぜひ覚えておきましょう。

長期間保管できる環境を作る

冷凍倉庫や冷蔵倉庫にとって大切なのはやはり長い間保管しても製品が劣化しない環境を作ることです。

そのためには、内側の冷気を逃さない扉や壁を使用したり、先ほども触れたように搬入口にはドッグシェルターを設置したりと温度を一定に保つ構造を作る必要があります。

結露と霜対策をする

冷蔵倉庫を使用する際に気をつけなければいけないのが結露と霜です。

まず、室内にある水分が凍ることで霜が発生すると、冷却する性能が下がってしまいます。

例えば、機械の冷気が出る部分に霜が発生すれば、冷気が出にくくなってしまいます。

また、エアコンはそれを補うためにより冷却しようとするため、電気代がかかるというデメリットもあります。

さらに、床が滑りやすくなり、転倒する危険性もあるでしょう。

結露の発生は衛生面で大きな問題があります。

結露が出ているところは雑菌が発生しやすく、大事な製品に菌がついてしまえば大きな問題になるでしょう。

そのため、冷蔵倉庫を建設するときは結露や霜の発生への対策を忘れずに行いましょう。

保管する製品に合わせた設備を選ぶ

先ほども説明しましたが、冷蔵倉庫の温度は10度からマイナス50度以下と幅が非常に大きいです。

冷蔵倉庫で保管するものはただ温度が低いところに置いておけば良いわけではありません。

製品によって適切な温度があります。

例えば、冷蔵庫くらいの温度で保管することで長持ちする野菜をF級ほどの低い気温の中に置いておくと、常温に戻したときに食感が悪くなってしまいます。

反対に、アイスクリームや冷凍食品を10度以下~マイナス2度未満のC3級の倉庫に入れておけば溶けて劣化してしまうでしょう。

冷蔵倉庫を建てるなら扱う製品に適した気温がどれくらいか把握しておきましょう。

冷凍むらが発生しないようにする

倉庫内の冷気がある部分に集中して当たるようになっていると、冷凍むらや冷凍焼けが発生し、解凍して食べる際に違和感が生じてしまいます。

そこで、冷蔵倉庫では冷気が全体に循環するような仕組みを用意する必要があります。

ピッキングしやすい導線作り

普通の倉庫と同じように、冷蔵倉庫でもピッキングの作業効率を高めることが求められます。

ピッキングにかかる時間が短くなれば、1日にこなせるリストの数が増え、売上も上がるでしょう。

また、従業員が倉庫内に滞在する時間も短くなり、体調を崩す可能性を減らすことが出来ます。

生産効率を高める倉庫のレイアウトの作り方はこちらの記事で詳しくまとめていますよ。

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実績のある建設会社に依頼する

これまでご紹介してきたように、冷蔵倉庫は結露対策が必要だったり、冷気の流れを調整しなくてはいけなかったりと、普通の倉庫とは違う点がたくさんあります。

そのため、建設するときは冷蔵倉庫の建設実績のある会社に依頼すると安心です。

実績があり、且つ親身になって打ち合わせを進めてくれるような相性の良い会社を選びましょう。

建設会社を選ぶときのポイントはこちらの記事でまとめていますよ。

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まとめ

冷蔵倉庫は10度以下で製品を管理する倉庫のことを指し、その中でもさらに7つの級に分かれています。

製品の質を保つために温度を一定にすることが何より重要で、ドッグシェルターや温度計など普通の倉庫にはない設備を用意する必要があります。

今回ご紹介したポイントを押さえて、トラブルなく運営できる倉庫を建設しましょう。

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