この記事では次の内容をまとめています。
・施工業者選びが重要な理由
・施工会社選びで見るべきポイント
・施工業者に問い合わせる方法
システム建築での建設をどの業者に依頼すればいいか分からないという方が知っておくべきことを全てまとめました。
システム建築は施工業者選びが重要
システム建築による建設はシステム建築メーカーと提携している建設会社によって行われます。
システム建築は部材が標準化されており、プロセスが徹底的にシステム化されていることから、職人によって品質に大きな差が出ないのがメリットです。
ただし、コスト、施工期間、スケジュール通りに建設が進むかといった点は施工業者によって左右されます。
そこで、建設会社を選ぶ際は良い業者を見極めることで後悔しない建設ができます。
システム建築の施工会社選びで見るべきポイント13選
この章ではシステム建築の施工会社を選ぶときに確認すべきポイントをご紹介します。
1.システム建築の施工実績 |
2.自社と同じ業種の建物の施工実績 |
3.採用しているシステム建築メーカー |
4.外観デザイン |
5.見積もりの丁寧さ |
6.見積もりの額 |
7.サポートの充実度 |
8.お客様の声 |
9.担当者との相性 |
10.近隣対策 |
11.土地・地域への認識の高さ |
12.節電対策ができるか |
13.操業しながらの建て替えが可能か |
システム建築の施工実績
まず、システム建築による建設実績を確認しましょう。
やはり、実績が多ければ多いほど経験も多いため、品質が高く、無駄なコストも生じない建設ができるはずです。
建設実績は施工業者のホームページから確認することができます。
自社と同じ業種の建物の施工実績
施工実績を確認する際は自社と同じような業種の建物を手がけた経験があるかも確認しましょう。
工場を建てようとお考えなら、製造業の建物を建てた実績があるか、物流倉庫を建てる予定であれば、倉庫の建設実績があるかを確かめましょう。
自社と同じような種類の建物を建てた経験があれば、使いやすい建物にするための適切なアドバイスをもらえます。
また、工場や倉庫の場合は稼働効率を上げるためのアイデアももらえます。
採用しているシステム建築メーカー
建設会社によって提携しているシステム建築メーカーは異なります。
メーカーが違えばシステムの内容は異なり、建てられる建物も変わります。
そのため、近くの建設会社がどのメーカーを採用しているのかあらかじめ調べても良いでしょう。
気になるシステム建築メーカーがある場合は公式サイトから加盟店を調べると、近くに対応している建設会社があるかが分かります。
ちなみに弊社では横河システム建築を採用しています。
外観デザイン
建物の外観デザインも大事なポイントです。
建物の外観は企業イメージに関わります。
もし、お店や住宅のようなおしゃれなデザインを採用すれば、シンプルな外観を採用する場合に比べて、企業の印象は良くなるでしょう。
そこで、デザインにこだわりたい場合は自分のイメージに近いデザインを作れる業者かどうかを確認しておくと安心です。
ちなみにシステム建築は在来工法に比べるとデザインの自由度は高くありません。
ただし、外装は在来工法で、中身はシステム建築でといった建て方は可能で、システム建築を採用しつつ、外観デザインをおしゃれにすることができます。
見積もりの丁寧さ
見積もりの出し方で良い企業かどうかを見抜くことができます。
見積もりをもらう際、何にいくらかかるかが見積書に明記されているかどうかを確認しましょう。
ここが明記されていなければ、契約した後で追加費用を請求される恐れがあります。
見積もりの額
見積もりの額も依頼主にとっては非常に重要なポイントです。
ちなみに、提示された額が予算を超えていても、部材のランクを落とすなどしてコストを下げることは可能なので、必要があれば担当者に相談してみましょう。
サポートの充実度
建設会社を決める際はサポートの充実度もよく確認しましょう。
建設には大きなお金がかかるだけに、サポートがしっかりしていると心強く、安心して任せられます。
例えば
- 顧客の要望をしっかり聞き出してニーズに応える設計ができるか
- 建物の建設に必要な認可を取得してくれるか
- アフターメンテナンスが充実しているか
こういったサポートがあると安心です。
お客様の声
建設会社のお客様の声を確認しましょう。
実際に建物を建てた経営者からの感想は参考になるはずです。
お客様の声は公式サイトに掲載されていることが多いので確認してみましょう。
担当者との相性
担当者との相性も重要です。
建物の建設は長い期間がかかるもの。
だからこそ、相性が良く、信頼できるパートナーがつくことが理想です。
担当者の人柄や仕事ぶりは調べて分かるものではないので、実際に問い合わせや打ち合わせをする中で人間性を見極めましょう。
- こちらの話に親身になってくれるか
- 返信が早いか
- 質問に真剣に答えてくれるか
といったことをチェックしましょう。
近隣対策
建設中は周りの住民に影響を与えます。
例えば、騒音や振動といった問題はどうしても避けられません。
だからこそ、近隣対策を徹底して行い、住民に対して配慮する建設会社に依頼すると安心です。
一方で、近隣に対して十分に配慮しない業者に依頼すると、近隣住民から反感を買い、工事が止まったり、稼働後に周辺住民と円滑な関係が築けなかったりといった問題が生じます。
土地・地域への認識の高さ
土地探しから始める場合は、その地域について詳しい建設会社に依頼すると、後悔しない土地選びができます。
まだ土地が決まっていない場合は土地探しから対応している建設会社を探しましょう。
節電対策ができるか
建設会社によってはただ建物を建てるだけでなく、節電対策の提案もしてもらえます。
規模の大きな工場では光熱費は非常に高く、経営者にとって悩ましい問題の1つです。
しかし、建設時に太陽光パネルを設置したり、蓄電池システムを導入するなど、対策をしていれば稼働後の支出を減らすことができます。
こうした対策は建設後からでもできますが、導入するのが早ければ早いほどコストメリットは大きくなります。
操業しながらの建て替えが可能か
建て替えを行う場合、操業しながらの建て替えが可能な建設会社に依頼すると工事期間中の売上がゼロにならずに済みます。
大きくて重量のある機械の保管場所に困ることもありません。
操業しながらの建て替えのやり方はいくつかありますが、ざっくり言うと、建物の一部分を順に工事していくことで、稼働をストップさせずに建て替えを進めます。
弊社でもこのような建て替えに対応しています。
システム建築は設計と施工を別の会社に依頼できる?
弊社では社外の方によるプランであっても丁寧に工事を行いますのでご安心ください。
実際、社外の設計士様から依頼を受けることも多く、そういった実績を多く積み重ねています。
設計と施工を別の建設会社に依頼しようと考えている方は、あらかじめ建設会社に対応可能かどうか確かめると安心です。
システム建築で施工業者に問い合わせる方法3つ
この章ではシステム建築による建設について施工業者に問い合わせる方法をご紹介します。
1.メール・LINEで問い合わせる |
2.電話で問い合わせる |
3,相談会に参加する |
メール・LINEで問い合わせる
まず、メールやLINEで問い合わせる方法があります。
メールやLINEで問い合わせるメリットとしては、365日24時間いつでも連絡ができることです。
また、LINEであればチャット形式なのでより気軽に問い合わせをすることができます。
一方で、直接担当者と話をするわけではないため、相手の人間性が分かりにくいのはデメリットです。
電話で問い合わせる
電話はリアルタイムで相手とコミュニケーションがとれるため、すぐに疑問を解消することができるのがメリットです。
ただし、対応時間が限られているのはデメリットです。
相談会に参加する
建設会社が開催している相談会に参加するという方法もあります。
弊社でも月に一度「建物・建築相談会」を開催しています。
こうした場では建設について分からないことを遠慮せずに聞けるのがメリットです。
また、企業の担当者と直接話ができるため、相手との相性も確かめることができます。
まとめ
システム建築ではシステム建築メーカーと提携している施工会社が工事を行います。
そのため、施工会社選びは非常に重要で、どの業者を選ぶかによって建物の品質やコストパフォーマンスも変わります。
建設会社の良し悪しを知るためには複数の会社とやり取りをして、比較するのがおすすめです。