この記事では次の内容をまとめています。
・システム建築が低コストの理由
・価格が決まるポイント
・もっとコスト削減する方法
工場建設にかかるコストを少しでも削減したい方が知っておくべきことを全てまとめました。
システム建築は低コストの建築方法
システム建築は低コスト・高品質・短納期の三拍子が揃った工法です。
その秘密は徹底的に部材を標準化し、建築工程をシステム化している点にあります。
コストについては在来工法と比べて約20~40%抑えられると言われています。
システム建築は工場、倉庫、事務所、店舗、スポーツ施設など、あらゆる用途に向いており、弊社でもシステム建築の施工実績があります。
システム建築での工場建設が低コストの理由5つ
この章ではシステム建築が工場を低コストで建てられる理由をご紹介します。
1.部材が標準化されている |
2.部材点数を削減している |
3.建築プロセスを合理化している |
4.人件費が抑えられる |
5.建設中の各種費用が抑えられる |
部材が標準化されている
システム建築は部材が標準化されているという特徴があります。
部材の仕様がある程度決まっているため、設計は速く進み、発注もスムーズに進みます。すると、工期が短くなり、コスト削減に繋がります。
日本の従来の工法である在来工法の場合は、依頼ごとに使用する部材の種類が異なります。そのため、部材の注文にも時間がかかります。
部材を標準化することで、品質が安定するといったメリットも生まれます。
部材点数を削減している
システム建築では部材点数を削減していて、合理的な構造が採用されているため、部材にかかる費用が安くなります。
合理的な構造でも耐久性や耐震性は高いです。
地震が発生した際、建物全体の重量が多いほど揺れの影響が大きくなりますが、システム建築は部材を減らしているため軽く、地震の影響を抑えることができます。
建築プロセスを合理化している
システム建築では建設に関わるあらゆるプロセスが合理化されています。
例えば、現場での溶接作業が必要ありません。
また設計もコンピュータを使っており、サクサク進むので工期削減に繋がっています。
この後もご説明しますが、工期が削減することで人件費や各種費用など様々なコストの節約になります。
しかも、早く工場が稼働することで収益性が上がるというメリットもあります。
人件費が抑えられる
短工期の大きなメリットが人件費を削減できることです。
工場建設には多くの人が関わります。そのため、建設費には人件費も大きく関わります。
工期が短縮されれば、その分、人が稼働する時間が減るので、コストは削減されます。
ちなみに在来工法で120日かかるところをシステム建築なら90日程度に減らすことができます。
建設中の各種費用が抑えられる
工期が短くなることで削減できるのは人件費だけではありません。
施工管理費、クレーンなどの機器のレンタル・リース料金なども削減することができます。
このようにシステム建築はあらゆる部分から低コストを実現しています。
それでいて短工期と高品質も実現するのが人気の理由です。
システム建築での工場建設の価格を決めるポイント8つ
この章ではシステム建築での工場建設の価格が決まるポイントをご紹介します。
1.システム建築メーカーが定める坪単価 |
2.建物の面積 |
3.立地 |
4.屋根や外装 |
5.建物内の設備 |
6.部材の種類 |
7.付帯工事 |
8.解体工事 |
システム建築メーカーが定める坪単価
システム建築には様々なメーカーが存在します。
例えば、弊社では横河システム建築のyess建築というシステム建築商品を扱っています。
こうしたメーカーや建設会社が定める坪単価によって価格が左右されます。具体的な金額は会社によって異なります。
建物の面積
建物の面積や高さも影響を与えます。
当然、面積や高さが大きくなればなるほど使用する部材が増え、建設にかかる時間も長くなるので、建設コストは嵩みます。
ちなみにシステム建築はメーカーによって2階建てや3階建てを建てることも可能です。
立地
土地条件も大きく関わります。
単純にどの地域にあるのかといったことだけでなく、資材の運搬がしやすいかどうか、整形地かどうかといった点も見られます。
当然、車の出入りがしやすく、整形地である方が価格は抑えられます。
屋根や外装
屋根や外装の仕様によっても変わります。
例えば、弊社が採用しているyess建築は屋根だけでも
・SSルーフ
・SSダブルルーフ
・PXルーフ
・PXルーフ65
・Pリブルーフ
といった種類があり、それぞれ仕組みや特徴が異なります。
建物内の設備
天井クレーンなど、建物内にどのような設備を置くかによっても建設費が変わります。
対応できる設備の種類はシステム建築メーカーによって異なるので、打ち合わせの際に建設会社に確認しましょう。
部材の種類
同じ構造、面積でも建物に使用する部材の種類が異なれば価格は変わります。
例えば、より強力な部材を使用すると、普通の部材を使用する場合に比べて値段は高くなります。
付帯工事
付帯工事についても忘れてはいけません。
純粋に建物を建てるのにかかる費用以外にも次のような工事費用がかかります。
・電気工事
・給排水工事
・外構工事
また、こうした費用以外にも図面作成費用、確認申請費用がかかることもあります。
解体工事
既にある工場を解体して新しい工場を建てる場合、解体費用もかかります。
新しい土地に建てる場合は解体費用はかかりません。
システム建築での工場建設でコスト削減する方法2つ
この章では、さらに建設費を安くするためにできることをご紹介します。
1.複数社から見積もりをとる |
2.柱を等間隔で設置する |
複数社から見積もりをとる
複数社に見積もりを取ると、どこに依頼すれば安くなるかが一目で分かります。
ただし、あまりに安い会社にはリスクがあります。
例えば、安い分、技術レベルが低い下請けに依頼しており、建物の品質が下がるということも考えられます。
そのため、相場からかけ離れた安さの業者は警戒した方がいいでしょう。
柱を等間隔で設置する
柱のない大空間を実現するには強度の高い構造を採用する必要があり、費用がかかります。
しかし、柱を等間隔で設置すれば、こうしたコストがかからず、安く済みます。
システム建築での工場建築の価格を知る方法2つ
この章ではシステム建築での工場建設の価格を知る方法をご紹介します。
1.オンラインで簡単見積もり |
2.建設会社に問い合わせて見積もり |
オンラインで簡単見積もり
すぐに建設費を知りたい場合はオンラインでの簡単見積もりを利用するのがおすすめです。
地域や建物の面積といった条件を入力するだけで大まかな見積もり金額をシミュレーションできます。
ただし、ここで出る金額はあくまで目安です。実際に見積もりをすると大幅に金額が変わることもあるので注意が必要です。
建設会社に問い合わせて見積もり
より正確な価格を知りたい場合は直接建設会社に問い合わせて、見積もりを出してもらいましょう。
システム建築はシンプルな工法で、コンピュータで設計できることもあり、最短で当日に見積もりを出すことも可能です。
テント倉庫とシステム建築のコスト面での違い
安く建てられる工法といえばテント倉庫です。骨組みを作り、その上からテントシートを被せるシンプルな造りです。
それだけに建設費は抑えられますが、耐震性や耐久性はシステム建築の方が高いです。
プレハブ建築とシステム建築のコスト面での違い
プレハブ建築は工場で部材を生産・加工し、現地では組み立てるだけの工法で、こちらも建設コストは安いです。
ただし、間取りやレイアウトの自由度が低いのがデメリットです。
工場は大きな機械や設備を何台も入れたり、作業動線を考えたりする必要があるので構造の自由度が高い方が望ましいです。
在来工法とシステム建築のコスト面での違い
在来工法はシステム建築に比べて建設コストは高いです。
システム建築の方が約20~40%安くなると言われています。
ただし、在来工法はデザインの自由度が高いので、外観にこだわりたい方には向いています。
外観はシンプルでいい場合はシステム建築で十分でしょう。
まとめ
システム建築は部材点数が少なく、建築プロセスも徹底的に合理化されており、低コストを実現できます。
具体的にいくらで建てられるかは、システム建築のメーカーの種類、土地条件、使用する部材など、条件により大きく異なります。
そのため、システム建築での工場建設を考えている方は一度システム建築を採用している建設会社に問い合わせをし、条件を伝えて見積もりを出してもらいましょう。