工場・倉庫のシステム建築とプレハブ建築の違いを徹底解説

工場・倉庫のシステム建築とプレハブ建築の違いを徹底解説

工場や倉庫を新しく建設するときにはなるべく価格を抑えたい、工期はできるだけ短くしたい、耐久性のある建物にしたいなど色々な要望がありますよね。

こうした要望を叶えるためには腕のある設計士を見つけたり、建設会社との交渉を上手く進めたりすることが必要だと考える人は多いと思います。

もちろん、こうしたことも大切です。しかし、実は工法の選び方によっても理想通りの工場や倉庫を建設することに繋がります。

工法には色々な種類があり、それぞれ特徴が異なるため、建物を建設する際にはどの工法を選ぶかによって予算や工期などが変わってきます。

つまり、理想に合った工場を建設するためには工法の特徴を知っておくことが欠かせないのです。

しかし、建設に詳しくない方はそれぞれの建築方法がどんな特徴を持っているかご存知ないと思います。

そこで今回は工場や倉庫の代表的な工法であるシステム建築とプレハブ建築を取り上げ、2つの違いを徹底的に解説していきます。

これから工場や倉庫を建設しようと考えている方、工法について詳しく知りたいという方はぜひ最後まで読んでくださいね。

建設過程が「システム」化されている。システム建築とは

まずはそれぞれの工法について簡単にご説明しましょう。

システム建築は設計、見積もり、生産といった建設に欠かせないプロセスをコンピューターで「システム」化し、自動で建設を進める建築方法です。

建物に使用する部材の大きさや寸法は標準化しているので自動化が可能になっています。

システム化されているので建設に関して要望を出したときに、人手によって1から計画を立てる場合に比べて速く可能かどうか結果を出すことができます。

現場で部材を組み立てる。プレハブ建築とは

プレハブ建築は工場で柱、梁、壁といった建物に必要な部材をあらかじめ生産・加工し、建設現場で組み立てるという工法です。

建物は現場で職人達の手によって作られるというのが一般的なイメージだと思いますが、プレハブ建築はそれとは異なる工法です。

部材は規格化されているので建設に関わる職人の腕によって建物の出来が左右されることなく、どの建物でも一定の品質になります。

全体的にバランスが良い。システム建築の特徴6つ

工法にはそれぞれ特徴があるため、工場や倉庫を新しく建設するなら必ず知っておくべきです。そこで価格、工期、寿命などあらゆる面からシステム建築の特徴についてまとめていきましょう。

在来工法より低価格

まず、システム建築の価格について低いという特徴があります。

設計や生産など建設に関わるあらゆる部分をシステム化しているため、建物によって1から部材を設計するといった手間が省けて、人件費が抑えられるので低コストを実現できています。

ただし、在来工法よりも低価格ではありますが、プレハブに比べると高めです。

工期が短い

手順のシステム化や部材の標準化によって工期は在来工法に比べると短く、短工期がシステム建築のメリットの1つとなっています。

しかし、プレハブ工法やテント倉庫など他の工法と比べると長めです。

品質にばらつきがない

建物を建てるとき、建設に携わる職人の腕によって出来が左右されることがあります。

しかし、システム建築は厳しい基準によって部材が作られており、さらにシステム化によってどの建物でも同じように建設されるため、品質が一定です。

耐久性や耐震性が高い

工場や倉庫は社員が働き、大切な製品を管理する場所でもありますから、耐久性は気になるポイントですよね。

システム建築では強度のある部材を生産しているため、耐久性や耐震性に優れています。

地震が多い日本だからこそ強い建物だと安心ですね。

寿命は骨格材の厚さで法定耐用年数が決められており、骨格材の厚さが3mmを超え4mm以下の場合は24年、4mmを超える場合は31年となっています。

デザインの自由度は低い

工場のデザインはグレーでシンプルというイメージが一般的でしたが、ここ最近はまるでお店や家のような凝ったデザインを採用する工場や倉庫が増えています。

デザイン性を高くすれば取引先の人に好印象を持ってもらえたり、社員のモチベーションを上げられたりと様々なメリットがあるためです。

しかし、システム建築では生産を始めとした色々な面が標準化されているため、デザインにおいてあまり自由度は高くありません。

増設しやすい

工場や倉庫は一度建てた建物でも作業動線を変えたり、大きな機械を導入したりすることによって増設の必要性が出てくることがありますよね。

システム建築は鉄骨や外壁などの寸法や配置がシステム化されているので増設にも柔軟に対応できます。

短工期で低価格。プレハブ建築の特徴7つ

続いてプレハブ建築の特徴を詳しくまとめていきましょう。

システム建築と似ている点もありますが、プレハブ建築ならではのメリットやデメリットもあることが分かりますよ。

在来工法やシステム建築に比べて低価格

プレハブ建築は建物に使用する部材が規格化されており、工場で部材を生産して現地で組み立てるという工法です。

そのため依頼に合わせて設計をする必要がなく、低価格で建設することができます。

低価格はプレハブ建築の主なメリットの1つです。

在来工法やシステム建築に比べて短工期

プレハブ建築は工期が短いのも特徴の1つです。

工場で生産し、現地で組み立てるというスムーズな手順によって工期を短くすることができます。

工期が短ければ当然建設に関わる人も少なくなるので、人件費が抑えられ、低コストにも繋がります。

品質が一定

価格が安く、工期も短いと本当に品質は大丈夫なのかと心配になるかもしれません。

しかし、プレハブ建築はシステム建築と同じように、部材や建築過程がシステム化されているため、どんな建物でも品質にばらつきなく、高品質なものが出来上がります。

耐久性や耐震性は普通

プレハブ建築の建物は軽量鉄骨で作られます。

軽量鉄骨の耐久性や耐震性は木造よりは高いですが、鉄筋コンクリートよりは低く、あらゆる工法と比べると中間くらいの強度です。

寿命は20年ほどですが、鉄骨なので錆びてしまうと耐久性は一気に下がります。

そのため、錆びないようにこまめなメンテナンスが必要です。

増築しやすい

プレハブ建築は増築や増床をしやすいというメリットがあります。

そのため、20年ほどの寿命も増築などで手を加えることによって50年ほど使用することも可能です。

ただし、こうしたメンテナンスによって最初は低価格で建設しても、長い目で見るとコストが上昇してしまうという注意点があります。

遮音性が低い

プレハブ建築は軽量鉄骨を使っているので遮音性は低く、音が響きやすいです。

そのため、作業中に音に気を取られて効率が落ちる恐れがあります。

また、近隣住民へ迷惑をかけることもあり得ます。

デザインの自由度が低い

使用する部材が規格化されているため、プレハブ建築のデザインの自由度は低いです。

こんなデザインにしたいという要望があっても叶わないこともあり得ます。

さらにプレハブ工法では柱を6mごとに建てなくてはいけないという決まりがあるため、大きな空間がある工場や倉庫を建てるのが難しいです。

見た目も建物の内側もデザインの制限があるのでシステム建築よりも自由度は低いと言えるでしょう。

特徴の違いから適切な工法を選ぼう。
システム建築とプレハブ建築の違いとは?

システム建築とプレハブ建築のメリットやデメリットをまとめると以下のようになります。

システム建築

メリット・・・在来工法より低価格・短工期、品質にばらつきがない、耐久性・耐震性が高い、増設しやすい

デメリット・・・・デザインの自由度が低い

プレハブ建築

メリット・・・在来工法やシステム建築より低価格・短工期、品質にばらつきがない、増築しやすい

デメリット・・・鉄骨が錆びると耐久性が低くなる、遮音性が低い、システム建築よりデザインの自由度が低い

こうした特徴から、価格やデザイン性などあらゆる面でバランスよく要望を叶えたいならシステム建築、とにかく低価格や短工期にこだわるならプレハブ建築が向いていると言えます。

まとめ

建物を建てるときには見積もり、設計、生産などあらゆるプロセスに手間がかかるのが普通でしたが、現在はシステム建築やプレハブ建築など、部材や建築手順を規格化し、ほぼ自動で建築手順を進めるという工法があります。

そのため、こうした工法には在来工法にはない低価格で短工期という嬉しい特徴があります。

それぞれ細かい特徴は異なるので、工場や倉庫を建てるときには理想の建設に合う工法を選びましょう。

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