倉庫の省人化を進める自動搬送ロボット(AGV)について徹底解説

倉庫の省人化を進める自動搬送ロボット(AGV)について徹底解説
この記事では次の内容をまとめています。

  • 自動搬送ロボット(AGV)とは
  • 自動搬送ロボットができること
  • 自動搬送ロボットのメリット・デメリット

倉庫が自動搬送ロボットを導入する上で知っておきたいことをまとめました。

自動搬送ロボット(AGV)とは

AGVは” Automatic Guided Vehicle”の略で、日本語では自動搬送ロボットと呼ばれています。

新しく誕生した機器のように思えるかもしれませんが、実は80年代頃から工場などで使われています。

かつては床に貼られた磁気テープの上を走り、決められたルート上を動くだけのものが中心でした。

しかし、現在はAI技術などの発達により、あらかじめ設定された動き方はもちろん、状況に合わせて動くことが出来るようになっています。

AGVは国内外の大手ネットショップの倉庫で導入されていて、様々な物流の現場で人の作業をサポートしています。

自動搬送ロボットができること5つ

この章では自動搬送ロボットの機能をご紹介します。

1 商品棚を移動させる
2 コンテナを移動させる
3 ピッキングする棚に移動
4 人の後についていく
5 拠点間を移動

商品棚を移動させる

まず、製品が入っている棚を移動させるタイプがあります。

指示者が製品を指定すると、ロボットがその製品が入っている棚のところまで移動し、棚ごと指示者のところまで運搬します。

棚は専用のものを使います。

この自動搬送車はロボット掃除機のような平たい形になっており、棚の下に潜り込み、持ち上げることで棚を移動させます。

ロボットは複数台稼働させてもぶつからずにそれぞれ動きながら棚を運びます。

棚を持ってきてもらうことで、人が移動する距離を大幅に削減することができます。

コンテナを移動させる

棚ではなくコンテナを運ぶ自動運搬ロボットもあります。

規則的に並べられたコンテナの上をロボットが走り、指定のコンテナのところまで移動し、持ち上げ、作業者の元へ運搬します。

コンテナの上部では多くのロボットがお互いの動きを把握しつつ、適切なルートで動きます。

ピッキングする棚に移動

自動搬送ロボットには作業者とともに移動するものもあります。

そのうちの1つがピッキングする製品が入っている棚へ先に移動するものです。

ロボットに先導してもらうことで、人間は次にピッキングする製品を把握して場所を探す必要がなくなります。

ピッキングする製品の量が多い倉庫ではかなりの手間が省けます。

人の後についていく

人の後をついていく自動搬送ロボットもあります。

台車を牽引できるものなら、ピッキングする物の量が多いときに、運搬を任せることができます。

また、入庫作業の際に荷物を一度にまとめて移動させれば移動距離を大幅に削減できます。

拠点間を移動

入荷エリアから倉庫エリアまで、倉庫エリアから出荷エリアまでなど、倉庫内の拠点間を移動するロボットです。

倉庫ではエリア間の荷物の行き交いが多いため、運搬作業をロボットに任せることで人間がする作業を減らせて、人間は自分たちにしかできない作業に集中することができます。

倉庫が自動搬送ロボットを導入するメリット6つ

1 人手不足の解消
2 ネット通販の需要増に対応できる
3 人件費削減
4 作業ミスが減る
5 従業員の負担軽減
6 能力に差がない

この章では倉庫が自動搬送ロボットを導入した際に得られるメリットを解説します。

人手不足の解消

ロボットを導入した際に得られるメリットといえば、やはり人間が行う作業が減ることです。

作業に必要な人員が減るため、人手不足に悩む企業にとっては問題解決に繋がります。

特に倉庫は入荷、ピッキング、出荷と様々な業務があり、必要な人手が多くなりやすく、ロボットを上手く活用すればかなりの人員削減になるでしょう。

常に人手不足に悩まされている企業はぜひ自動搬送ロボットの導入を考えてみましょう。

ネット通販の需要増に対応できる

近年、買い物をネットで済ます人が増えており、ネット通販の需要が高まっています。

倉庫によっては実際に注文が増加しているところもあるでしょう。

こうしたネットショップへの需要はこれからも高まることが考えられます。

自動搬送ロボットを導入すれば人間の仕事の一部をカバーしてくれますし、商品の種類や数を増やしたり、倉庫の規模を広げたりする際もロボットの台数を増やすことで作業量の増加に対応できます。

ネットショップの倉庫では自動搬送ロボットがかなり活躍するはずです。

人件費削減

自動搬送ロボットによって必要な人員が減ることで人件費が減るというメリットがあります。

もちろん、ロボットを導入するには費用がかかりますが、初期費用を払えばあとは少額のランニングコストしかかかりません。

一方で、人件費は人を雇い続ける限り永続的にかかります。

しかも、ロボットは人のように労働時間の制限がなく、人間が休憩しているときや夜間でも働けます。

このように、初期投資を回収できればコストの面でもメリットがあります。

作業ミスが減る

ロボットの作業は原則として正確なので人間に比べて作業ミスを大幅に減らすことができます。

例えば、ピッキング作業を人間だけで行うと、違う商品をカゴに入れてしまうことが考えられます。

一方で、製品が入っている棚まで先導するロボットと一緒にピッキングをすれば商品違いを減らすことができます。

作業ミスが減れば顧客や取引先から信頼を得ることができます。

従業員の負担軽減

自動搬送ロボットは従業員の疲労を軽減してくれます。

倉庫作業は重い物を持ったり、長い距離を移動したりと意外と疲れやすいです。

荷物を積んだ台車をロボットに牽引させたり、運搬を任せたりすれば人間の負担が減ります。

すると、従業員は健康な状態で仕事にあたれるようになり、モチベーションが上がるでしょう。

集中力が上がることでミスの減少にも繋がります。

能力に差がない

ロボットには能力に差がないという魅力があります。

人間は人によって得意不得意があるので、同じ作業でも効率が異なります。

企業はできるだけ優秀な人材を採用しようとしますが、面接だけでその人の能力を見抜くことは難しいです。

一方で、ロボットは設定が同じならどれも同じように働き、一定の質で仕事をします。

倉庫が自動搬送ロボットを導入するデメリット4つ

この章では倉庫が自動搬送ロボットを導入した際のデメリットをご紹介します。

1 初期費用がかかる
2 現場のレイアウトの変更が必要
3 倉庫によっては効果がない場合も
4 移動ルートが限られる

初期費用がかかる

ロボットを導入するデメリットといえばコストです。

導入する台数や性能によっては何百万、何千万とかなりのコストになるでしょう。

また、初期費用として必要なのはロボットの購入費用だけではありません。

商品棚ごと移動させるタイプのロボットを導入する際は、専用の商品棚も購入する必要があります。

企業にとって大きな投資ですが、人件費がかからない、人手不足を解消できるといったメリットもあるので、コストと得られるメリットを考えながら導入を検討しましょう。

現場のレイアウトの変更が必要

自動搬送ロボットを現場で活用するためにはレイアウトを調整しなくてはいけません。

例えば、ロボットが通れる道を確保しなければいけませんし、ロボット同士がすれ違うことも考慮する必要があります。

こうした現場設計を専門家に依頼するのにも費用がかかります。

倉庫によっては効果がない場合も

自動搬送ロボットは注文数が多く、商品の種類も様々な倉庫では役立つでしょう。

一方で、注文数があまりなく、規模も小さい倉庫ではロボットを導入しても人間が作業を行う場合と比べてあまり違いがない可能性があります。

多額の投資をしてもあまりメリットがなければ意味がないですよね。

そこで、自動搬送ロボットを導入する際は効果があるかどうかをシミュレーションしましょう。

移動ルートが限られる

床に貼られた磁気テープの上を走って移動するタイプの自動搬送ロボットは移動ルートが限られるというデメリットがあります。

また、ルートを変更する際には手間がかかります。

柔軟に、自律して動くロボットを使用したい場合はAI技術を使用したものを選びましょう。

自動搬送ロボットで倉庫作業を無人化しよう

自動搬送ロボットは商品棚を持ってきてくれるもの、棚へ先導してくれるもの、拠点間を荷物を載せて移動するものなど様々な種類があります。

どんなロボットでも人間の負担を減らし、倉庫の無人化を進めます。

そのため、人手不足の解消や人件費の削減など企業にとって様々なメリットがあります。

ただし、導入には多額のコストがかかり、ランニングコストも必要なので、慎重に検討した上で導入しましょう。

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