工場・倉庫がフォークリフトの事故を防ぐためにすべき対策

工場・倉庫がフォークリフトの事故を防ぐためにすべき対策

この記事では次の内容をまとめています。

  • フォークリフトの事故対策
  • フォークリフトの事故発生状況
  • よくあるフォークリフトの事故

フォークリフトを現場で使う会社が知っておきたいことをまとめました。

工場・倉庫がフォークリフトを安全に使うためにすべき対策8つ

この章では工場や倉庫がフォークリフトによる事故を防ぐためにできることをまとめました。

1 許容荷重を守る
2 バランスよく積む
3 転回時や後退時は周囲をよく確認する
4 危険箇所に鏡を設置
5 フォークに人を乗せない
6 フォークリフトの近くを通らない
7 定期的に検査を行う
8 駐車時は逸走防止措置をとる

許容荷重を守る

フォークリフトにはそれぞれ許容荷重というものがあり、フォーク部分に載せていい荷物の重さが決まっています。

このような数値が定められているのは安全にフォークリフトを運行するためです。

許容荷重を超えて荷物を載せると横転などの事故の原因になります。

フォークリフトは重く、大きいため、倒れるだけでも大きな事故になる可能性があります。許容荷重は必ず守りましょう。

バランスよく積む

フォークリフトは荷物の重さだけでなく、載せ方も大切です。

バランスよく載せるようにしましょう。

片側だけに偏って荷物を積むと、重心が傾いて荷物がフォークから崩れ落ちたり、フォークリフト自体が横転したりする可能性があります。

荷物が落下すると、製品が損傷したり、そばにいた作業員が怪我をしたりするかもしれません。

フォークに載せる荷物は均等に積むように意識しましょう。

転回時や後退時は周囲をよく確認する

普通に運転するときももちろんですが、後ろに下がったり、転回したりするときは特に周囲をよく確認しましょう。

フォークリフトによる事故の中で作業員がフォークリフトとぶつかったり、壁との間に挟まれたりするケースが多いためです。

周りを確認する際はバックミラーだけを見るのではなく、目視で実際の状況を見ることで死角に居る人に気づけます。

また、指差し確認をするとより確認の精度が上がるでしょう。

こうした確認方法をフォークリフトを扱う作業員に浸透させましょう。

危険箇所に鏡を設置

フォークリフトの運転手から見ると死角になっていて、作業員が飛び出して衝突する可能性が高い通路には鏡を設置することで事故を防ぐことができます。

普通の道路でもT字路などにミラーが設置されていますよね。

目視で確認するよりも広い範囲が見えるので、万が一作業者が飛び出してきそうでも止まって衝突を避けられます。

このようにフォークリフトの事故は設備面でも対策ができます。

フォークに人を乗せない

フォーク部分は荷物を載せる場所であって、人を載せる場所ではありません。

稀にフォーク部分に荷物と一緒に別の作業員を載せて高所で作業をするというケースがありますが、バランスを崩して床に落下すれば事故になるのは想像に難くありませんよね。

実際にこうした事故が起きたケースはあります。

現場でこのような行動が当たり前になっていないか定期的に見て回りましょう。

フォークリフトの近くを通らない

フォークリフトの事故対策は運転者だけでなく、周りの作業員にもできることがあります。

それはフォークリフトの近くを通らないということです。

フォークリフトの近くを通っていると思わぬ形で事故に巻き込まれることがあります。

こうした事故を防ぐためにはフォークリフトと歩行者で通路を分けるという方法があります。

通路をテープなどで分け、それぞれの通路を通ることが習慣になっていれば衝突などの発生を抑えられるはずです。

あなたの会社では通路を分けていますか?

定期的に検査を行う

故障によって事故が起こるのを防ぐために定期検査を行いましょう。

これは国によって次のような検査を行うように求められています。

  • 作業開始前の点検
  • 年次自主検査
  • 月次自主検査

検査を怠ると罰金が科せられることもあります。

作業開始前の検査は「大丈夫だろう」という油断や朝の慌ただしさから疎かになりやすいです。

フォークリフトを安全に使用するためにも必ず決められた検査を行いましょう。

駐車時は逸走防止措置をとる

フォークリフトを停める際は必ず逸走防止措置を行いましょう。

逸走とはフォークリフトが勝手に動き出すことです。

斜面にフォークリフトを停車させた際に十分に逸走防止措置をしていなければ、坂道を下り出すことがあります。

フォークリフトの逸走により、作業員に激突したケースもあります。

フォークリフトを駐車する際は斜面を避けたり、エンジンを止めてサイドブレーキをかけたりと対策をしましょう。

フォークリフトを運転できる資格

フォークリフトを運転するにはたとえ私有地内であっても資格が必要です。

もし、無資格で運転すれば本人や会社に罰金が科されます。

必要な資格は以下の通りです。

最大荷重1トン未満のフォークリフト・・・フォークリフト運転特別教育の修了

最大荷重1トン以上のフォークリフト・・・フォークリフト運転技能講習の修了

フォークリフト運転技能講習は経験によって受講の期間や料金が変わるので申し込む際は自分がどれに当てはまるかよく確認しましょう。

フォークリフトによる事故発生状況

厚生労働省の労働災害発生状況の調査によると、ここ数年のフォークリフトによる事故の発生状況は次のようになっています。

2020年 死傷事故1989件 死亡事故31件

2019年 死傷事故2145件 死亡事故20件

2018年 死傷事故2113件 死亡事故26件

2017年 死傷事故1997件 死亡事故30件

「事故は稀なことで自分の会社で起こるわけない」と思う方もいるかもしれませんが、この統計から分かるようにフォークリフトによる事故は毎年2000件前後起こっています。

いつ事故が起こってもおかしくないという危機感を持ちながら事故対策をしましょう。

工場・倉庫でよくあるフォークリフトの事故5つ

この章では工場・倉庫でよくあるフォークリフトによる事故の例をご紹介します。

1 転落
2 転倒
3 挟まれる
4 衝突
5 フォークリフト同士の衝突

転落

高所での作業中にフォークリフトごと落下する、フォーク部分に作業員を載せて作業していたところ、作業員が転落するといった事故の例があります。

高所で作業する際には十分気をつけ、また、禁止されている行為は絶対に行わないことが大切です。

転倒

フォークリフトが転倒し、事故に繋がることもあります。

転倒時に運転手が外に投げ出され、フォークリフトの下敷きになり死亡事故になった例もあります。

フォークリフトは大きく、重さもあるため、下敷きになると大きな事故になりやすいです。

  • 曲がり角や坂道での運転ではスピードを出しすぎない
  • 荷物を高く持ち上げたまま運転しない
  • 荷物を片方だけに偏るように積まない
  • 積み込みや積み降ろしの際は固定が外れてから動く

こんなことに注意しましょう。

挟まれる

挟まれる事故は労働災害の中でも特に多いものの1つです。

まず、運転手自身がフォークリフトのマストとヘッドガードの間に頭を挟まれたという事故の例があります。

また、周囲に居る他の作業員をフォークリフトと壁の間に挟む危険性もあります。

こうした事故を防ぐためには運転中に周囲をよく確認することが大切です。

運転手自身が機械の部品に挟まれないようにするためには運転席から直接荷物を整理しないようにしましょう。

衝突

衝突や激突も労働災害で多い事故の1つです。

フォークリフトの近くに居た歩行者を撥ねたり、荷物が落ちないようにそばで支えていた作業者に荷物が落ちて接触したりする例があります。

また、フォークリフトの整備不良が原因で事故が発生することもあるので、決められた点検は必ず行いましょう。

フォークリフト同士の衝突

フォークリフト同士がぶつかって事故になるケースもあります。

人対フォークリフトの衝突に比べると重大事故にならないように思えるかもしれませんが、双方のスピードによってはかなりの衝撃になり、運転者が大きなダメージを負うことも考えられます。

もちろん、フォークリフトが損傷する被害も発生します。

フォークリフトが複数台行き交う現場ではこのような事故の対策もしましょう。

まとめ

フォークリフトによる事故は毎年2000件ほど発生し、数十名の方が亡くなっています。

どこでも事故は起こり得るものなので、日頃から対策しておくことが大切です。

今回ご紹介した対策の中でまだ取り入れていないものがあればぜひ行ってください。

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