鉄骨造を良い状態で維持する秘訣と3つのメリット

耐久性に優れている建物といえば、鉄骨造の建物です。
都心で建設される高層ビルをはじめ、住宅などにも用いられています。

しかし、建物は時間が経つほどに経年劣化していくものです。それは仕方のないことですが「新しく建て替えよう」と思っても、高い費用がかかるため簡単にできることではありません。

そこで今回は、鉄骨造の建物を良い状態で長く維持する秘訣とメリットについてご紹介します。

鉄骨造とは

建物の構造体と言われる梁と柱などに鉄骨を使用する建物のことをいいます。
鉄骨造は、建設する建物によって使用される鉄骨に違いがあります。

種類は、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類です。

軽量鉄骨造

軽量鉄骨造とは、梁や柱に厚さが6mm未満の鋼鉄が使用された建物をいいます。
建設される建物は住宅や低層階のビルなど、規模が小さい建物になります。

選ばれる理由としては、規格が決まっておりコストを下げることができます。品質的にも安定していることから短い工期で建設することができます。

重量鉄骨造

重量鉄骨造とは、梁や柱に厚さが6mm以上の鋼鉄が使用された建物です。
建設されるのは、5階以上のビルから高層ビル、タワーマンションと言われるような超高層ビルまで含まれます。

その名の通り、重厚であり鉄骨の良さが建物に反映されています。例えば、地震や風など自然災害に対しての強さは圧倒的に重量鉄骨造が長けています。

構造や建設方法に大きな違いはありませんが、それぞれにメリットやデメリットがあり建築物によって使い分けられています。

鉄骨造のメリット・デメリット

鉄骨造について、ここではメリットとデメリットについてご紹介します。

鉄骨造のメリット

メリットとして、3つのことを挙げることができます。

品質の安定性

鉄骨造の建物に使われる鋼鉄は、あらかじめ別の工場にて製造されます。建設する建物に対して規格が決められ、決められた通りに仕上がります。

さらには、出来上がった鋼鉄は出荷される前に事前検査が行われます。材料、サイズなど厳しくチェックされるので、品質の良さは保証されています。

自由な間取り

鉄骨造は、鋼鉄を使用した梁と柱なので安定感があります。そのため、細かい間隔で柱を立てる必要がないので間取りを自由に取ることができます。

自由に取れるということは、広い空間を確保できることをいいます。例えば、オフィスビルならワンフロアを広口することができるので、壁をなくスタッフ同士のコミュニケーションも取りやすくなります。

信頼できる耐震性

重厚な鋼鉄による鉄骨造の場合、建物自体が強度なものとなります。また、近年では免震の対応がされる鉄骨造の建物が多くあります。地震の揺れを建物が吸収するイメージです。実際に揺れは感じても倒壊する危険性はほとんどありません。

鉄骨造のデメリット

鉄骨造のデメリットは3つあります。

断熱性に弱い

木造の建物に比べると通気性が悪く、外気温の影響が受けやすいとされています。そのため「夏は暑く、冬は寒い建物」と言われています。

脱炭素化など自然保護の観点からも問題視されているので、屋上のグリーン化対策や低層階部分の木造など、様々な形で対策が取られています。

コストが高い

鋼鉄を使用しているので、やはり費用がかかります。また鉄骨造の建物を建設するには、地盤の強さも必要です。地盤が弱い土地での建設の場合、建設を始めるより地盤を整えることが必要となります。

建設するに予算として考えにくい所での費用が発生することもあるので、鉄骨造は木造より費用が高くなるケースが多いです。

解体の費用が高い

ビルの解体となった場合、解体の費用が高くなります。建設するのと費用が変わらない、場合によってはそれ以上に高いとも言われます。

鉄として再利用する価値があれば売ることもできますが、鉄骨の状態によるので価値があるとは必ずしも言えません。

長く維持する秘訣は定期的なメンテナンス

耐久性、耐震性など優れた点の多い鉄骨造ですが、建設当初のままを維持していくことはできません。どんな構造であっても必ず経年劣化していきます。

また、デメリットでも挙げましたが鉄の状態が、建物の価値を大きく変えていきます。

そんな中で、鉄骨造の建物を長く維持するためにはどうしたらいいのか?と疑問が生まれます。
答えは非常に簡単です。

「定期的なメンテナンスをする」

これが必要条件です。
では、実際にどんなメンテナンスが必要になるのかをご紹介します。

外壁と屋根

外壁と屋根は、人の目でもわかるほどの劣化が見えるようになります。
一番の影響は天候と気候です。太陽・雨・風などどんな天候であっても、建物にとっては影響があります。

例えば、屋根や外壁に痛みがあることで水が入りやすくなります。考えられるのは雨漏りですが、壁の中の断熱材にも影響があります。
また、海の近くであれば、塩を含んだ風に当たるので、建物が錆びやすくなります。

水回り

水回りは、どんな建物でも影響があります。水漏れやカビ、詰まれば断水となってしまうのでちょっとしたことも早めに対応しておくことで、未然に防ぐことができます。

内装

壁や床は特に汚れが目立つようになります。また、天井の汚れは雨漏りの可能性もあります。
外の汚れは天候によるものがほとんどですが、内装の場合は故意ではないとしても人為的にできてしまうキズや破損もあります。

外部からのお客様にも印象が悪いので、内装に関しても早めの対応が必要です。

設備

建物の価値には、設備が含まれます。冷暖房、配線など必要だと思うものは、誰の目から見ても必要であり、価値に値します。

そのため、設備に関しても定期的なメンテナンスをすることで建物を長く維持できるようになります。

定期的にメンテナンスをするメリット

建物を長く維持するために定期的なメンテナンスが必要なことはお分かりいただけたと思います。しかし、実際には面倒だと考える方がほとんどです。なぜなら、普段の使用に問題がないからです。

そこで、定期的なメンテナンスをすることで得られること、メリットをご紹介します。

壊れてからでは遅い!高額な費用

定期的なメンテナンスをしたくない理由にお金がかかると考える方もいらっしゃいます。使えるものにお金をかけることをムダと考えるのは、返って負担が増えるお金が出ていく原因となることを知っておきましょう。

壊れてしまうと修繕や買い替えなど高額な費用が必要となります。その場合、早急に対応が必要となるので、費用はさらに増えていきます。

定期的な見直しで安く終えることの方が建物にもお金にも負担はありません。

耐用年数後も価値を維持できる

建物には耐用年数という価値の見方があります。建設条件によって異なりますが、鉄骨造の建物は長くその価値があります。

年数によって価値は少しずつ下がっていきますが、定期的なメンテナンスで良い状態を維持していたら、何もメンテナンスしていない建物より評価は高くなります。

価値あるものを残していく

建物は新しいほどに設備も機能も良くなりますが、古い建物であっても丁寧にメンテナンスされていれば「レトロな建物」として価値は評価されます。

ただ新しいものだけを良しとするより、建物から歴史や当時の人の良さを感じながら使い続けていくところにも暖かさを感じます。

まとめ

鉄骨造の建物を良い状態で長く維持するためのポイントとメリットをご紹介しました。
日本の耐震基準は、世界でも厳しいレベルであり、地震大国として常に考えられています。丁寧に考えられた設計はそれ自体に価値があります。建設後に劣化したから壊すというだけでは非常にもったいないことです。

日頃から定期的メンテナンスをして、良い状態を維持してください。

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