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トータルピッキングとシングルピッキングのメリット・デメリットをご紹介

トータルピッキングとシングルピッキングのメリット・デメリットをご紹介

この記事では次の内容をまとめています。

  • トータルピッキングのメリットとデメリット
  • シングルピッキングのメリットとデメリット

倉庫作業の効率を上げたいと考えている担当者さんが知っておきたい全てのことをまとめました。

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目次

トータルピッキングとは

複数のオーダーの商品の総数をまとめてピッキングし、その後、オーダーごとにそれぞれ仕分けをする方法です。

バッチピッキング、総量ピッキング、種まき方式と呼ばれることもあります。

出荷先が多く、商品の種類が少ない倉庫で特に効果的です。

例えば、オーダーが30件ある場合、オーダーごとにピッキングに行くよりも、一度まとめてピッキングをし、その後、個別で仕分ける方が工程が少なくて済みます。

トータルピッキングのメリット4つ

この章ではトータルピッキングを導入することで得られるメリットをご紹介します。

1 作業員の移動距離が短くなる
2 通路が混雑しない
3 数量検品が簡単
4 作業員が少なくても対応できる

作業員の移動距離が短くなる

トータルピッキングの大きなメリットは従業員のピッキングの移動距離が短くなることです。

オーダーごとにピッキングに行く場合、倉庫全体を何度も回らなければならず、移動距離はかなり長いです。

一方で、トータルピッキングではピッキングは一度で済み、その後は仕分け場で作業をするだけなので、移動距離はぐんと短くなります。

移動が少なくなると、従業員にとって足が疲れにくいというメリットがあります。

通路が混雑しない

倉庫の通路が混雑しないのも魅力の1つです。

ピッキングはまとめて行うため、何人も倉庫の通路に滞在することがなく、サクサクと移動できます。

一方で、オーダーごとにピッキングする場合は、台車を押した作業員が何人も行き交うため、場合によっては通路が混んだり、前の人が取るまで待たなくてはいけなくなることもあります。

トータルピッキングは作業時間を浪費してしまう心配がありません。

数量検品が簡単

トータルピッキングでは最初にオーダーの総量をピッキングし、その後、それぞれの仕分けを行うため、全ての仕分けが終わった後に何も残っていなければ、数量に間違いがなかったことが分かります。

ただし、正しい出荷先に振り分けられたかどうかまでは分かりません。

例えば、ある商品の総量が10で、A社が5個、B社が5個というオーダーになっているとします。

この場合、間違えてA社に6個、B社に4個で仕分けられていると、全体の数量は合っていますが、振り分け方は間違っています。

そこで、最終的にはきちんと内容が合っているか、オーダーごとに確認する必要があります。

作業員が少なくても対応できる

ピッキングの移動距離や作業時間が短くなるため、必要な人員が少なくて済みます。

これは人手不足に悩む企業にとっては大きなメリットです。

もし、今は違うピッキングを採用していて、人員が不足して上手く回っていないなら、トータルピッキングの導入を考えてみてはいかがでしょうか?

トータルピッキングのデメリット3つ

この章ではトータルピッキングを導入するデメリットをご紹介します。

1 工程が多い
2 オーダーが溜まらなければ始められない
3 大きなスペースが必要

工程が多い

トータルピッキングには「総量のピッキング」と「仕分け」の2つの工程があります。

もし、ピッキングと仕分けの後に検品をするなら、工程は4つになります。

オーダーごとにピッキングする場合に比べて工程が多くなるのがデメリットです。

オーダーが溜まらなければ始められない

トータルピッキングで作業効率を高めるには、ある程度のオーダー数が溜まってからピッキングを始めるのがポイントです。

つまり、オーダーが溜まらなければ作業を開始できません。

場合によっては、作業開始まで何もすることがなく、時間が無駄になることも考えられます。

そこで、待ち時間が発生した際のちょっとした作業をいくつか用意しておけば、時間を有効活用することができます。

梱包用のダンボールを組み立てるなど、何ができるか考えてみましょう。

大きなスペースが必要

最初にオーダーの総量をピッキングするので、それを置ける仕分け場が必要です。

そのため、小さい倉庫や、広いスペースが確保できない倉庫ではトータルピッキングを導入できないこともあります。

もし、今は広いスペースがなくても工夫次第で作れそうな場合は倉庫のレイアウトを見直し、オーダーの総量を置けるくらいの空間を用意しましょう。

シングルピッキングとは

オーダーごとにピッキングをするやり方です。

摘み取り方式やオーダーピッキングと呼ばれることもあります。

作業者は出荷先ごとのリストとともに、商品の保管場所を歩いて回ります。

いくつかあるピッキングの方法の中でも特にシンプルで定番です。

出荷件数が少なく、商品の種類が多い場合に効果的で、ECや通販の倉庫との相性が良い方法です。

近年ではネットショップの利用者が増えたこともあり、多品種を扱う倉庫のニーズが高まっているので、シングルピッキングを採用する倉庫は多いでしょう。

シングルピッキングのメリット3つ

この章ではシングルピッキングを導入することで得られるメリットをご紹介します。

1 やり方が簡単で新人でも覚えやすい
2 ミスが発生しにくい
3 すぐに梱包に移れる

やり方が簡単で新人でも覚えやすい

シングルピッキングでは一人一人が出荷先ごとのリストを持ち、そこに書かれている商品をひたすら集めていきます。

やり方は非常にシンプルなので、初めての人でもすぐに慣れます。

そのため、教育にかける時間を短くでき、作業効率が落ちる時間を最小限にできます。

倉庫では派遣を雇う企業が多いので、これは大きなメリットです。

また、現場のベテランの作業員にとっても、負担が少なくなるというメリットがあります。

派遣を雇うことが多く、新人にピッキングをしてもらう機会が多い企業ではトータルピッキングよりもシングルピッキングの方が相性が良いかもしれません。

ミスが発生しにくい

作業の精度が高くなりやすいという魅力もあります。

リストの通りに商品を集めるだけなので、ミスが発生しにくいです。

特に、ハンディターミナルをピッキングに導入している場合は、間違った商品を入れようとすると警告音で知らせてくれるので、ミスを防げる確率がさらに高くなります。

結果、新人とベテランで作業の精度に差が出にくく、全体の精度は高くなるでしょう。

万が一、数量違いや商品の入れ違いがあっても、すぐに対応できるのも魅力です。

すぐに梱包に移れる

シングルピッキングではトータルピッキングとは違い、ピッキングが終わった後に仕分け作業がないため、そのまますぐに梱包に移ることができます。

そのため、ピッキング作業を進めながら、同時に、終わったものから梱包作業もすることができ、出荷準備に早く入れるようになります。

シングルピッキングのデメリット2つ

この章ではシングルピッキングを導入するデメリットをご紹介します。

1 作業員の移動距離が長い
2 無駄な時間が多い

作業員の移動距離が長い

シングルピッキングのデメリットといえば作業員の移動距離が長いことです。

オーダーごとにピッキングを行うため、何度も倉庫全体を移動することになります。

そのため、従業員が「また同じところを移動しないといけない」といった不満を感じたり、足が疲れたりする可能性があります。

繁忙期でオーダー数が多い場合や、倉庫が広い場合はより不満を感じやすいでしょう。

こまめに休憩の時間を入れるなど、作業員が快適に働けるような工夫をしましょう。

無駄な時間が多い

同じ商品の注文があれば、同じ保管場所に何度も行くことになり、無駄な移動が発生します。

また、作業員が同じ場所に集中すると、混雑して前の人のピッキングが終わるまで待たなければならず、時間の無駄になることもあります。

通路をできるだけ広く確保しておけば、前の人が邪魔で通れないという問題は解消することができます。

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まとめ

トータルピッキングとは一度オーダーの総量をまとめてピッキングし、その後、出荷先ごとに仕分けをするやり方です。

一方で、シングルピッキングはオーダーごとにピッキングを行うものです。

それぞれメリット・デメリットがありますし、注文数や扱う商品の種類によってどちらが適しているかは異なります。

最適なピッキング方法を選べば、作業時間を大幅に削減することもできるので、どちらが合っているかぜひ社内で検討してみましょう。

 

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この記事を書いた人

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