工場・倉庫に天井クレーンを設置するメリットや注意点を解説します

工場・倉庫に天井クレーンを設置するメリットや注意点を解説します

工場や倉庫では様々な設備を導入することで便利になり、作業がしやすくなります。

今回ご紹介するのはそのうちの1つである天井クレーンです。

クレーンといえば外で使うものというイメージを持つ人が多いと思います。

しかし、建物内に設置するタイプのクレーンもあります。

天井から吊り下がっているクレーンがあれば重いものや大きいものなどを簡単に運ぶことができます。

天井クレーンを設置するにはかなりの費用がかかります。

それだけに、導入するなら天井クレーンの良い点はもちろんのこと、注意しておくべき点や必要な資格などあらゆることを知っておく必要があります。

そこで、今回は工場・倉庫に天井クレーンを設置するメリットや注意点をご紹介します。

大きな製品を扱っている、天井クレーンの導入を考えていた、後悔しないようにしっかり準備してから天井クレーンをと設置したいという方はぜひ参考にしてくださいね。

建物内に設置できる天井クレーンとは

天井クレーンとは両側の壁に沿って設置されたレールを基準に動くクレーンのことです。

屋内に設置されるものはもちろんのこと、同じ形で屋外に設置されている場合でも天井クレーンと呼ばれます。

吊り上げ荷重は3tほどのものから700tのものまで非常に幅広くあります。

荷物を上げたり、下げたり、運搬したりと様々な用途で使用できます。

天井クレーンの種類3つ

天井クレーンには様々な種類があり、運ぶものや設置する建物の構造によって適するものが異なります。

そこで、次に天井クレーンの主な3つの種類について解説します。

サスペンション型

天井梁に取り付けられたレーンから吊り下がる形でクレーンが付いているタイプをサスペンション型といいます。

自由にレールを配置しやすく、コストも低めなのが魅力です。

一方で、重すぎるものは持ち上げられないことや他のタイプに比べると揚程が短くなるのがデメリットです。

オーバーヘッド型(シングルクレーン)

建物の柱に取り付けたレールの上にクレーンが設置されるタイプです。

レーンと天井の間にはある程度空間を空ける必要があります。

サスペンション型よりも揚程が確保でき、より大きな荷重に耐えられるのが特徴です。

オーバーヘッド型(ダブルクレーン)

基本の形はシングルクレーンと同じですが、ダブルクレーンには2つのレールの間に架かるガーターと呼ばれる部品が2つあります。

シングルクレーンにはガーターは1つしかありません。

サスペンション型やシングルクレーンに比べるとかなりの荷重に耐えられますが、構造が複雑で、使用する部品も多いことからコストは比較的高いです。

ただし、点検がしやすい構造なので、メンテナンス費用はシングルレーンほど高くありません。

工場・倉庫に天井クレーンを設置するメリット

天井クレーンは導入するのに大きな費用がかかります。

それでも導入するメリットは重い物や大きいものなど運びにくいものを簡単に運べるようになることです。

今まで時間をかけて移動していたものも、天井クレーンを使えばすぐに運べるようになります。そのため、作業の効率化に繋がります。

また、今まで導入できなかった製品や設備を扱えるようになるという魅力もあります。

天井クレーンの操縦には免許が必要なので、社員のスキルアップになりますし、大きな機械を動かすことが好きな従業員は仕事にやりがいを感じながら働くようになるでしょう。

工場・倉庫に天井クレーンを設置するときの注意点6つ

工場や倉庫内での作業を楽にしてくれる天井クレーンですが、いくつか気をつけなくてはいけないことがあります。

知らないままでは重大なトラブルに繋がることもあるので、ぜひこの機会に知っておきましょう。

報告書を提出する

天井クレーンを設置する際は「クレーン設置報告書」という書類を提出しなければいけません。

書類は厚生労働省のホームページからダウンロードでき、必要事項を埋めるだけなので書類の作成はそれほど難しくはありません。

そのほか、天井クレーンの明細書や設置届なども提出しなければいけないケースがありますが、こうした書類はクレーンを設置する業者が代わりに作成することもあるため、どうなるのか事前に確認しておきましょう。

運搬する物の詳細を確認する

最初の方でも説明したように、天井クレーンには様々な種類があり、どれが適しているかは運ぶものによって変わります。

そこで、天井クレーンを設置するなら運搬する予定の物の大きさ、重さ、移動距離などを把握し、設置業者に伝えましょう。

建物の強度によっては設置できないことも

天井クレーンは重いものを運搬するため、大きな負荷がかかります。

それだけに建物の強度は重要で、クレーンを設置するなら建物の強度を確認する必要があります。

これまでに強度を確認している場合でも、経年劣化によって強度が下がっていることがあるため、天井クレーンを導入するタイミングで改めて確認しましょう。

設置までに時間がかかる

天井クレーンは大きな設備で、造りも複雑なので工事に数ヶ月かかることもあります。

つまり、導入を検討し始めてから完成するまでに長い時間がかかります。

そのため、天井クレーンを導入するなら出来るだけ早く動き始めるのが理想的です。

ミスが起こらないよう注意が必要

どんな機械を動かすときにも重要なことですが、ミスや事故がないように安全に操縦することが求められます。

天井クレーンは特に大きなものを運搬するため、落下したり、何かに当たったりすれば重大な事故に繋がることも考えられます。

そこで、天井クレーンを動かす際には細心の注意を払うようにしましょう。

設置後はこまめに点検をする

後からも詳しく説明しますが、天井クレーンは年に一度や月に一度など様々なタイミングで点検することが規則で定められています。

これはクレーンを常に安全に利用するためのもので、怠ると規則違反になるのはもちろんのこと、劣化を見逃して事故に繋がることもあり得ます。

天井クレーンを導入するならこうした点検の決まりについても知っておきましょう。

工場・倉庫の天井クレーンの設置費用

新しく設備を導入するときに気になるのが費用ですよね。

天井クレーンは規模によって価格が大きく変わり、100万円を切ることもあれば、数百万円になることもあります。

コストは業者との間に起こるトラブルのよくある要因の1つなので、工事に取り掛かる前に見積書を作成してもらうようにしましょう。

天井クレーンの運転に必要な資格

天井クレーンを操縦するには「クレーン・デリック運転士」という資格が必要です。

この資格にはさらに「限定なし」、「クレーン限定」、「床上運転式クレーン限定」の3種類があり、このうち、限定なしの免許を取れば、あらゆるタイプの天井クレーンを運転することができます。

試験には学科と実技の2種類があり、学科試験は経験や保有資格によって一部が免除されることがあります。

天井クレーンに必要な検査3つ

天井クレーンは定期的に検査をする必要があります。

いつまでも安全に使用するためにもどのような決まりがあるのか知っておきましょう。

定期自主検査(一年に一度)

まず、一年に一度自主検査を行う必要があります。

定格荷重の荷を吊り上げて動作を確認する荷重試験などを行うことが求められています。

自主検査の結果は3年間保存しなくてはいけません。

また、万が一異常があった場合はすぐに補修しなくてはいけません。

定期自主検査(一ヶ月に一度)

年に一度の検査に加えて、月に一度の検査も行う必要があります。

この検査では安全装置、ブレーキ、クラッチの異常の有無、ワイヤロープの損傷の有無など様々な点を確認する必要があります。

こちらも検査結果は3年間保存する必要があります。

作業開始前の点検

天井クレーンを使って作業をする前に

  • 巻過防止装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能
  • ワイヤロープが通っている箇所の状態

を確認する必要があります。

まとめ

天井クレーンを導入すれば大きい荷物や重い荷物を運搬できるようになり、扱える製品や設備の幅も広がります。

天井クレーンには様々な種類があるため、運ぶ予定の荷物に適したものを選ぶ必要があります。

また、大きなものを持ち上げるため、安全には常に注意しなければいけません。

設置する際には業者とトラブルにならないよう、必ず見積もりをもらうようにしましょう。

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