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工場のIoT化でできること・事例・注意点をご紹介

工場のIoT化でできること・事例・注意点をご紹介

この記事では次の内容をまとめています。

  • 工場のIoT化とは
  • 工場のIoT化でできること
  • IoT化するときの注意点

工場のIoT化を考えている方が知っておくべきことを全てまとめました。

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目次

工場のIoT化とは?

まず、IoTとは”Internet of Things”の略で、モノをインターネットに接続することを言います

生活の身近なところにあるIoT機器では動画配信サービスを利用できるテレビ、声をかけると反応するAIスピーカーなどがあります。

工場では製造に使用する機械や設備をインターネットと繋ぐことでIoT化を行います。

工場のIoT化でできること5つ

この章では工場をIoT化することでできることをご紹介します。

1.製造の見える化
2.設備点検の効率化
3.トレーサビリティ
4.拠点間のコミュニケーション
5.省エネ化

製造の見える化

まず、製造の見える化が実現します。

設備の稼働状況をモニタリングしたり、製造に関するデータを集めたりすることができます。

こうしたデータはネット上で管理されるため、どこにいてもリアルタイムで閲覧することができます。

設備点検の効率化

設備のデータを自動で収集するため、点検を効率的に行えます。

これまではわざわざ足を運んで機械に表示される数値を確認し、記録していた作業が、IoT化を進めれば必要無くなります。

点検を自動化することで、従業員の手間が省けますし、記録間違いも防げます。

トレーサビリティ

IoT化はトレーサビリティを実現します。

トレーサビリティとは原材料の調達から消費、もしくは廃棄までの工程を追跡できるようにすることです。

トレーサビリティができると製品に何か問題があったときに原因を突き止めやすくなります。

それにより、製品の品質向上にも繋がります。

拠点間のコミュニケーション

IoT化によって収集したデータは離れた拠点からも閲覧することができます。

そのため、拠点間のコミュニケーションが円滑になります。

重要な情報を共有することで、企業全体の能力を高めることにも繋がるでしょう。

省エネ化

工場内の機械や設備の稼働状況をモニタリングすることで、稼働していないにも関わらず、エネルギーを使っている機械を見つけ出すことができ、無駄を削減できます。

工場のIoT化の3つの段階

この章では工場をIoT化するときの3つの段階をそれぞれご紹介します。

見える化

まずは工場の設備の稼働状況や生産ラインの状況をデータによって見える化するステップです。

分析・制御

得られたデータを分析し、課題や発生している問題を突き止めます。

AIを用いて分析を行うと、人間だけでは気づかない課題が浮き彫りになることがあります。

また、その上で生産効率を上げるために対策を考え、設備や機械を制御します。

自動化・自律化

AIにより、分析・制御のプロセスをシステム自身が行うようになる状態です。

効率的に生産性を向上させることができます。

工場をIoT化するメリット6つ

この章では工場がIoT化を進めるメリットをご紹介します。

1.生産効率が上がる
2.人件費削減
3.人員配置の見直しができる
4.異常にすぐに気が付ける
5.ノウハウが会社に貯まる
6.迅速な経営判断ができる

生産効率が上がる

IoT化のメリットといえば何と言っても生産性が向上することです。

今まで人間が行なっていた作業を代わりに行なったり、人間よりも正確な判断をすることによって、生産効率を上げます。

人件費削減

IoT化は人件費削減にも繋がります。

様々な作業を自動化することができるからです。

例えば、機械の点検やデータの記録をこれまで人の手によって行なっていた場合、IoT化により数値が自動で送信されるようになれば時間を節約することができます。

人員配置の見直しができる

IoT化を進めると人員配置の見直しを行うことになります。

データから人員を割きすぎているところや、反対に足りないところが分かるからです。

また、自動化によって仕事がなくなった人材が発生した場合、より重要性の高い部署に移動させることで、生産効率を高められます。

異常にすぐに気が付ける

データをリアルタイムで監視できるため、機器や設備に異常が発生した場合、すぐに気がつくことができます。

早い段階で気づき、最低限の異常に抑えられると、メンテナンスがスムーズに進み、機械を止める時間も最小限に抑えられます。

また、次のようにコスト面でのメリットもあります。

  • 不良品の量を抑えることができる
  • 修繕にかかる費用を安く済ませることができる
  • 機械が長持ちする

ノウハウが会社に貯まる

製造業では技術やノウハウが属人化しやすく、会社ではなく職人にノウハウが貯まりがちです。

しかし、職人もやがては引退するので、経営を長く続けるには、いかにノウハウを継承するかが鍵です。

IoT化を進めると、こうしたノウハウを会社に貯めることができます。

例えば、職人をカメラで撮影し、目の動きを分析することによって、熟練者の仕事のコツや技術をマニュアル化することができます。

従業員が効率的に技術を身につけられるようになれば教育コストの削減にもなります。

迅速な経営判断ができる

IoT化によって収集されたデータは経営判断をする際の貴重な判断材料になります。

数字によるデータを参考にすることで、感情や偏った考えに左右されず、より正確で冷静な判断ができます。

工場をIoT化するときの注意点7つ

この章ではIoT化を進める工場が絶対に知っておくべき注意点をご紹介します。

1.IoTに対応できない機械がある
2.IoTを管理できる人材が必要
3.快適に使えるネット環境が不可欠
4.サイバー攻撃のリスクがある
5.導入にコストがかかる
6.ランニングコストがかかる
7.導入するだけで成果が得られるわけではない

IoTに対応できない機械がある

古い機械や設備はネットワークを繋げる仕様になっておらず、IoT化に対応できないことが多いです。

このような場合、他の機器を活用することで間接的にネットワークに接続できることもあります。

IoTを管理できる人材が必要

IoT化を進めるにはシステムを管理できる人材が不可欠です。

もちろん、導入する際は業者が入って設定を行いますが、稼働後は基本的に社内の人間が管理します。

もし、知識があり、運用できる人材がいなければ、コストをかけて導入しても活用しきれないこともあり得るでしょう。

社内の人間を育成するか、外部から専門知識のある人材を雇うことで対処しましょう。

快適に使えるネット環境が不可欠

IoTではインターネットが必須なので、社内のネット環境を整えましょう。

システムに十分対応できる環境でなければ、ネットが繋がりにくく、却って使いづらくなってしまいます。

サイバー攻撃のリスクがある

インターネットに接続するということはサイバー攻撃のリスクがあるということです。

そこで、IoT化を進める際はセキュリティ対策も万全にしておきましょう。

万が一、サイバー攻撃を受けると、製造が停止したり、情報漏洩が起こったりするため、企業の信頼を失う可能性が高いです。

導入にコストがかかる

IoT機器を導入したり、システムを構築したりと、IoTの導入には高額のコストがかかります。

導入前にはIoT化をすることで本当に企業はメリットを得られるのか、具体的にいくらのコストが削減できるのかといったことを明確にしておくと、「導入したけれどあまり意味がなかった…」という事態を防ぐことができますよ。

ランニングコストがかかる

IoT化には導入コストだけでなく、ランニングコストもかかります。

例えば、次のようなコストが必要です。

  • ネットの通信費
  • システム利用料

導入するだけで成果が得られるわけではない

IoT化はただ進めるだけでメリットを得られるわけではありません。

例えば、IoT機器を通してただデータを収集するだけでは意味がありません。

データを分析し、課題を見つけ、対策を考えて実行したり、機器を制御したりすることによって大きな成果に繋がります。

工場のIoT化の活用事例4つ

この章では工場のIoT化の事例をご紹介します。

情報を一元化

製造の進捗状況、各機器のデータ、稼働率など、工場内のあらゆる情報を一元化するだけでも活用できます。

例えば、スケジュールよりも遅れているラインがあれば、余裕のあるところを探し、人員を引っ張ってきて補充できます。

また、何か課題に気が付いたときには様々なデータを分析することによって、すぐに原因や解決策を導き出すことができます。

食品工場のHACCP対策

HACCPとは簡単に言うと、食中毒や異物混入などの要因となりやすい工程を管理し、製品の安全性を高めるための衛生管理手法のことです。

令和3年6月より、全ての食品等事業者が取り組むことが求められています。

HACCPに取り組むにあたって、冷蔵庫や冷凍庫の温度、食材を管理する倉庫の温度など、様々な数値を測定し、記録する必要があります。

IoT機器を用いれば、こうした作業を自動化することができます。

工場内のエネルギー管理

電気、ガス、水、蒸気などのエネルギーの使用状況もIoTによって監視することができます。

エネルギーの使用量が一目で分かるので、エネルギーを節約したいときにどこを調整すればいいかもすぐに判断することができます。

機械の稼働状況の一元管理

機械の稼働状況を管理すれば、「電源がついている・いない」「稼働している・いない」を把握できます。

電源がついているけれど稼働していない、且つ今後もしばらくは使用する予定がない機器の電源を落とせば電気代削減に繋がります。

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まとめ

工場のIoT化とは社内の機器や設備をインターネットに接続することです。

生産性が向上したり、人件費の削減に繋がったりと様々なメリットがあります。

とても便利ですが、導入するには高額のコストがかかるので、投資した分を回収できるかどうかを事前に確認するのがおすすめです。

 

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この記事を書いた人

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