工場を運営するときに大切なものといえば何でしょうか?
利益や生産効率など色々なものがありますよね。その中で見落とされがちだけどとても大切なものがあります。それが社員のやる気です。
工場を経営し続けるためには確かに売上を上げることは欠かせませんが、社員がどのような気持ちで働いているかも重要です。社員が仕事に対して前向きに取り組んでいれば作業効率も上がり、工場にとってメリットがあります。
やる気を出すためには社員に正当な報酬を与えたり、頑張っている社員を評価したりといった方法がよく紹介されますが、実は働きやすい工場を作ることで社員のモチベーションを上げることもできます。
もし工場を建てる際に社員がやる気を出すような仕組みが出来ていればずっと社員のモチベーションを支え続け、長期に渡って会社に利益をもたらしてくれるでしょう。
そこで今回は社員がやる気を出す工場の特徴を5つご紹介します。
また、こうした工場にするために出来ることもまとめていますので、工場の経営者の方はぜひ参考にしてくださいね。
工場の作業効率が上がる。社員がやる気を出すメリット4つ
工場を運営する上で生産効率を上げて売上を出すことだけにこだわる経営者もいますが、社員のモチベーションが変われば大きな変化が生じ、結果として工場にとって良い影響をもたらします。
そこでまず初めに社員がやる気を出すメリットを4つご紹介しましょう。
作業効率が上がる
工場に勤める社員がやる気を出すと作業効率が上がります。
これは経営者にとっては大きなメリットですよね。
社員が仕事に真剣に取り組むようになるとテキパキと動くようになりますし、人によっては改善点を見つけて対処することでより仕事が早く進むようになるかもしれません。
反対に仕事に対してモチベーションがなければ作業もダラダラしながら行い、生産性は悪くなってしまいます。
このように社員がやる気を出すだけで工場にとって大きな変化が現れるのです。
会社や工場のことが好きになる
社員が自分の仕事に自発的に取り組んでいると仕事をすることが好きになり、やがて会社のことも好きになります。会社が好きになると勤める年数も自ずと長くなるでしょう。
会社にとって経験がある社員を手放すのは大きな痛手です。
また、新しい社員を採用するのにお金がかかってしまうというデメリットも生じます。
社員はやる気が出ると会社を愛するようになり、会社にとっては人材を確保できるというメリットが得られるのです。
自社を周りの人に勧める(リファラル採用が積極的になる)
仕事に熱心に取り組んでいる社員は自分の仕事に誇りを持っています。それだけに周りに仕事についてよく話すでしょう。家族にその日会社であったことを話したり、友人にも自慢するかもしれません。
また、知り合いで同じような仕事を探している人を見かけたら、自分の会社を勧めることもあるでしょう。
こうした積み重ねによって会社への評判が高くなれば新しく社員を採用するときに良い人材が集まるようになるでしょう。常に良い人材を採用することができれば会社の存続にも繋がります。
工場や会社見学に来た人に良い印象を与える
工場には取引先など見学に来る人が多数いますよね。
こうした人が社員がやる気を出して一生懸命に仕事をしている姿を見たら良い印象を抱くでしょう。
会社への評価が上がり、信頼できると思ってもらえるはずです。やがては新規の依頼を獲得することにも繋がるかもしれません。
反対に見学に来た工場で社員が嫌そうに仕事をしていたら会社に対して不信感を抱くでしょう。
このように自分の社員のやる気は会社外の人の印象まで左右します。
働きやすい動線、デザイン性が高い・・・。社員がやる気を出す工場の特徴5つ
では社員にやる気を出してもらうためにはどうしたら良いのでしょうか?
そのためには社員のモチベーションが上がる工場にすることが大切です。そこで社員がやる気を出す工場の特徴を5つまとめました。
清潔感がある
社員がやる気を出す職場にするためにはまずは清潔感が大切です。工場はよく3Kが揃った職場と言われ、そのうちの1つが「汚い」です。服がすぐ汚れて匂いもついたりすれば当然仕事のモチベーションは下がってしまうでしょう。
しかし、掃除が行き届いていて清潔感があり、建物も綺麗だと気分が上がり、頑張って仕事をしようという気になれます。
工場を運営するなら清潔感を保つことを重視するべきです。
働きやすい動線になっている
動線は工場で働く上でとても大切なポイントです。工場の使い勝手や作業性の良さは社員のモチベーションに直結します。
もし動線が悪いと「動線が良かったら作業効率も高くなるのに」と会社に対して不満がどんどん募っていきます。これでは会社にもっと生産性を高くしろと言われても反抗してしまうでしょう。
反対に働きやすい動線になっていれば不満も感じず、気持ちよく仕事をすることができます。
社員のやる気を阻害してしまわないためにも動線にはこだわった方が良いでしょう。
もちろん、働きやすい動線にして生産性を上げることで会社の売上アップにも繋がります。
建物のデザイン性が高い
意外かもしれませんが、工場のデザイン性も社員のモチベーションを左右します。
工場といえばグレーで、シンプルな作りというイメージがありますよね。
しかし最近は建物の見た目にこだわり、一見工場には見えないようなおしゃれなデザインを採用する工場が増えています。
外観がおしゃれな工場だと働くのが楽しくなりますし、社員も家族に自慢できます。また、周辺の人からも建物が気に入られるというメリットもあるでしょう。
暖房や冷房があり快適に作業できる
毎日作業をする場所だからこそ、快適に過ごせるかどうかは社員にとっては重要なポイントです。
もし夏に冷房がなく、冬に暖房がなければ社員は厳しい環境の中で仕事をしなくてはいけません。
これではやる気を出すことなどできません。しかも最近の夏は40度近くまで気温が高くなることも普通になっていますから、工場での作業はよりキツくなっています。
社員のモチベーションを高めるためには暖房や冷房は必須と言えます。
明るくて作業しやすい
経営者が月の固定費を抑えたいと思うのは当然です。
特に電気は1日中つけているので電気代を抑えるために照明を暗めにしたり、点灯できる時間を制限して節約しようというケースもありますが、これは社員にとっては良くありません。
作業場が暗いと手元がよく見えないため、目を酷使することになります。
すると目が疲れて頭痛や肩こりに繋がります。
また、単純に手元がよく見えないせいでミスが起こる可能性もあります。
社員が健康で働けるようにするためにも電気代は惜しまず、明るくて作業しやすい環境を作ってあげることが大切です。
社員がやる気を出す工場にするためにできること3つ
では社員がやる気を出す工場にするために、経営者は具体的にどうすれば良いのでしょうか?
最後に社員がやる気を出すためにできることを3つまとめました。
工場を建設するときに動線を考える
働きやすい動線が出来ている会社なら社員は快適に仕事をすることが出来ます。
そこで工場を建設するときには働きやすい動線を考えましょう。
工場が出来てからでは動線を理想的な形に変えるのが難しい場合もあるので、建設前の段階で十分に検討しておくのが望ましいです。
最初から働きやすい動線が出来ていれば工場は長期に渡って会社に大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。
デザイン性が高い工場を作っている会社を選ぶ
社員のモチベーションを上げるためにはデザイン性が高い工場にすることも大切です。工場の外観にこだわるためには建設会社の協力が不可欠です。工場には見えないようなおしゃれな見た目の建物を作った実績のある建設会社にお願いしましょう。
工場のデザインをどんなものにしたら良いか分からないという方は工場に限らず色々な建物の画像を見てお気に入りのデザインを探してみるのがおすすめです。
社員の不満を聞いて、言語化して書き出す
社員のやる気を上げるには社員の不満を聞き出すのも有効です。
経営者は工場全体を見ているつもりでも、細かいことはやはり現場で働いている社員の方がよく分かっています。そこで一度社員に不満を聞いてみましょう。すると思わぬ発見があるかもしれません。
もし聞き出した不満を解決すれば社員は喜び、会社に対して信頼を感じ、もっと仕事を頑張ろうと思うでしょう。
社員のやる気を出すために何から始めたら良いか分からないという方はまずは現場の声に耳を傾けましょう。
まとめ
工場を経営する上で社員のやる気を維持することは大切です。
社員のモチベーションが上がれば仕事に身が入るようになるので、工場の生産効率も上がります。
社員がやる気を出して働くようにするためには清潔感がある建物にする、働きやすい動線を作る、建物の外観をおしゃれにするなど働く環境を整えることが必要です。
社員がやる気を出すことは会社にとってメリットばかりなのでぜひ社員が働きたくなる環境を作ることに力を入れましょう。