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環境へ配慮した鉄骨工事の持続可能な取り組み

この記事では、鉄骨工事における環境保全と、鉄骨工事の持続可能な取り組みについて詳しくご紹介していきます。

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目次

現代の建築業界における鉄骨

鉄はメンテナンスにおいても環境に優しく、建物が取り壊されたとしても回収され、何度でも再利用可能という特徴を持ちます。
鉄骨工事における環境への配慮は、現代の建築業界において、非常に重要な要素のひとつです。

リサイクル可能な鉄骨の重要性

鉄骨という素材は耐久性に優れ、建物の強度を保つために必要不可欠な素材でもあります。
その製造・施工過程にはには、多くの資源とエネルギーが必要となります。
また、鉄を再利用することで掘削しなくてはいけない鉄の量を減らすこともでき、より環境保全に貢献することができる可能性をもつ素材でもあります。

環境負荷を抑えるための建設業界の取り組み

鉄骨の材料において、リサイクル材・リユース材を積極的に活用することで、新らしい鉄鉱石の採掘を減らし、廃棄物削減にも貢献しています。
さらに工事現場において、省エネルギーの機器・設備を使用することで、エネルギー消費を抑えることにも注力しています。

持続可能な未来への貢献

木造よりも鉄骨の建物を選択すると、木造よりもはるかに環境に優しい材料を使用して建設可能になります。
仮に木造で建設した場合、木が再び収穫できるほどの大きさに育つまで、20年以上要するといわれています。
また木造建築は、一度解体してしまうとその材料を再利用することはできません。

鉄骨のもつ魅力と可能性

前述したとおり鉄はリサイクルが可能で、通常は、過去にリサイクルされた鉄からつくられています。
鉄の製粉は、最小限の水がだけで完成させることができます。
水の量からもわかるように、鉄の製粉に必要なエネルギーは少なく、またリサイクル工場も国内に多数あります。

鉄の輸送スペースを削減可能

鉄の特徴から、建設現場に鉄の輸送スペースを削減させることができます。
また同様に、鉄は重量に対する強度が高いという特徴をもつため、木造建築よりも鉄骨建築を建設するための必要な材料が少なくて済みます。

廃棄物の削減

鉄骨は、他のタイプの資材よりも、短い建設時間で建設が可能で、建設余剰が少なくて済むという魅力があります。
鉄骨の建築資材(部品)は、正確な長さに切断され、現場に到着する前に事前に正確な長さに切断され、穴も加工されるため、建設プロセスは迅速で簡単な点が魅力です。
鉄骨建築が完成すると、建設現場に材料廃棄物が残るという課題がありますが、木造建築の場合はさらに多くの量が残ることになります。
その理由は、鉄骨建築と異なり、現場で材料を切断しなくてはいけないため、多くの材料廃棄物が残るという理由があります。

ライフサイクルアセスメント(LCA)における環境負荷削減

ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、工業製品の資源採取から廃棄に至るまでのライフサイクルを通して発生した環境負荷を定量評価し、環境負荷を軽減するための手法です。

ライフサイクルアセスメント(LCA)が注目される背景

ライフサイクルアセスメント(LCA)が注目される背景のひとつとして、脱炭素への流れが理由としてあります。
近年の世界の温室効果ガスの排出量は、335億トンを超えており、温室効果ガスの影響による地球温暖化の気温上昇・異常気象は、近年では世界的な問題となっています。
そのため、企業の取り組みの一環として、ビジネスの世界でも脱炭素への取り組みが加速しています。

環境負荷を可視化できることで社会的信用を向上

ライフサイクルアセスメント(LCA)は、企業の環境負荷をデータとして可視化することもできます。
このデータは、一般の消費者も見ることができるため、企業としての信頼度にも繋がります。
SDGsの流れが世の中に浸透し始めて、消費者は環境問題に非常に関心をもつようになりました。
そのため、環境負荷を可視化できる点は環境保全だけでなく、企業としてもメリットが多いです。

ライフサイクルアセスメント(LCA)が準拠する環境ラベル

環境ラベルとは、エコマークやグリーンマーク、エコリーフなど、さまざまなものが展開されています。
環境ラベルの活用は、消費者にとって「環境保全に貢献している企業である」という企業への信頼感が高まるひとつの指標であり、企業にとっては社会的環境価値を高めることにも繋がることができます。
環境ラベルは大きく分けて以下の3つがあります。

・タイプI(ISO14024)「第三者認証」
・タイプⅡ(ISO14021)「自己宣言」
・タイプⅢ(ISO14025)「環境情報表示」

産業廃棄物の金属くず(鉄スクラップ)

産業廃棄物とは、事業活動に伴って発生してしまった廃棄物のことを指します。
この産業廃棄物のなかでも、リサイクル率が高い素材が金属くずです。
この金属くずは、一定の価値を有しており、大きな可能性も秘めています。

金属くずの特徴

金属くずは、金・銀・銅・ステンレス・レアメタル・アルミなどの非鉄も金属くずの対象となりますが、一般的には鉄で構成された鉄くず(鉄スクラップ)がメインです。
鉄くずは、鉄の種類ごとにも分類することが可能で、以下の項目に分類できます。

・銑くず 並銑くず・上銑くず
・鋼くず 低りん・炭素鋼くず・低銅炭素くず

鉄くずの分類方法

鉄くずの分類方法は、以下の2通りがあります。

・自家発生スクラップ 発生源ごとに分類する場合、製鋼・製品加工を通じて生じるもの
・市中スクラップ すでに製品として市場に出回った後に生じたもの

また、市中スクラップにおいては、製鋼を使った際に機械・車を作る時に生じる「工場発生スクラップ」と、建築物の解体時など、主に使用後の鉄製品から生じる「老廃スクラップ」に細分化することができます。

金属くずが生じる場所

ここでは主に金属くずが生じやすい場所をご紹介していきます。

・病院 病院では治療・手術に使うことの多い機械から、電子カルテの導入が進んだことによるキャビネット台が、金属くずとして処分される事例が増えてきています。そのほか患者用のベッドからも発生することが多いです。

・工場 工場で生産する種類により差はあるものの、一般的に工場は金属くずが頻繁に発生しがちな場所です。工場で使われている機械や手動工具も廃棄される際には多くの金属くずが発生し、普段からも研磨くずや切削くずも発生しています。

・建物物の解体現場 建設工事で生じる鉄くずは、総称して建築系スクラップと呼ばれています。解体工事で生じやすい鉄筋屑、また、側溝の蓋などに使用されているグレーチングも鉄くずの一種です。

金属くずのリサイクル

多様な産業廃棄物がたくさん日々発生している中、金属くずは再利用される割合が高い廃棄物のひとつです。
処理場に持ち込まれる金属くずは不純物を含んでいるものが多く、そのまますぐにリサイクルできるわけではありません。
金属を再び再利用するためには、その前にきちんと処理をしなくてはいけません。
その処理方法として、「金属回収」「金属精錬」という2種類の工程があります。

・金属回収 廃棄物の中から金・銀・銅・鉄など、金属を収集する手法です。
・金属精錬 不純物を含む金属から不純物を取り除くことで、高純度の金属を抽出する手法です。

こういった工程を踏むことで、再び金属くずを再利用することができます。
ちなみにアルミニウムや鉄に関しては何度も繰り返し精錬が可能であるため、再利用に最も適した金属といえます。

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まとめ

SDGsをはじめ、世界の環境問題への取り組みは日々加速しています。
これらの建築業界全体においての取り組みは、環境への配慮が重要視されており、求められています。
環境への負荷を最小限に抑えるための取り組みが、社会全体の環境保護に繋がっていくでしょう。

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この記事を書いた人

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