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建設業界を躍進している「けんせつ小町」が目指す3つのこと

建設業界の悩みの一つに挙げられる「人材不足」があります。
特に、現場を任せる人材が不足しており、3K(きつい・危険・汚い)が原因であると言われています。

工期を守るために長時間労働になってしまったり、高所での危険な作業があったり、外仕事のため、どうしても汚れてしまうことなど、これまではやむ得ないとされてきました。
しかし、それでは人材を確保することも、育成することもできないとして、見直しが進められています。

そんな中で、いま注目されているのは、建設業界への女性進出です。
建設女子、重機女子と呼ばれるように、建設業界への就職を希望する女性が増加しています。そんなかでも、日建連(一般社団法人 日本建設業連合会)が力を入れているのが「ケンセツ小町」です。
これは、建設業界での女性の働き方改革を目指す活動であり、少しずつ認知され実際の建設現場でも環境を見直すきっかけになっています。

今回は、けんせつ小町の紹介と、けんせつ小町が目標としてる内容と方策についてご紹介していきます。

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目次

建設業界に就職する女性が増加している

メディアでも取り上げられるよになった「建設女子」とは、建設業界で働く女性のことをいいます。現在、働く女性は年々増加にあるとされています。国土交通省のデータによると、大手建設会社で働く女性は、全体の12%でそのうち技術職は4%としています。

数字だけをみると、非常に低いと感じてしまいますが、この数字でも実は20年ぐらい前の女性の就職率と比べると、技術職は約3.5倍増えていると報告されています。

技術職とは、建設現場で働く仕事をいいます。つまり3Kと言われる現場に、女性が増えていることを示しているのです。

日建連の狙い

3K(きつい・危険・汚い)というイメージを植えつけられてしまった建設現場において、人材を確保するためにも、早急の改善が急がれます。

特に2024年には、これまで猶予を与えられていた「働き方改革」を実施されることが決定しています。そうなれば必然できに、長時間労働や休日返上の労働などは違反とされます。

日建連は、こうした見直しを早めるために、女性の就職に注目をしたのです。
男女平等が叫ばれる現在において、差別するわけではありませんが、女性が増えることで「無理な、過度な労働」をしてきた現場の環境を見直すきかっけにして欲しいと考えています。

働きやすい職場、現場作りを通して、女性だけでなく建設業界への就職希望を増やしていうこうと考えているのです。

けんせつ小町の目指す3つの目標

上記でも述べたように、建設業界で働く女性の働き方、環境改善等を目標としていましたが、ここ数年でその形を変えて、建設業界全体、働く全員の働きやすさ、環境改善を目指していくことを目標としています。

しかし、実際の建設現場では、重い建材を運んだり、高所での作業等、男性でも大変だと考えられる仕事がいくつもあります。それをどこまで女性に求めるのか?など、明確な基準がないことで戸惑ってしまう場面も少なくありません。

そして、こうした配慮を考える反面「特別扱いして欲しくない」という女性も多く存在します。対等に仕事をすることを望んでいるのです。

現在、日建連では「けんせつ小町」の活動目標として3つのことを掲げています。この目標を通して、実際にどんなことが必要なのか方策も示しています。

定着支援

定着支援とは、建設業界に就職した「けんせつ小町」が、離職することなく働き続けられるように支援することをいいます。

例えば、女性が離職を考えるタイミングとしては、結婚・妊娠・出産が挙げられます。家庭との両立や体調を崩して現場に迷惑をかけないかと不安になり、自ら退職を考え始めます。
また、産休、育休後の復帰をためらってしまうケースも含まれます。

こうしたタイミングで離職を考えるのは、建設業界だけではありません。会社の体制、職場の環境が女性に「働くことで迷惑がかかる」と思わせてしまうことが、原因であると考えられます。

建設現場での課題としては「衛生・清潔」ではないでしょうか?女子トイレがない、安心して着替えられる更衣室がない、掃除が定期的に行われていない。これらは早急な見直しが必要となります。衛生・清潔を求めるのは、女性ばかりではありません。改善されたら働きやすくなる男性も増えるはずです。

活躍支援

活躍支援では「けんせつ小町」が、イキイキと働きやすい環境、多様な働き方を実現する支援をいいます。

イキイキと働きやすい環境というのは、建設現場の設備を整えたりするだけではありません。一人一人が仕事と家庭を両立しながら働ける職場を目指すことです。

これまでは、男性は家庭より仕事を優先させることが当たり前のように言われてきましたが、女性の社会進出が増えたことで、どちらかに偏るような働き方は見直されるようになり、男女で育児や家庭のことをするようになりました。

建設現場の最も課題とするのは「長時間労働」です。休日返上で働き、工期を守るような働き方は、今後できなくなります。現在、試験的に「土日休みの建設現場」を増やしています。

これに加え「けんせつ小町」では、男女ともに育児休業等の取得率を100%を目指し、子育て中の社員が両立できる働き方(短時間・フレックスなど)を利用できるように整えていくことを目指しています。

さらには、建設業界に働く女性の地位確立のために、管理職を増やしていくことも目標としています。女性の意見を上層部に伝える役目を担う存在を目指します。

これらについては、医療現場も見られるよな「職場で託児ができる環境」が求められます。施設を作るためには、申請や雇用など問題はありますが、男女ともに利用できることがメリットとなれば、就職率が上昇することが考えられます。

入職支援

これから建設業界に就職したいと希望する女性、興味のある女性、そして、他業種から建設業界に転職を希望する女性の相談、情報提供を行い、雇用をできる企業を増やしていく支援をいいます。

現在、工業高校、建築系の大学、専門学校に通う女性たちの中には、建設業界への就職は狭き門と考えている人が少なくありません。
本来なら、雇用に男女の差別を設けてはいけませんが、仕事内容、女性雇用の実績がないことなど様々な理由で、女性を雇うことへの不安を感じている企業はあります。

いつまでも雇わないままでは、就職が難しいだけなく、職場の環境改善・働き方などを改善する動きも進められることができません。現状のままでは人材不足を解消できないのですから、新しい取り組みへの不安があるなら「けんせつ小町」の活動を通して、企業も支援していきたいというのが狙いです。

企業が変われば、就職説明会などでも、受け入れの実績や現場の動画を通して、変わりつつある建設業界を知ってもらうことができます。

また「けんせつ小町」の活動は、メディアでも注目されているので、技術者の募集などの一役を買うことができます。

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まとめ

「けんせつ小町」の活動、目標を通して、建設現場が今抱える問題についてご紹介しました。
男性が多い職場で、女性の活躍が目立ってくると、これまでの働き方を良しとしてきた人たちにとっては、非常に辛いかと思います。最近では各種ハラスメント問題として、すぐに取り上げられてしまいます。

働きにくいと感じ、拒否をするのではなく、変化を受け入れることで建設業界、建設現場が活気付くことを考えると、今より働きやすくなることもあります。何よりこれまで経験してきたことを継承するチャンスにもなります。

女性の働きやすさ、建設業界の人材不足解消となる、きっかけになってほしいですね。

※記事内の「けんせつ小町」関する情報は「一般社団法人 日本建設業連合会」の「けんせつ小町」より引用しています。

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