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建設現場で起こる3つの事故と発生する2つの原因について

建設現場において、最も怖いことは「事故」です。一つ重大な事故が起これば、作業員の命に関わります。その上で、事故の原因を探すために現場検証が行われるため、建設工事はストップしてしまい、建設会社としても大きなダメージです。

一つに事故によって、常に安全第一を徹底することの大切さが分かります。

また、仕事中の事故(労災)が発生しやすい業種の1位は建設業という発表があります。悲しいことに人が死亡する事故がほとんどです。

そんな悲しい事故は一つでも防ぎたいと思いますが、建設現場において起こり得る事故というのは、どんなものがあるのでしょうか?また、どんな時にじこは起こりやすいとされているのでしょうか?

今回は、建設現場で事故防止のヒントとなるよう、これまでに発生事故や発生しやすい時期について調べてみました。

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目次

鉄骨落下事故について

人間がすることなので絶対はありませんが、建設現場での事故は発生します。
最近では、ニュースでも大きく取り上げられたが、東京駅の八重洲口付近のビル建設現場で発生した鉄骨落下事故です。

仮止めされた鉄骨のワイヤーを外したところ、そのまま鉄骨が落下したとのこと。この事故では死傷者出ていることから、業務上過失致死容疑の現場検証がされています。誰もが安全な作業を心がけている現場において「過失があったのでは?」と疑われ、調べられるのは、とても辛いことのはずです。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。そして、負傷された方々が1日も早く回復されますよう、お見舞い申し上げます。

建設現場で起こる事故

どんな現場においても事故が発生する可能性はあります。原因の追求は非常に辛いものがありますが、今後起こり得る事故を一件でも減らすために知ることは大切なことです。

実際に、建設現場において起こり得る事故は、大きく分けて3つの事故が挙げられます。

墜落・転落事故

最も多い事故として挙げられるのが、墜落もしくは転落による事故です。先述した東京の事故も、鉄骨の落下事故です。

鉄骨が墜落することが考えられるケースとしては、不十分なボルト締めです。鉄骨を固定する場合、仮留めをして不具合がなければ固定をします。ですから、仮留めのボルト締めに何らかの原因があると考えられます。

また、作業員が転落するケースとしては、安全帯が適切に使用されていない場合と、鉄骨と繋がれていた場合なら、墜落とともに転落するということが考えられます。

機械倒壊事故

建設現場において、建設機械は欠かせないものですが、建設機械による事故も発生しやすいです。
起こり得る原因としては、不適切な使用です。一例としては、地中深く掘るアースドリル機で荷の吊り上げや運搬作業に使用するケースです。本来の使い方ではないため、建設機械が転倒することは十分に考えられます。

まさか、倒れてくるとは思いませんから、作業員が下敷きになることがあります。この機械事故の場合、建設現場外に建設機械が転倒した場合には、一般人を巻き込むことも考えられるので、甘い考えで機械を不適切には使用しないでください。

足場転倒事故

建設現場では、作業のために足場が組まれます。建物を囲むように組まれるため、建設機械で鉄骨を上げる際など、お互いに注意が必要です。

クレーンのワイヤーが足場にひっかかること、足場が倒れてしまい下敷きになること、人が作業するために設けられる足場ですから、事故となれば作業員の怪我は避けられません。

事故は不注意で起こるのか?

3つの事故の中で、死亡事故になりやすいので「墜落・転落事故」です。建設現場において「安全帯の着用」、「手元・足元の確認」が徹底されるのは、事故につながることを知っているからです。

また、事故となった原因を調べていくと「単純なこと」が原因であるとも指摘されます。これは建設現場だけではありませんが、ちょっとした油断や不注意が事故の原因となることは多いのです。

日頃からやっていることこそ、疎かにしてはいけないということが分かります。

建設現場で事故が発生しやすいタイミングとは

ここまでは、人的な要因で起こり得る事故についてご紹介しました。けれど、人的な要因以外にも事故が発生する理由があります。

それが、季節や時間によるものです。作業効率が上がるのは環境の良さが挙げられるように、事故が発生しやすくなる環境もやはりあります。

発生しやすい季節(月)

建設現場において事故が発生しやすいといわれるのは「8月・10月・12月」です。

8月はご存知の通り、酷暑です。近年は特に連日35度前後の気温ですから、鉄骨を扱う現場であれば、さらに暑さは厳しくなり、高所での作業は危険を伴います。

10月は寒暖差による体調不良が現れやすい時、12月は年末の繁忙期によって焦りから事故が多くなるのです。

建設現場での作業は、環境だけでなく気候の影響を受けやすいので、暑さ対策や健康管理をするように求められます。安全と同じぐらい健康な体で仕事することが事故防止につながるのです。

また、心に余裕を持つことも大事なことです。不安がある状態、他ごとを考えているような時は、作業に集中していたとしてもミスしやすいです。厳しい納期に追われると慌ててしまうので、作業員にプレッシャーを与えないようにしてください。

発生しやすい時間

1日の仕事の中で、事故が発生しやすいとされる時間は、お昼前の11時ごろだといわれます。早朝からの作業の疲れが出るころ、もうすぐ休憩だと油断する時間だといわれます。

この時間帯は、キリの良いところまで終わらせようと焦るとかえって負担になることも考えられます。

事故発生率を下げる

建設現場で一つ事故が起こると、故意によるものではなくても「あの時にこうしておけば……」と後悔することがあります。

それはどういうことかといえば「いずれ事故になりそうな場面に遭遇している」ということです。現場での経験が長くなれば、事故になりそうなことが予測できるはずです。

思った時に行動すること。これが事故発生率を下げる最大のポイントです。これができることによって、安全な状況を保ちながら作業ができるのです。

1・29・300の法則

厚生労働省のサイトでも紹介されている「ハインリッヒの法則」というものがあります(厚生労働省:職場のあんぜんサイト)。

この法則は「1・29・300の法則」とも言われますが、これは重大事故が起こるまでの現場の様子が例えられています。
1件の重大な事故があった場合、それまでに29回の軽傷程度の事故があり、300回の怪我のない事故が起きていると指摘しているのです。

日々の作業の中で「ヒヤリハット」と言われるような場面に何度も遭遇していることが分かります。何もなかったのはただ運が良かっただけ、対策が必要だと働く全員が意識して行動に移すことが大事なのです。

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まとめ

建設現場における発生しやすい事故、発生しやすい状況についてご紹介しました。
事故が起これば、なぜ起きたのか?犯人探しのように原因が追求されます。

過失とは不注意や怠慢による失敗だとされます。法的に罰することだけでなく、2度と同じことを繰り返さないようにするという目的もあるのです。

だからこそ、嘘偽りのない証言が求められますし、事実を隠していては何も変わらないのです。

人手不足に拍車がかからないように、安全な建設現場で作業ができるように心がけていきましょう。

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