この記事では次の内容をまとめています。
- おすすめの防虫対策
- 虫について知っておくべきこと
- 防虫対策をすべき理由
虫対策をしようと考えている工場や倉庫がすべきことを全てまとめました。
工場・倉庫におすすめの防虫対策11選
この章では工場や倉庫がすべき防虫対策をご紹介します。
1.出入り口にエアーカーテンをつける |
2.出入り口にビニールカーテンをつける |
3.外壁や屋根を定期的にメンテナンスする |
4.防虫ブラシで建物の隙間を防ぐ |
5.排水溝や換気口にフィルターをつける |
6.虫が発生しにくい場所に工場や倉庫を建設する |
7.建物内に水が溜まる場所を作らない |
8.屋外に捕虫器を設置する |
9.外に光を漏らさない |
10.掃除は徹底的に行う |
11.定期的に防虫剤・殺虫剤を撒く |
出入り口にエアーカーテンをつける
人が往来する場所は虫にとって格好の侵入場所です。
だからといって人が出入りしないというわけにはいかないので、出入り口は徹底して虫が入らないように対策をする必要があります。
対策の1つとしてエアーカーテンを設置するという方法があります。
エアーカーテンとはその名の通り、空気が開口部を覆うように噴射するものです。
ただ風を出すだけでなく、虫が外部へ飛ばされるような角度で吹き出すようにするのがポイントです。
出入り口にビニールカーテンをつける
出入り口にビニールカーテンを設置するのもおすすめです。
単純に壁を作ることで虫が侵入する確率を減らすことができるからです。
虫対策としてビニールカーテンを使うなら、隙間を密閉してくれるものや、防虫機能を持つ製品を選ぶことが大切です。
ビニールカーテンがあると、屋内の冷暖房の稼働効率を高められるというメリットもあります。
外壁や屋根を定期的にメンテナンスする
建物のヒビや割れ目は虫の侵入経路になります。そこで外壁や屋根は定期的にメンテナンスを行いましょう。
まずは業者にどのくらいの頻度で点検を行うのが理想的なのか聞いてみましょう。
メンテナンスをするとコストがかかるのが惜しいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、適切に修繕を行うことは建物の機能を維持することにも繋がります。
例えば、断熱性が高い状態を維持できれば、室内の気温を保ちやすくなり、電気代削減になります。
防虫ブラシで建物の隙間を防ぐ
ドアの下部や窓の周りにあるわずかな隙間からも虫は侵入します。
このような隙間には防虫ブラシを設置しましょう。
防虫ブラシは隙間を埋めることで虫が入るのを防いでくれます。
建物の隙間を埋める商品として、ゴムやスポンジを使用したものもありますが、傷みやすく、劣化すると破けてしまうデメリットがあります。
一方で、ブラシなら長持ちしやすいです。
忌避剤が含まれているブラシならさらに徹底して虫対策ができますよ。
排水溝や換気口にフィルターをつける
排水溝や換気口は虫の侵入経路としてよく挙げられる部分です。
そこで、フィルターをつけて侵入できないようにしましょう。
フィルターが破れてしまうと虫が入り放題になってしまうので、定期的に適切に設置されているか確認しましょう。
虫が発生しにくい場所に工場や倉庫を建設する
実は虫対策は土地探しの段階からできます。
次のような虫が湧きやすい土地は避けましょう。
- 近くに川や水路がある
- 近くに森林がある
もちろん、虫が発生しにくい土地を選んでも、絶対に虫が侵入しないわけではありません。
そこで、他の対策も並行して行いましょう。
建物内に水が溜まる場所を作らない
工場や倉庫の中に水が溜まる場所を作らないようにしましょう。
なぜなら、水に濡れたところはハエや蚊が好み、繁殖する要因になりやすいからです。
例えば、排水設備が壊れてできた水溜まりや浄化槽などが挙げられます。
排水設備に不備がないか定期的に確認したりして水が同じ場所に留まらないように対策をしましょう。
屋外に捕虫器を設置する
捕虫器を活用する方法もあります。
虫を建物の中に侵入させないためにはそもそも建物に虫を近づけさせないことが大切です。
捕虫器を設置し、ライトや粘着テープで捕まえましょう。
このときのポイントは建物から離れた場所に設置することです。
建物のすぐそばに設置すると、建物の近くに虫が集まることになるので、却って侵入しやすくなってしまいます。
外に光を漏らさない
虫の一部は照明から出る紫外線に誘われて工場や倉庫に寄ってきます。
そのため、紫外線を外に漏らさない対策も有効です。
例えば、紫外線をカットできるビニールカーテンや窓用のフィルムを設置する方法があります。
掃除は徹底的に行う
とても基本的なことですが、掃除は非常に大切です。
掃除を徹底的に行えば虫が発生する要因を取り除けるからです。
例えば、食品工場の場合、食品残渣が建物内にあると虫のエサとなり、繁殖を招いてしまいます。
そのため、清掃の度に丁寧に取り除くことが求められます。
また、水を使う場所では水が留まらないように掃除をすることで、水溜まりが虫の発生源になるのを防げます。
普段、何気なくやっている清掃も立派な害虫対策になります。
従業員に重要性を伝えて、毎日徹底して掃除を行うように指導しましょう。
定期的に防虫剤・殺虫剤を撒く
防虫剤を建物の周りに撒くことで侵入を防ぐ方法もあります。
時間の経過とともに効果は薄れるので、適切な頻度で撒きましょう。
また、建物内に虫がいるのを見かけたら殺虫剤を噴射して対処しましょう。
このとき覚えておきたいのは、1匹いるということは既に工場や倉庫の中で繁殖していて、他にもいる可能性が高いという点です。
そのため、そもそも侵入させない対策や、建物内で繁殖させない対策をまずは施すことが大切です。
工場・倉庫が防虫対策をするときに知っておくべきこと3つ
この章では工場や倉庫が防虫対策をする際に知っておくべきことをご紹介します。
1.虫は繁殖力が高い |
2.様々な性質を持った虫がいる |
3.小さくて侵入しやすい |
虫は繁殖力が高い
虫は繁殖力が高く、短い期間で大量に増殖します。
そのため、虫が発生していることに気がついてから対策を始めても既に遅く、殺虫剤を撒いたり、掃除に力を入れたりしても虫を完全に消すことができない可能性があります。
そこで、虫対策をするなら建設時から徹底して行うのが理想的です。
もちろん、既存の建物でもこれから様々な対策を重ねることで状況を改善させることはできます。
まずは発生要因を突き止めることから始めましょう。
様々な性質を持った虫がいる
工場や倉庫に被害をもたらす虫には様々な種類がいて、それぞれ異なる習性を持ちます。
例えば、光に集まる虫がいれば、臭いに反応して工場や倉庫に近づいてくる虫もいます。
そのため、防虫対策をするなら、様々な虫に対応できるように複数の方法を導入する必要があります。
小さくて侵入しやすい
種類にもよりますが虫は基本的に小さく、建物に侵入しやすいです。
人間が気づかないような隙間から入ってくることもあります。
そこで、壁や屋根のひび割れ、シャッターの下部、窓の枠など、細かい部分に隙間がないかを確認し、見つかったらブラシなどで塞ぎましょう。
虫が工場・倉庫に侵入する原因
虫が発生・侵入する原因は多岐に渡ります。
代表的なものを挙げますので、害虫対策の際に参考にしてください。
- 従業員の往来時に出入り口から侵入する
- 荷物に紛れている
- 建物に隙間がある
- 光に誘われる
- 臭いに集まる
- 温度がちょうどいい
- 餌になるものがある
- 水溜まりから発生する
工場・倉庫が防虫対策をすべき理由2つ
この章では工場や倉庫が防虫対策に力を入れるべき理由をご紹介します。
1.製品に混入する可能性がある |
2.従業員のモチベーションに影響する |
製品に混入する可能性がある
最大の理由はなんといっても異物混入のリスクが高まってしまうことです。
製品に虫が混入すれば大問題になります。
虫が混入していたために商品が回収になったというニュースを誰もが一度は聞いたことがあると思います。
さらに、現代では消費者が虫が混入している商品の画像をSNSにアップしたことで、瞬く間に拡散されて炎上するというケースもあります。
こうした事態が発生すると、企業の信用度が一気に下がることは想像に難くありません。
従業員のモチベーションに影響する
職場に虫が頻繁に現れると従業員のモチベーションは下がります。
すると、会社に対して不満を抱いたり、仕事に集中できなくなったりして、思わぬ角度から企業に影響が出てしまいます。
快適な職場環境にするために対策を徹底しましょう。
まとめ
工場や倉庫の建物の中に虫が侵入すると、異物混入のリスクが高まってしまいます。
そこで、企業は虫対策を徹底すべきです。
虫が建物に侵入する経路や要因は様々なので、複数の対策を施すのがおすすめです。
1.出入り口にエアーカーテンをつける |
2.出入り口にビニールカーテンをつける |
3.外壁や屋根を定期的にメンテナンスする |
4.防虫ブラシで建物の隙間を防ぐ |
5.排水溝や換気口にフィルターをつける |
6.虫が発生しにくい場所に工場や倉庫を建設する |
7.建物内に水が溜まる場所を作らない |
8.屋外に捕虫器を設置する |
9.外に光を漏らさない |
10.掃除は徹底的に行う |
11.定期的に防虫剤・殺虫剤を撒く |