倉庫、工場、住宅など、どんな建物を建設する時に誰もが思うのは「安全に使える(住める)建物にして欲しい」ということです。
日本における建設基準は世界的にみても厳しいので、どこの建設会社を選んでも安心して使える建物にになります。
しかし、残念なことに一部の建設会社、業者の中には手抜き工事をしているところもあるため、選ぶ側に不安を与えています。
では、そんなお客様から「任せて安心」と思われる建設会社として、どんなところをアピールしたらいいのでしょうか?
今回は、建設する地域や場所によっても異なりますが、ここだけは外せないという4つのポイントをご紹介します。
建設会社として認知してもらう
まずは、建設会社としての認知してもらうことが必要です。どんなに有名な建物や倉庫を建設していても、残念ながらどこの建設会社による建物なのかを知っている人は、ほとんどいません。自分の生活や仕事に必要性がないと、人は興味がないということです。
・広告を出している
・交通量の多い道路に面している
・創業から長く続いている
もし、このような理由から「自分の建設会社は、みんな知っている」と思われていたら、まずは考え方を改めてください。思うほど人は気にしていません。
では、どのようにしたら知ってもらうことができるのかを確認していきましょう。
ホームページの制作と更新
倉庫の建設をお願いしようと思うと、今の人たちは「ネット検索」をします。まずは、ホームページ制作をしましょう。会社の説明から、どんなことをしているのか、検索する人たちが知りたいと思う内容を重視して制作してください。
しかし、ここで油断をしてはいけません。ホームページがあればいいという物ではありません。定期的に内容を更新していくことが重要です。「何も内容を変えることはない」と思う方もいらっしゃいますが、どんな些細なことでも構いません。
・長期休暇のお知らせ
・施工完成のお知らせ
・写真を変える
このようなことを伝えていくことが大事なのです。きちんとホームページが更新され、管理されていることが「丁寧な仕事」を印象付けてくれます。
SNSは人柄もわかる
さらに知ってもらうためにオススメなのは「SNS」です。建設会社の場合、言葉だけでは伝わりにくい部分があります。専門的な言葉を並べられても、理解できるお客様はほとんどいらっしゃいません。そこで活躍するのが画像です。実際の建設現場にて着工から完成までの流れを撮影して、SNSで紹介していきます。
もちろんプライバシーに関することは避けていただき、それ以外でこれから倉庫を建設する人たちが知りたいであろう部分を丁寧に紹介してあげてください。
SNSは接触が増えるほどに、リアルな友達のような意識が生まれます。定期的な発信を続けることがポイントです。
施工事例とお客様の声は必須
ここまでお客様の興味を引くことができたら、今度は「この建設会社を、もっと知りたい」という期待に応える必要があります。
実際に建設した倉庫を施工事例として紹介をしていきましょう。どんな倉庫が建設できるのか、こんなこともお願いできるのか、具体的なイメージを膨らませることに役立ちます。
そして、お客様の声です。写真だけでは納得できない方もいらっしゃいます。だから、実際に倉庫の建設をお願いした企業や個人のお客様の感想をお願いしましょう。こうした感想はよく読まれているので、ポイントとして高いです。
どちらも、ホームページとSNSで紹介してください。お客様がどちらの内容を参考にしてもわかるように発信していくことがベストです。
この三つは土台、ここからスタート
この3つができたら、認知してもらう準備ができました。実際に大変だと思います。片手間でできることではありませんから、外部の業者に発注しても問題ありません。そうすることでお客様に喜ばれるものが制作できますから、より認知してもらうことができます。
お金がもったいない、従業員にやらせればいいという考え方だと上手くいきません。社内に不満を作るだけです。
自社はどこまでできているのか確認してください。
選ばれる建設会社の4つのポイント
ここまでで、建設会社として認知してもうポイントを抑えました。ここからは、興味を持ってくださったお客様に「自社の強み」を知ってもらい選んでもらうポイントです。
強みというのは、ライバルよりここが優れているというアピールになります。大事なのは、いろんな建設会社を知ったお客様が、最後に選ぶ建設会社になることです。相手の立場になって求められていることを考えてみてください。
下記の4つのポイントに加えて、強みを伝えることができたらライバルに大きく差をつけることができますよ。
打ち合わせの重要性を伝える
コロナ禍を過ぎ、リアルでの打ち合わせが増えています。オンラインの便利さはありますが、実際に見て触れたい、知りたいのです。実際にリアルでもオンラインでも構いませんが、打ち合わせによって、お互いを知りながら理想とする倉庫を建設していきたいという思いを伝えることが必要です。
そして問題視されやすいのが価格です。適正価格をきちんと丁寧に説明してください。内容に納得すれば、お客様は高い安いで建設会社を選ぶことはなくなります。
お客様の目線でお話しすることを心がけてください。
行政に関するサポート
倉庫の建設となると、行政とのやりとりが増えます。建設の許可から完成後の検査まで、建設会社と相談して気づくこともあります。
こうした行政との関わりには、やはり専門家の意見を聞いてみたいと思います。改めて専門家を探すとなれば、お客様も面倒ですから、建設会社でサポートをしてもらえると分かれば、さらに安心が得られるので選ばれやすくなります。
環境に配慮した倉庫作り
倉庫や工場の建設に対して不安を抱くのは、周辺住民の方々です。生活や体に影響はないのかと不安を感じるものです。もちろん、こうした不安に対しては事前に説明をして十分に話し合う時間を設けていますが、まずは安全な倉庫を建設するということです。
最近では、SDGsの項目から該当するものを、現場を囲む壁に表記しているところもあります。いろんな形で安心であることを伝えていく努力は必要です。
建設会社からも環境については、具体的に話ができるようにしておきましょう。
地域とのつながりをアピール
倉庫を建設する地域において、地域密着である建設会社は心強いです。地域によって風習や考え方に違いはあるものです。倉庫を建設する事前説明においても、万全にされたものであっても地元の考え方ややり方を伝えるだけでも、お客様にとってはありがたいものです。
また、土地探しに苦戦しても地域とのつながりがある方が探しやすくなります。地方に行くほどに人のつながりを大事にしたり、少し古風なやり方を大事にするケースもあります。そうした部分も丁寧に伝えてください。
完成後のアフタフォローは安心の証
選ばれる4つのポイントを抑えて、もう一つ上を目指すには「完成後のアフタフォロー」です。
建設会社からみればアフターフォローは当たり前のことですが、おきゃくさまの目線で考えると「どんなことが該当するのかわからない」というのが本音です。
・完成後、保証は何年続くのか?
・倉庫として稼働した後の変更は可能なのか?
・他の倉庫もフォローしてもらえるのか?
こんな素朴な悩みこそ知りたいものです。事前に書いておくのもいいですし、知ってもらいたいアピールとして繰り返しSNSで投稿するのも効果があります。
まとめ
倉庫の建設で選ばれるポイントをご紹介しました。
知っていてもらえるようで知られていないことに驚くかもしれませんが、必要となるまで詳しく知る人はいません。
だからこそ、自分から伝えていくということはとても重要なのです。
お客様の目線で考えて伝えていくことを続けてください。
それが何より選ばれるポイントになります。