倉庫が物流品質を向上させるためにすべき施策14選

倉庫が物流品質を向上させるためにすべき施策14選

この記事では次の内容をまとめています。

  • 物流品質を向上させる方法
  • 物流品質を向上させるべき理由

物流品質を上げたい、作業ミスが多くて悩んでいるという企業が知っておくべきことを全てまとめました。

倉庫が物流品質を向上させる方法14選

この章では物流品質を上げる方法をご紹介します。

整理整頓

まず、基本として大事なのが整理整頓です。

整理とは必要なものとそうでないものを分けて、不要なものを捨てること。

整頓はそれぞれ取り出しやすい場所に保管することです。

整理整頓が徹底されていると、物を取り出すときに不要なものをどけたり、探し回ったりする必要がなくなり、時短になります。

また、他のものに気を取られることがなく、作業に集中できるというメリットもあります。

先入れ先出しを徹底する

倉庫では先入れ先出しを徹底しましょう。

なぜなら、この方法で管理しなければ、出荷期限が過ぎて製品が廃棄となったり、劣化したりするからです。

こうしたことが起こると、質の悪い製品を出荷してしまったり、廃棄によって在庫不足が起こったりする可能性があります。

入荷のたびに先入れ先出しをすると時間はかかりますが、その代わり、出荷の際には短い時間でピッキングができるというメリットがあります。

先入れ先出しを現場で浸透させましょう。

十分な作業スペースを確保する

作業スペースは余裕を持って用意することが大切です。

スペースが狭すぎると色々な荷物が混ざり、誤出荷が発生したり、引き渡し漏れが発生したりします。

また、人がすれ違うのに時間を要し、作業効率が下がるという難点があります。

入荷作業や出荷作業など、それぞれの作業を行うのに十分なスペースを用意しましょう。

従業員を教育する

物流品質を高く維持するためには従業員を教育することが欠かせません。

なぜなら、現場で作業を行うのは従業員だからです。

最初に作業のやり方を丁寧に教えることで、新人でも高い精度で作業を行えるようになります。

もちろん、研修が終わってからも、その都度、必要なタイミングでさらに指導しましょう。

十分に教育を行えば、新人は安心して業務に取り組めますし、企業に対して良い印象を持つでしょう。

工場・倉庫が新人教育を通して活躍する人材を育てるポイント

作業マニュアルを作る

作業マニュアルを用意すると、どの従業員も一定の質で作業を行うようになります。

倉庫の現場では作業をそれぞれのやり方でやっているケースが少なくありません。

これでは人によって作業の質が変わり、物流品質にばらつきが出てしまいます。

会社の物流品質を一定にするにはそれぞれの従業員が同じやり方で作業を行うことが不可欠です。

そこで、現場の従業員向けに作業マニュアルを用意しましょう。

工場の作業効率を上げるマニュアルを作るポイント

ハンディターミナルやRFIDを活用する

物流品質を上げるのに効果的なのがデジタルの力を使うことです。

倉庫ではハンディターミナルやRFIDが活躍します。

ハンディターミナルはバーコードで荷物を管理するもので、入出荷作業やピッキング作業の精度が上がります。

また、RFIDは専用のタグと通信機の間で無線のやり取りができるもので、ハンディターミナルよりもさらに効率よく作業を進められます。

作業効率が上がり、物流品質も上げられて、メリットだらけのツールと言えます。

倉庫作業でハンディターミナルを導入するメリット・デメリット

倉庫管理で役に立つRFIDを導入するメリット・デメリット

在庫管理システムを導入する

その名の通り、在庫管理を行うシステムで、在庫量をリアルタイムで確認したり、賞味期限を管理したりと、倉庫作業に関わるあらゆる作業をサポートします。

手作業で管理する場合に比べてミスが起こりにくく、在庫管理の精度を高めます。

作業ロボットを活用する

ロボットに作業を任せるという方法もあります。

例えば、AGVと呼ばれる自動搬送ロボットを使うと、ピッキングする棚に導いてくれたり、商品棚ごと移動させたりと、人間の作業をサポートしながら、ピンキングミスを防いでくれます。

ロボットは人間よりも作業精度が高いので上手く活用すると、品質管理を高められます。

AGVについてはこちらの記事で詳しくまとめていますよ。

倉庫の省人化を進める自動搬送ロボット(AGV)について徹底解説

 

適切な梱包を行う

荷物を破損などのトラブルなく届けるために大事なのが梱包です。

梱包の仕方が製品に合っていなければ、配送の途中で壊れたり、中身が飛び出したりする恐れがあります。

そこで、段ボールや梱包材は製品に合った種類やサイズのものを選びましょう。

出荷前に商品が現場に残っていないか確認する

配送を自社で行なっている場合でも、委託している場合でも、出荷前に荷物が現場に残っていないか一通り確認しましょう。

なぜなら、積み忘れがあると、指定期限内に届かないなど、顧客に迷惑をかけてしまうからです。

また、製品の賞味期限や使用期限が過ぎて廃棄になる恐れもあります。

そこで、出荷前は全ての荷物が出せたかどうか確認することを習慣づけましょう。

ミスが発生したら原因を調べる

万が一、ミスが発生した際は原因を追究しましょう。

なぜなら、原因をはっきりさせることで、同じミスが発生するのを防げるからです。

現場の社員に話を聞いて、どうしてミスが発生したか話し合いましょう。

また、原因が分かったら、再発防止策も考えましょう。

発生したミスを社内で共有する

ミスの原因を究明し、再発防止策まで考えたら、従業員に共有しましょう。

朝礼で話してもいいですし、掲示板に貼っておくのもいいでしょう。

実例を上司から伝えられることで、「自分も気をつけなくては」と気が引き締まり、同じミスが発生するのを防ぐことができるはずです。

物流品質の重要性を従業員に認識させる

そもそも物流品質を高く保つことがなぜ重要なのかを従業員に知らせるのも効果的です。

商品間違いや輸送中の破損などが発生すると、顧客や会社に対してそれぞれどのような影響があるのかを丁寧に説明することで、自分達のしている作業の重要性を理解するはずです。

すると、物流品質について理解していない場合に比べて作業精度が高くなることが期待できます。

現場に監視カメラを設置する

現場に監視カメラを設置していますか?

映像を残しておくと、トラブルが発生した際に、どんな状況で発生したのかをすぐに知り、分析することができます。

また、従業員は「見られている」という意識が働き、作業に真剣に取り組む効果が期待できます。

もちろん、セキュリティ対策になるという面もあります。

導入に費用はかかりますが、様々なメリットがありますよ。

工場・倉庫がすべきセキュリティ対策8つ|あらゆるリスクから企業を守るために

倉庫が物流品質を向上させるべき理由3つ

この章では倉庫が物流品質を高く保つべき理由をご紹介します。

1 作業ミスを防げる
2 クレームを防げる
3 コスト削減に繋がる

作業ミスを防げる

物流品質を高く保つための対策ができていると、作業ミスを防ぐことができます。

ミスが発生すると、やり直しに時間を取られたり、指導の時間が発生したりと、時間の無駄になってしまいます。

また、従業員のモチベーションを下げることにもなりかねません。

物流品質を上げ、ミスが起こりにくい環境にすることを目指しましょう。

クレームを防げる

作業ミスが発生しなければクレームも発生しません。

クレームが出ると、社内の人間は対応に追われます。

電話口やメールでの対応はもちろん、改めて正しい製品を送るための手続きに追われます。

お客様にとっても、返品や交換のために時間を取られる、必要なタイミングまでに商品を受け取れないといったデメリットが生まれます。

企業の信頼を失わないためにも、品質管理は重要視しましょう。

コスト削減に繋がる

ミスやクレームが防げるとコスト削減になります。

なぜなら、対応にはコストがかかるからです。

例えば、交換が生じると、まず顧客から着払いで返送してもらうことで輸送費がかかります。

また、新しい製品を準備し、再度発送する際にもコストがかかります。

当然、こうした対応をしている間の人件費もかかります。

無駄なコストを極力減らすためにも、質の高い倉庫作業を行いましょう。

まとめ

物流品質を上げ、ミスの少ない作業ができるようになると、企業にとっても、顧客にとっても大きなメリットがあります。

質の高いサービスを提供するには、今回ご紹介したように、まずは従業員教育を見直したり、デジタルの力を利用したりと、様々な方法があります。

まだ取り入れていないものを取り入れて、物流品質の向上を目指しましょう。

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