鉄を溶かすことを「湯を沸かす」といいます。 これは、鋳物を生業とされる石川鋼逸社長のお話を聞きながら、印象に残った言葉です。 碧南市で4代続く石川鋳造株式会社では、新しく「高周波ルツボ型誘導炉」を導入するため、建屋を弊社に発注していただき、先日無事に火入式となりました。 着工から完成までの約半年間について、社長にお話を伺いました。
今回、新しい設備を導入した経緯を教えてください。
新しい設備を導入した理由は3つあります。
① これまで使用していた誘導炉も50年経ち老朽化してきたこと
② 誘導炉が工場の真ん中にあり、作業場所が狭かったこと
③ 1,500度まで上がる誘導炉が真ん中にあることで、夏の労働環境に影響していたこと
これまで当たり前のように作業してきましたが、年数が経ち設備も古くなり、お客様のニーズにも答えられなくなる状況になっていました。そして夏はとにかく暑くて苦労しました。こんな状況を改善するために、新しく誘導炉を導入することになりました。
弊社を選んでくださったきっかけや決め手はありましたか?
当社は碧南市にあり、地元には建設会社の知人もいて、「そちらを優先するべきなのか?」と、建屋の建設に関してはとても悩みました。そんなときに、誘導炉を取り扱う企業の方から、丸ヨ建設を紹介していただきました。実際、その企業でも事務所建設を依頼されており、丸ヨ建設の仕事内容に満足していることを聞きました。最終的には、良いイメージのあった丸ヨ建設に決まって良かったなと思っています。
現場スタッフの対応はいかがでしたか?
地元の建設会社と違い、丸ヨ建設とは初めての仕事で、お互いに良い意味で適度な距離感があり、それが良い結果に繋がったなと思います。工事期間中は、週に一度の会議があったのでお互いに問題とすること、確認しておきたいことについて第三者を介してではなく、直接話し合うことができたので良かったですね。
建設現場が敷地内でしたが、不便はありませんでしたか?
敷地内はフォークリフトが行き交っており、工事が始まることで不便が生じないか心配でした。工事が始まって分かったことだったので、すぐに現場スタッフの方に相談しました。すぐに当社スタッフと話し合いの場を持ってくれ、業務内容を聞きフォークリフトの運転に支障がでないように改善方法を提示してくれました。見て見ぬふりをするのではなく、些細なことでもきちんと向き合ってくれたので、不便はありませんでした。
工事期間中の印象に残るエピソードはありますか?
私の考えとしてお任せするということは、信頼しているということなので、現場スタッフや作業の進め方で気になることはありませんでした。
いま思い出すと、夏に台風の影響で2回も作業が止まったことがありました。補助金の都合で納期だけは遅らせることができなかったので、正直、作業が止まることは不安でした。遅れた分は大変だったでしょうが、きちんと納期期限内に作業を終えてくれたことは感謝しています。
完成した建屋はいかがですか?
私自身は、理想的な建屋ができたと満足しています。今後、当社としては3期ぐらいに分けて工事を考えています。作業スペースの確保や老朽化した建物などを新しくしていく予定です。この構想が進んでいくと、今回の建屋や誘導炉の良さをさらに実感できると確信しています。
次の工事も丸ヨ建設に依頼したいと思いますか?
そうですね。次への期待はあります。今回の工事期間を通して丸ヨ建築スタッフの方々には、親身になって話を聞いてもらいました。建築条件など分からないことは丁寧に説明してくださいました。現場スタッフの対応や仕事内容の良さを実感しているので、丸ヨ建設に依頼したいなと思いますね。
今後、丸ヨ建設に期待することはありますか?
今回初めて丸ヨ建設と仕事をして、良い関係が築けたと思っています。新設の建屋も使っていけば、時間とともに問題も出てくると思います。そんな時に相談や改善方法など、アドバイスやフォローをしてもらいたいなと期待しています。お互いにビジネスですから、メリットのある仕事をしていきたいですね。そして、危険な作業も多いでしょうから、怪我や事故なく今後の繁栄を願っております。
【丸ヨ建設担当者より一言】
今回の現場が、工場敷地内ということで貴社の作業の邪魔にならないように心がけておりました。そんな中で逆に、社長をはじめ従業員の方々にお気遣いいただき、効率よく作業を行うことができました。
現在、石川鋳造株式会社では、「おもいのフライパン」を開発して販売しています。鋳物の良さを知ってもらい、たくさんの方に美味し物を作って欲しいという願いが込められています。購入商品と一緒にレシピブックも入っており、SNSでも月2回レシピを発信しています。気になる方は、ぜひサイトをご覧ください。
おもいのフライパンサイト:http://omo-pan.net/
ありがとうございました。