工場・倉庫が人件費を削減するためにできること11選

工場・倉庫が人件費を削減するためにできること11選

この記事では次の内容をまとめています。

  • 人件費を削減する方法
  • 人件費を削減する際の注意点

人件費を削減したいと考えている工場や倉庫が知っておくべきことを全てまとめました。

工場・倉庫が人件費を削減する方法11選

この章では工場や倉庫が人件費を減らすためにできることをまとめました。

作業の無駄を省く

人件費を減らすためには今の作業の中で発生している無駄な時間を省きましょう。

無駄な時間がなくなれば、その分、従業員が稼働する時間が減り、人件費を減らすことができます。

そのためにはまずは今、何にどれくらい時間を割いているのか把握することから始めましょう。

その上で、時間の無駄になっている作業や、もっと効率化できる部分を見つけ出し、改善しましょう。

稼働時間が減れば残業も減るため、従業員にとってもメリットがあります。

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ロボットに作業を任せる

今まで人間がやっていた仕事をロボットに任せると、必要な人手が減るので、人件費を大きく削減できます。

工場ではロボットに製造を任せると大きな効果が得られます。

ロボットは指示通りにほぼ正確に製造を行うため、不良品が発生する確率を大きく減らすことができます。

すると、品質が安定するので、消費者にとってもメリットがあります。

また、不良品が発生した際の対応に時間や労力を取られなくて済むという利点もあります。

倉庫でも自動搬送機を導入するなど、ロボットを活用できる場面はたくさんあります。

ぜひ、どの場面でロボットを活用できそうか考えてみましょう。

AIを活用する

AIも人間に代わって幅広い仕事をしてくれます。

例えば工場なら、AIの画像認識技術を使えば、製品の中から異常があるものを検知することができます。

その結果、製品の検査に必要な人手が減ります。

自社で配送も行う倉庫の場合、配車やルートの選定をAIに任せることで、配送の管理に当たっていた人材が必要なくなります。

しかも、AIは様々なデータや情報を分析しながら作業を行うため、人間が考えるよりももっと適切な選択肢を選び出すことができます。

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RFIDやハンディターミナルを導入する

原材料や製品の管理を手作業ではなくRFIDやハンディターミナルを用いて行うと作業効率が一気に高くなります。

特に、数多くの製品を扱う倉庫で得られるメリットはとても大きいです。

ハンディターミナルとはバーコードをスキャンして情報を読み取ったり、情報を入力したりできる機械です。

入出荷作業やピッキングの際は製品についているコードを読み取るだけで作業が進むので、とても効率が良いです。

RFIDとはICタグと専用のリーダーを使い、無線で通信を行うものです。

ハンディターミナルのように1つ1つバーコードに機械をかざさなくても、一定の範囲内にある製品の情報を一度にたくさん読み取れます。そのため、作業スピードはより速くなります。

RFIDやハンディについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

倉庫管理で役に立つRFIDを導入するメリット・デメリット

倉庫作業でハンディターミナルを導入するメリット・デメリット

遠隔操作を活用する

工場や倉庫では遠隔操作を取り入れると人件費削減に繋がります。

遠隔操作でできることの例として次のようなものがあります。

  • 機械の監視や操作
  • 現場の従業員への指示

遠くに居ながらも機械を操作したり、指示を出したりすることが可能なので、現場にそれぞれ担当者を配置する必要がなく、一人が複数の現場を担当することができます。

また、倉庫では、一人で複数の機械を遠隔で操作できるピッキングロボットも活躍するでしょう。

このように、人間がやるのが当たり前だった作業も機械に任せることができるようになってきています。

工場・倉庫が遠隔操作を導入するときに知っておきたいこと

アウトソーシングを利用する

アウトソーシングとは簡単に言うと作業の一部、もしくは全体を他社に委託することです。

もちろん、委託するのに費用はかかりますが、自社が支払う人件費は大幅に減ります。

人件費は毎月必ずかかる固定費で、なかなか削減しにくいものだからこそ、大きな利点があります。

また、新しい人材を育成したり、採用に費用と時間をかけなくて良くなるのも嬉しい点です。

倉庫作業をアウトソーシングするメリットと注意点

ドローンを取り入れる

ドローンは屋外で使うものというイメージを持つ方が多いと思いますが、実は工場や倉庫の中でも使われることがあります。

例えばこんなことに使うことができます。

  • 棚卸し
  • ピッキング
  • 入出荷作業
  • 配送

ドローンは荷物を持って指定の場所へ運ぶことが可能です。

持てる重さに限度はありますが、普段人間がやっている作業をいくらかカバーすることができます。

これからドローン技術が発達するにつれて、さらに活躍の場が広がるかもしれません。

倉庫管理にドローンを取り入れるメリット・デメリット

成果主義の報酬

給料を就業年数に比例して上げる形態ではなく、仕事の成果に応じて決める方式にするという方法があります。

業績や成果に合わせて変動させるようにすると、業績が悪いときには人件費を抑えることができます。

成果が報酬に反映されるようになれば、従業員は仕事に対してより真剣に向き合うようになるでしょう。

また、その影響で作業効率が上がり、さらには業績もアップすることが期待できます。

アルバイトや派遣を活用する

正社員ではないアルバイトや派遣を上手く活用し、人件費を抑える方法もあります。

正社員に対しては常に決められた額の給料を支払います。

一方で、アルバイトや派遣はそれよりも少ない額で雇うことができます。

繁忙期や受注が多いときだけ雇うことも可能なので、人件費を最小限に抑えることができます。

整理整頓を徹底する

基本的なことに思えるかもしれませんが、整理整頓を徹底しましょう。

もし、物が散らかっていれば、様々な時間のロスが生まれます。

例えば、作業を始めようとしたら必要な道具が見つからず、探すのに時間がかかることが考えられます。

また、通路のあちこちに物が置かれていたら、それを避けて通ることで余計な時間がかかります。

工場や倉庫の中で使う道具は決められた場所で保管するように徹底しましょう。

特定の時間に社内の照明を落とす

残業を減らすには、定時の数時間後など、所定の時間になったら会社の照明を落とすというやり方があります。

電気が消えれば、残って仕事をしていた人はもう遅い時間だということをはっきり理解でき、早く仕事を終わらせようという意識が働きます。

また、この取り組みが浸透すれば、「電気が消える前に帰ろう」と思うようになり、残業時間が短くなる効果が期待できます。

工場・倉庫が人件費を削減する際の注意点3つ

この章では工場や倉庫が人件費を削減する取り組みをする際に知っておくべきことをまとめました。

1 製品の品質を下げない
2 社員の士気を下げない
3 少ない人数でも回せる環境を整える

製品の品質を下げない

人件費を下げる取り組みをする場合、製品の品質に影響を与えない範囲で対策することを意識しましょう。

例えば、ただ闇雲に人員を削減しようとして本来必要な数よりも従業員を減らせば、現場の従業員に負担がかかり、品質が下がることが考えられます。

これでは顧客や取引先の信頼を失い、業績に影響を与えるので本末転倒です。

社員の士気を下げない

従業員の給料を下げたり、リストラをしたりするとすぐに人件費を削減できます。

しかし、こうした対策は社員のモチベーションを下げてしまい、会社に不満を抱えるきっかけになるでしょう。

さらには仕事に対するやる気を失い、作業効率が落ちることも考えられます。

そこで、リストラや減給をする前に他にできることはないか考えてみてください。

少ない人数でも回せる環境を整える

人件費を削減するということはより少ない人数で現場を回すということです。

このとき、企業は少ない人数でも現場が回るような環境をしっかり整えることが大切です。

例えば、ピッキング作業にドローンやハンディターミナルを導入して人員削減を図る場合、こうした技術が何人分の仕事をすることができるかをしっかり見極める必要があります。

この予測がきちんと合っていれば、人数が少なくなっても現場はきちんと回ります。

施策は企業が責任を持って行いましょう。

まとめ

工場や倉庫にとって人件費は大きな支出の1つです。

その上、簡単には削減することができない費用です。

ただし、削減する方法はいくつもあるので、企業に合った方法を選んで実践してみましょう。

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