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工場や倉庫の屋根に波板ストレートを使うメリットとデメリット

工場や倉庫の建設には鉄骨を使われます。これは特別な決まりがあるわけではありませんが、工期が比較的に短いことや、他の構造などに比べると費用が安く済むため選ばれやすい建築資材だからともいわれています。

鉄骨造であること以外にもよく使われる建築資材があります。工場や倉庫の屋根をよく見ると、同じ形状のもが使われていることはお気づきでしょうか?
実は、多くの工場や倉庫の屋根に使われているのが、波板スレートと呼ばれる建築資材です。使用される理由は、丈夫で長く使用することができるからです。

しかし、優秀で長く使用できることからメンテナンスが遅れたり、危険な素材を使用したままに使われていることがあります。

今回は、工場や倉庫の屋根で使われる波板スレートの特徴やメリット、デメリットを中心に、メンテナンスが必要なケースについてもご紹介します。

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目次

波板スレートとは

波板スレートと聞いてイメージされる形は緩やかなデコとボコが繰り返されるものではないでしょうか?
形のイメージは間違いありません。

そして、材料となるのはセメントと繊維です。この二つを混ぜ合わせて、波の形に加圧成型して固められたものが波板スレートと言います。

特徴としては、こまめなメンテナンスによる修理や改修工事を必要としないほどに頑丈なものであることです。これまでも工場や倉庫の屋根に使用されています。実際にどれくらい長いかといえば現在、築50年以上となる建物に使用されているようです。

驚くほどの耐久性があります。工場や倉庫は一度建てられると大幅な建て直しの予定はありませんから、丈夫で長く使用できる波板スレートが選ばれる理由がわかります。

波板スレートのメリット

品質が優れている波板スレートを使用することでどんなメリットが期待できるのか?さらに深掘りをしていきます。

耐久性に優れている

屋根として取り付けてから耐用年数は25年以上もの間、問題なく使用できるとされています。また、最大の特徴として定期的なメンテナンスがなくても維持できるということです。通常の建物や設備であれば、経年劣化していくことは当たり前のことであり、少しでも良い状態が保たれるように定期的にメンテナンスを行うことが必要だとされています。

費用面からするとコストを抑えることができるから、工場や倉庫を建設する時に選ばれるのがよくわかります。

ただし、一つ注意点として理解して欲しいのは、フックボトルの点検は必要だとおいうことです。フックボトルは、波板スレートとは材質が異なり金属でできています。金属は日光や雨により劣化して錆びる修正があります。

波板スレートが耐久性に優れているため、忘れてしまいがちなので、ご注意ください。

耐火性に優れている

波板スレートは法定不燃材料であるため、耐火に優れています。
法定不燃材料とは、建築基準法における「防火材料」のことを指し、国土交通大臣が定めた材料または認定した材料のことをいいます。
不燃材料は、加熱してか燃焼が開始されるまで約20分かかります。

波板スレートはセメントが、法定不燃材料として該当します。だから、耐火性が優れていると認められるのです。

遮音性に優れた建築資材

工場や倉庫となれば、作業時の音は非常に大きいため少しでも抑えられるようにしたいところです。主に音を遮断するのは壁にあるとされていますが、波板スレートを屋根に使うことで壁と屋根の両方から音を遮断する効果が期待できます。

遮断効果があるなら、非常に幅の厚い建築資材なのかと思われがちです。しかし、波板スレートの厚さは、わずか6mmほどなのです。

屋根の場合、中から外への音漏れを心配するのではなく、外から中への音漏れを防ぐことも考えられます。例えば、雨の日です。工場や倉庫内にいると屋根に打ちつける雨の音が聞こえます。豪雨となれば、その音もさらに大きくなります。この雨音が大きいのは屋根を金属の建築資材を使っているからです。

雨音までの考慮して屋根を作るのであれば、波板スレートの方が明らかに遮音することができます。

比較的安価な建築資材

建築資材は、決して安いものではありません。工場や倉庫を建設するとなれば、多くの建築資材が必要となるため、費用を抑えたいといのが本音です。

そんな建築資材の中でも、波板スレートは比較的安価な建築資材に該当します。さらに費用が安いと感じるのは、多くの優れた点があるからコストパフォーマンスも良いと感じるからです。

改修・メンテナンスが経理処理しやすい

耐久性に優れていても改修やメンテナンスが全く必要ないというわけではありません。少しずつ老朽化していきます。この場合は、同じ波板スレートに葺き替え、もしくは張り替えが妥当な選択となります。

もちろん、他にも方法はありますが葺き替え、張り替えなら費用的にも抑えることができます。一括償却資産として計上することができます。減価償却資産が20万円未満の場合、全部、特定の一部を一括して取得価額の合計金額を3年間で損失経理した金額を損失算入することおができます。

規模や改修、メンテナンスの内容によって、該当しないこともありますが、方法として確認することは得策となります。

波板スレートのデメリット

メリットとなることが多くありましたが、もちろんデメリットもあります。しっかり知っておくことも大切です。

土埃などが付きやすく、汚れやすい

波板スレートの表面には砂埃や土埃といったものが付着しやすい性質を持っています。例えば、表面がツルツルしていたら風や雨で流れていきますが、止まってしまうから年月が経過していくことで汚い印象が残るようになります。

そして、その汚れが止まった部分から劣化や腐食が進んでしまうので、丈夫な波板スレートもひび割れたり、穴が空いてしまうことがあります。

アスベストが入っている(2004年以前)

古い建築物には、まだアスベストが使用されていたケースが多くあります。波板スレートも例外ではなく、2004年以前に設置されたものにはアスベストが使用されていました。

アスベストの危険を表すレベルで確認すると、波板スレートに使用されていたアスベストはレベル3に該当するものであり、比較的低いレベルとはなっていますが私たちの人体への影響は確実にあります。

そのため、建設された時期を確認して2004年以前のものであれば、改修、メンテナンスの前にアスベストを産業廃棄物として最終処分をする必要があります。
もちろん、その際も飛散して人体への影響が考えられるので、必ず防塵マスクを着用して湿式作業をします。

アスベストを除去してからの改修、メンテナンスになるので、費用がかかること、人体への悪影響があることはリスクとなります。

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まとめ

工場や倉庫の屋根に使用される波板スレートをご紹介しました。
非常に丈夫な性質であることから、こまめなメンテナンスが不要だというのも価値が高いです。ここで一つ忘れていけないのが、波板スレートを設置する時に使用されるフックボトルは金属のため、メンテナンスと交換が必要となるので、忘れないでください。

しかし、見た目の汚れ、アスベストを含んでいる可能性があることから、改修、メンテナンスとなった場合に一手間かかることも覚えておきたいことです。

工場や倉庫の屋根と何度も立て直すものではないので、コストパフォーマンスの良い建築資材を選びます。まさに波板スレートはそれに該当するものです。ただし、何もしなくてもいいとわけではないので、ここを間違えないでください。

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