この記事では次の内容をまとめています。
・システム建築で太陽光発電を導入できる?
・太陽光発電を導入するメリット
・太陽光発電を導入するデメリット
システム建築での建設を考えていて、太陽光発電を導入するか迷っている方が知っておくべきことを全てまとめました。
システム建築で太陽光発電を導入できる?
システム建築では太陽光発電を導入することができます。
システム建築は屋根部分が平らに設計されることが多く、太陽光パネルとの相性は良いと言えます。
弊社が採用しているシステム建築の「yess建築」も太陽光発電に対応しており、公式サイトでは実際に太陽光パネルを設置している建物の外観を見ることができます。
太陽光発電の導入を希望するなら、打ち合わせの際に建設会社の担当者に伝えましょう。
システム建築で太陽光発電を導入するメリット6つ
この章ではシステム建築での建設時に太陽光発電を導入するメリットをご紹介します。
①電気代を削減できる |
②太陽光パネルの重さに耐えられる設計にできる |
③環境対策になる |
④屋上スペースを活用できる |
⑤余った電気を売れる |
⑥補助金を利用できることも |
電気代を削減できる
太陽光発電の魅力といえば電気代を削減できることです。
電力の使用量が多い昼間の時間帯に発電量が増えるため、節電効果は高いです。
工場や倉庫では特に電気代が高くなりがちなので、コスト面でのメリットは大きいでしょう。
何十年も使う建物に最初から太陽光発電システムを備えることで、コストのメリットを最大化することができます。
太陽光パネルの重さに耐えられる設計にできる
太陽光発電を導入するには、屋根が太陽光パネルの重さに耐えられることが不可欠です。
そのため、一番理想なのは建設時から太陽光パネルを設置しておくことです。
太陽光発電は既存の建物に導入することも可能ですが、建物の強度によっては設置できないこともあります。
そのため、太陽光発電の導入を考えているなら、建設時にどうするか決断するのがおすすめです。
環境対策になる
太陽光発電では地球を汚さないクリーンなエネルギーを使います。
そのため、太陽光発電を導入することで環境対策になります。
また、太陽光発電を導入し、環境対策をしていることは企業のアピールポイントにもなります。
そこで、ぜひ公式サイトやSNSで発信し、地球に優しい企業であることをアピールしましょう。
屋上スペースを活用できる
システム建築は工場や倉庫の建物によく利用されます。
工場や倉庫の屋根は平らで広いケースが多く、太陽光パネルを設置すれば、屋上スペースを活用できます。
パネルを多く設置できれば発電量も増えます。
ちなみに、平らな屋根の活用方法としては次のようなものもあります。
- 屋上緑化
- 断熱塗料を塗る
- 雨水を貯めて活用
- 屋上広告を設置
余った電気を売れる
発電したものの自社で使用しなかった電力は販売することができます。
つまり、太陽光発電を導入することで新たな収入源を作れるのです。
ちなみに、余った電気は産業用蓄電池に貯めておいて、必要なときに放電するという活用方法もあります。
補助金を利用できることも
企業が太陽光発電を導入するとき、条件によっては国や自治体から補助金を受けられる場合があります。
そのため、思ったよりも少ない費用で導入できる可能性も。
そこで、システム建築での建設の際に太陽光発電を導入するなら、補助金制度を活用できないか調べてみましょう。
システム建築で太陽光発電を導入するデメリット4つ
この章ではシステム建築で太陽光発電を導入するデメリットをご紹介します。
①導入に初期投資が必要 |
②より丈夫な構造にしなければならないことも |
③定期的なメンテナンスが必要 |
④天気によって発電量が左右される |
導入に初期投資が必要
太陽光発電を導入するには当然、費用がかかります。
先ほどもお伝えしたように、太陽光発電には電気代を削減できたり、余剰分の電力を売れたりと、コスト面でのメリットがあります。
そこで、太陽光発電を導入するなら、初期投資分を回収できる見込みがあるか、事前にシミュレーションしましょう。
より丈夫な構造にしなければならないことも
システム建築で太陽光発電を導入する場合、屋根にパネルを設置するため、その重さに耐えられるような構造にしなければいけません。
このとき、より頑丈な構造にすることで、太陽光パネルを乗せない場合に比べて建設費が多くなることがあります。
定期的なメンテナンスが必要
太陽光発電は導入すれば終わりというわけでなく、定期的にメンテナンスが必要です。
具体的には次のようなことを行います。
- パネルの上の葉や汚れを取り除く
- パネルの状態のチェック
- パネル以外の部品の状態のチェック
メンテナンスは発電効率を最適な状態で維持し、トラブルを未然に防ぐために行われます。
費用はかかるものの、とても大切です。
天気によって発電量が左右される
太陽光発電は太陽光のエネルギーで発電するもの。
そのため、曇りや雨など、天候の悪い日は発電量がグッと下がってしまいます。
つまり、発電量が天候に左右されるのがデメリットです。
システム建築での建設時にできる節電対策8つ
この章ではシステム建築で建物を建てるときに知っておきたい、太陽光発電以外の節電対策をご紹介します。
①産業用蓄電池 |
②断熱性の高い構造にする |
③自然採光 |
④LED電球 |
⑤人感センサー付きの照明 |
⑥換気システム |
⑦エネルギー管理システムの導入 |
⑧省エネ機器の導入 |
産業用蓄電池
一般住宅以外に設置する蓄電池システムのことで、家庭用と比べて容量が大きいのが特徴です。
蓄電池システムを導入したら、電気代の安い時間に貯めて、高い時間に放電することで電気代の削減になります。
また、停電しても電気を使えるメリットもあります。
太陽光発電と併用すれば、太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯めることができ、節電効果が高まります。
断熱性の高い構造にする
断熱性が高い建物は電気代を節約することができます。
断熱性が高いと外気の影響を受けにくいので、冷暖房を使用する時間が短くなるからです。
また、冷暖房の稼働効率が高くなるのもメリットです。
自然採光
大きな窓を導入し、自然光が入りやすい構造にすると、照明にかかる費用を節約できます。
また、暖かい日差しが入ることで室内の気温が上がり、空調代の節約にもなります。
さらには、太陽光を浴びることで従業員が仕事に集中しやすくなったり、精神面で良い影響が出る効果も期待できます。
LED電球
LED電球は従来の電球に比べて消費電力が少ないです。
また、高寿命で買い換える頻度が少ないのもメリットです。
工場や倉庫は天井が高く、電球を1つ変えるのも大変なので、LEDを導入するなら、建設時が望ましいです。
人感センサー付きの照明
人の動きに反応してついたり消えたりする照明です。
人が居なくなってしばらく経つと自動で消え、また人が来ると自動でつくため、電気の無駄がなくなります。
また、電気をつけたり消したりするために従業員がわざわざスイッチまで移動する必要がなくなり、生産性が上がるのもメリットです。
換気システム
室内の空気が上手く流れると、冷暖房の稼働効率が上がります。
しかし、工場や倉庫のような大空間の建物では、全体を快適な温度にするのに時間がかかるだけでなく、温まった(または冷えた)空気が特定のエリアに留まりやすく、室温を均一に保つのが難しいという課題があります。
この問題を解決し、快適な環境を実現するためには、建物に最適な換気システムを導入するのが効果的です。
エネルギー管理システムの導入
エネルギー管理システムとは建物内のエネルギーの使用状況を把握し、管理・制御するシステムのことです。
エネルギーを必要以上に使っているところは制御し、稼働していない設備があれば停止したりと、エネルギーの無駄使いを防ぎ、建物内のエネルギー管理を最適化してくれます。
ちなみに、エネルギー管理システムはEMSと呼ばれることも。
また、工場用のEMSはFEMSと呼ばれます。
省エネ機器の導入
建物内で使用する機械や設備を省エネ対応のものにすれば電気代を節約できます。
また、一般的に新しい機器ほど省エネ性能も高いので、最新モデルを使用すれば消費電力を減らし、生産性も上げることができます。
まとめ
システム建築で建てる建物には太陽光発電を導入することができます。
弊社でも太陽光発電の導入に対応しております。
太陽光発電は建設後に導入することもできますが、既存の建物の強度によってはパネルを乗せることができないケースもあるので、導入するなら建設時が望ましいです。
そこで、太陽光発電をお考えなら、建設の打ち合わせの段階で担当者に伝えましょう。