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工場建設でよくあるトラブルの種類と未然に防ぐためのポイント

多くの人と大きなお金が動く工場建設プロジェクト、トラブルなしに竣工までたどりつくのが理想です。とはいえ、一般住宅とは大きさも金額も規模が違うため大小のトラブルがおこってしまうことは多々あります。
そのため、どんなトラブルが起こりやすいのかを知っておくことはとても大事です。ここでは、工場建設において、よくあるトラブルとそれを未然に防ぐためのポイントについて紹介します。

 

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目次

トラブルの種類

工場建設でとよくあるトラブルは大きくわけて二つ、建設会社とのトラブルと周辺住民とのトラブルです。
ひとつめの建設会社とのトラブルとしては
・見積トラブル
・建設業者の実績が少ないことによるトラブル
・工事が遅れることによるトラブル
・建設会社の倒産
などが挙げられます。

また、ふたつめの近隣とのトラブルには
・工事の騒音への苦情
・工事や工事車両が起こす振動への苦情
・周囲の破損トラブル
などが挙げられます。次はそれぞれのトラブルのなかみと未然に防ぐポイントをみていきます。

建設会社とのトラブルについて

見積もりトラブル

見積もりの中身を簡単に何でも「一式工事」としている業者は要注意です。材料や作業項目を拾い出さずに「一式工事」とされていると、何が含まれていて何が除外されているのか不明です。追加工事が発生した場合も、根拠がわからない高い追加料金を請求されてしまう可能性があります。
これを防ぐためには見積もり材料の単価や数量がわ分かる明細をもらうのがポイントです。例えば材料の一部を変更したいと考えた場合、明細があればコストがどう変わるか把握できます。予算より高くなった場合も、単価が分かると交渉ポイントになります。工場などの大きな建物になるほど、途中で設計などを変更したり、追加工事が発生する可能性が高くなるものです。その際に明細があれば、仮に材料費の相場が分かっていなくても、建設会社と対等に近い立場で向き合うことができるのです。
また、同時に数社に見積もりを取ってみることも重要なポイントです。各社の見積もりを並べると同じような項目が並ぶはずです。その項目ごとに金額を比較してみるのです。各社の金額差が明確になると同時に、抜けている項目や余計な項目が確認できるでしょう。そしてだいたいの金額相場が見えてくると思います。これをすることでトラブルを軽減することができます。

建設会社の実績が少ないことによるトラブル

工場建設の実績が少ない業者に発注した場合、発注側の目的や意図を汲むことができず、計画段階で大雑把な対応になったり、工事途中の変更などにも柔軟な対応ができずトラブルなることがあるので注意が必要です。
このようなトラブルを防ぐためには、実績を調べるのはもちろん、最初の相談段階で多彩な選択肢を提案してくれる会社を選ぶようにすることがポイントです。

工事が遅れることによるトラブル

工事が遅れることも大きなトラブルになります。なぜなら、工場建築では竣工の遅れが即稼働の遅れとなるため売上に響くからです。また、契約書にもともと工事のペナルティについて書かれていたとしても、その金額は低く設定されていることが多く、ゼネコンに有利になっている場合もあるので要注意です。
このようなトラブルを防ぐためにはまず工事が遅れないように発注者側も工事の進行を注意深くみるということが重要です。また、それでも工事が遅れてしまうことはあるので、建設会社と契約を結ぶ時には、例えば工事が遅れることによって発注者が被る損失を、適正に補償する内容を契約書に反映させることが重要です。

建設会社の倒産

これは究極のトラブルです。とはいえ、工場の建設だと長き渡る建設工事中に建設会社が倒産することも可能性としてはあります。
これを未然に防ぐポイントは、発注先の建設会社の与信管理を行っておくことです。一般的な会社では帝国データバンクに1,600円払い、ユーザー登録を行った上で発注先の与信管理を行っているようです。確認すべきポイントとしては評点、自己資本比率、継続的に利益が出ているか、決算書は提出されているかといった点があります。ある程度の余裕を持って発注先の情報収集や複数の会社の比較検討をすることがリスク回避に繋がります。

近隣とのトラブル

また、住宅でも商業建築でも建物を建設するときに必ず気をつけなければならないのが、近隣とのトラブルです。これは工場建設も例外ではありません。必ず問題になる近隣とのトラブルについてみていきます。

近隣トラブルの種類

ひとつめは建設工事中の騒音の苦情トラブルです。やむを得ない部分でもありますが、騒音についての苦情件数は年々増える傾向があり、以前は問題にならなかった程度の騒音でもクレームになるケースが増えています。また、騒音については、騒音規制法で都道府県ごとに規制する地域や音量についての規制の基準が違いますので注意しましょう。
二つ目は工事や工事車両が起こす振動の苦情トラブルです。騒音と併せて発生しやすい苦情です。中には、振動によって家が傾いたという内容に発展することがあるため、近隣に古い家がある場合、事前に傾きの調査をしておいた方が良いケースもあります。
三つ目の周囲の破損トラブルですが具体的には、隣接している塀やフェンスの破損、近隣の屋根や外壁へ工事中の破片が飛散し傷つけること、道路の路面や標識などを重機で破損してしまうことが挙げられます。破損トラブルは見つけ次第、建設側から報告をもらうようにし、対応を考えるようにしなければなりません。

近隣トラブルを未然に防ぐためのポイントは丁寧な事前説明会

トラブルの種類をみてきましたが、工場のような大型の生産拠点を建てる際には、近隣に住んでいる住民の方への影響を丁寧に伝える説明会の開催がトラブルの未然に防ぐための重要なポイントです。
これから起こりうる工事中や完成後のトラブルについて、事前に説明があったのであれば住民としても納得の度合いが変わってくるはずです。具体的に伝えるべきことは工事現場や竣工後の工場の生産活動における騒音、振動、悪臭などの予測値です。あらかじめ具体的な数値を示したうえでご迷惑をかけることを伝えておけば、住民の理解は得られやすくなります。特に騒音は騒音規制法で定めた数値が存在するため、それをきちんと説明したうえで工事現場に騒音表示器を設置しておけば、「音がうるさい」というクレームも少なくできるでしょう。
さらには工場建築前に住民説明会をすることで、工場を所有する企業の責任者、施工会社の担当者らと住民が顔を合わせる機会になることも重要です。
事前説明をしたうえでもクレームが来ることはあります。その場合には法定基準だけで判断するのではなく「受忍限度」を意識しましょう。受忍限度とは、“法律上の許容範囲”のことです。社会共同生活を営むうえで一定限度の不利益はお互い様として受忍すべきであり、その限度を超えた侵害を被ったときにその行為は違法性を帯び不法行為責任を負うことになっています。そのため、住民の受忍限度を意識することが大切になります。この「受忍限度」を超えた時のみに慰謝料などの対象になることをあらかじめ理解しておきましょう。

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まとめ

ここまでトラブルの種類と未然に防ぐポイントを見てきました。ここで紹介したトラブルは工場建設においてよくあるものでした。工場建設という大きなプロジェクトになると、この他にも現場ごとに様々な種類の大小のトラブルは起こり得ます。そのトラブルに気づくには少しでも気になることは放って置かず、その場で建設会社の担当者などに聞くことが重要です。また、気になることは発注担当者だけで抱え込むのではなくプロジェクト全体で共有することも大事です。そうすることで、トラブルになるまえに問題を解決することにつながります。そして、どうしても、双方で解決できない時は弁護士などの然るべきところへすぐに相談するようにしましょう。

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