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違法建築の怖さを知る【トルコ・シリア地震から学ぶ3つのこと】

2月6日に起きた「トルコ・シリア地震」は、大きな被害が出ており今も捜索作業や倒壊した建物などの瓦礫撤去作業に追われています。

地震大国である日本にとって、こうした地震による災害は他人事ではありません。同様のレベルの地震がいつ起きるか分からないのが現状です。

しかし、地震後の映像を見て違和感を感じた方も多いはずです。ほとんどの建物が倒壊していることにお気づきでしょうか?
地震ですから、建物に影響が出ることは当たり前ですが、違法建築による被害が出ていることが騒がれているのです。

人災といわれるトルコ・シリア地震から、違法建築の建物が存在する理由を知り、その怖さについて追求していきます。

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目次

トルコ・シリア地震の概要

2023年2月6日にトルコの南部で、マグニチュード7.8の地震が発生しました。これによりトルコ・シリアに大きな被害が出ています。建物や人に大きな被害が出ており、死者は4万9000人を超えたとされています。

そして、そうさくや支援活動が続けられる中で、21日にもマグニチュード6.3の地震が発生したことで、さらに被害が広がっています。

日本からも災害支援として政府が専門チームを派遣しています。また、様々な団体や地域で募金活動が行われています。

違法建築を疑われる理由

実は、今回の地震によって一つの問題が注目されるようになりました。それが「違法建築」についてです。

私たちが映像で確認できるのは、建物が完全に倒壊していることです。素人目では地震による被害であることは分かります。しかし、プロの目から見れば、倒壊してしまうことを疑問視する声が上がります。

違法建築を疑う理由についてご紹介します。

厳しい耐震基準

実は、トルコは日本と同様に地震大国と呼ばれるほどに、地震が多い地域だとされています。
近年でも2011年に5月、10月と年に2回もマグニチュード5以上の地震が発生しています。

地震が発生する頻度は、日本とほとんど変わりません。そのため、耐震基準は日本と同じレベルまでに強化されています。

住宅、ビル問わず、日本の耐震基準は大規模な地震が発生するたびに見直され強化されています。ただ地震に強いだけでなく、免震技術によって揺れを吸収する建物づくりにも力を入れています。

技術面や基準に多少の違いはあったとしても、倒壊しない建物作りがされているはずです。

儲けを優先する業者

違法建築を疑われる理由は「古い建物だけでなく、新しい建物も倒壊した」という点です。厳しい耐震基準をクリアして建設をすれば損壊することはあっても、ここ数年の建物が倒壊する確率は下がるはずです。

こうした現象が起きる背景には、自身の利益を優先して建設が行われている現実があるからです。
・費用を抑えて儲けを出している
・手抜き工事をしている
・地盤の調査などを行なっていない
違法建築となることが日常的に行われているため、耐震基準を満たしている建物が少ないとされています。

今回の地震によって違法建築を建設したとされる業者の逮捕に動き出しています。

政治と建設業界の癒着

手抜き工事をする業者ばかりが注目を集めていますが、実際には政府と建設業界の癒着も疑われています。

上記のような業者によって違法建築が建設されるのですが、業者がお金を支払うことで耐震基準に満たない建設をすることが許されているといわれています。

これは、経済発展のために政府が建設業界に気に入られるように働きかけていることが原因だと言います。自身の政治地盤を守るために違法建築を認めるというやり方が本当なら、考えるだけでも恐怖を覚えます。

日本でもある違法建築

日本でも厳しい建築基準法がありながら違法建築を建設する業者が存在しています。ただし、隠れて行なっているため気づくまでに時間がかかるケースがほとんどです。

神奈川県で入居しているマンションの傾きが分かったケース、9割建設されたマンションが違法建築だと裁判で認めらたケースなどがあります。

どちらも事後報告で、違法と認められるまでに時間もかかっています。
分かっているのはごく一部という見方もあるため、ニュースで取り上げられるたびに自宅の心配をしてしまう人は多いはずです。

違法建築をしない心構え

トルコ・シリア地震から見えてきた違法建築の横行について、地震大国である日本にとっては他人事ではありません。

日本では悪いことを隠蔽してしまう体質であるため知られていないだけ、過去にはあってもおかしくないと思わされます。

では、どうしたら違法建築は無くなるのか?業者側に立って、心構えを挙げてみました。

業者としてのプライド

人のために役立つビルや、住みやすいさと安全を追求したマンショを建設しているという業者としてのプライドを持ってください。

ただ建物を建てるだけで終わらせてしまったら、業者としての喜びは半減します。その後の仕事や暮らしがあること、そこに関わる人たちの笑顔を考えたら、違法建築をすることのほうが恐怖になるはずです。

業者としてのプライドを忘れないでください。

人命優先

建設に一つでもミスがあれば、人の命を奪う可能性が高くなります。設計から完成、引き渡しに至るまで、人命を優先とした建設であることを忘れないでください。

工期や人材不足などを考えると、現在の建設現場は厳しいはずです。しかし、それは手抜き工事の理由にはなりません。

いかなる時も人命優先で考えてください。本当に困った時には、誰かに相談することも忘れないでください。

信頼できる仲間作り

建設現場では様々な職人が出入りをします。また、下請けや孫請けといった依頼した業者から別の業者へと作業を依頼するケースもあります。現場でいきなり初顔合わせということもあります。

相手の人柄、仕事内容は顔を合わせただけでは分かりません。不安を作り出すとミスが発生しやすくなるのが建設現場です。

新しい業者と知り合うチャンスはいいことですが、相手のことをよく観察しておくことが必要です。次に繋がるような仕事をしているか、責任を人に押し付けたり、ミスを隠すようなことはないのか?限られた時間でも見極めることが重要です。

日頃からコミュニケーションを図り、幅広く仕事を任せることができる職人との人脈を作ってください。人手不足が深刻化する建設業界において、横のつながりが欠かせない状況になります。今から考えておいてください。

困った時に助けてくれる、信頼できる仲間づくりをしてください。

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まとめ

今回は、トルコ・シリア地震を通して、違法建築の怖さを知り、無くすための心構えを考えてみました。

自然災害を前にして、私たち人間の力は微々たるものです。恐怖と何もできないというのが現実です。

しかし、命を助ける方法を知っていたら助かる命が増えるように、私たちも違法建築を増やさない方法を理解しています。
自身の欲に負けたら仕事に支障が出ます。人間関係に不安を感じればミスが増えます。

建物が建つということは、人をワクワクさせたり生活を豊かにしてくれるものです。何か欲に負けてしまいそうになった時は、こうした喜びのある仕事をしてるのだと思い出してください。

思い出すことで冷静さを取り戻して、違法建築の原因となる欲に負けないようにしましょう。違法建築の怖さを知っているのも業者や職人です。後悔が残る仕事だけはしないでください。

最後となりますが、トルコ・シリア地震にて亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

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