日成ビルド工業のシステム建築の特徴・メリット・デメリットを徹底解説

システム建築で新しく建物を建てようとお考えの方が知っておくべきことをまとめました。

日成ビルド工業とは

創業60年の建築メーカーでシステム建築、プレハブハウス、ユニットハウス、立体駐車場を主に手がけています。

工場や倉庫など、商業用の建物を多く建設しており、事業主に寄り添いながらプロジェクトを進めます。

生産性・安全性の向上、環境への配慮にも力を入れている会社です。

日成ビルド工業のシステム建築の特徴９つ

この章では日成ビルド工業のシステム建築の特徴やメリットをご紹介します。

①部材を自社工場で生産

②幅広い用途で使える

③全国対応可能

④建物を小規模に分割することも可能

⑤断熱性の高い工場を建てられる

⑥遮音性の高い工場を建てられる

⑦幅広い種類の倉庫を建てられる

⑧仮設の建物にも対応

⑨プレハブやユニットハウスも含め検討できる

部材を自社工場で生産

建築メーカーとしては珍しく、屋根材や壁材を自社工場で生産しています。

システム建築は部材が規格化されているため、部材を早く調達できるのが特徴です。

日成ビルド工業は自社工場で生産するため、さらに鉄骨加工にかかる時間を短縮できます。

幅広い用途で使える

日成ビルド工業のシステム建築は工場・作業場、倉庫、事務所、店舗、医療・福祉施設などを建てることができます。

これまでさまざまな用途の建物を建設してきた実績があり、システム建築商品の種類もいくつかあるため、クライアントの要望に合う建物を提案してもらえます。

建てたい建物がシステム建築で対応できるか分からない場合でも、一度問い合わせをしてみましょう。

全国対応可能

全国40ヶ所に営業店、７ヶ所に生産拠点、８ヶ所にメンテナンスセンターがあり、さらにはそれぞれの地域に施工業者のネットワークもあるため、全国対応が可能です。

これにより、日成ビルド工業では企画、設計、生産、施工、アフターメンテナンスを一貫して請け負えます。

全てのプロセスを一社に委託すると、打ち合わせの手間が省けたり、コスト削減になったりするのがメリットです。

建物を小規模に分割することも可能

工場や倉庫は全ての機能を１つの建物の中に入れることができますが、それぞれ別の建物として小規模に分割することもできます。

どういうことかというと、例えば工場の場合、メインの建物では基本的に製造のみを行い、事務所、休憩室、倉庫などはそれぞれ独立した小さな建物として敷地内に併設することが可能です。

別々の建物にするメリットとしては

・作業現場の音が聞こえず、業務に集中できる

・休憩中にゆっくりとくつろげる

といったものがあります。

断熱性の高い工場を建てられる

日成ビルド工業では断熱外壁パネルなど、断熱性を高める部材が用意されているため、断熱性や遮熱性に優れた建物を建てることができます。

断熱性が高いと、外気の影響を受けにくくなるため、暑い夏でも急激に屋内の気温が上がるのを防ぐことができます。

また、冷暖房の稼働効率も上がり、快適な職場環境になるだけでなく、光熱費の節約にもなります。

遮音性の高い工場を建てられる

日成ビルド工業のシステム建築では遮音性の高い工場を建てることができます。

工場は製造の過程で騒音が発生することも多く、近隣トラブルのリスクがあります。

音が外に漏れにくい工場を建てれば、こうしたリスクを抑えることができ、安心して稼働できますし、近隣住民にとってもメリットがあります。

住宅地に近いところに建設する場合は遮音性についてよく検討しましょう。

幅広い種類の倉庫を建てられる

日成ビルド工業では大規模な倉庫から小規模の倉庫まで幅広く建てられます。

また、一般的な物流倉庫だけでなく

・少量危険物保管庫

・冷蔵倉庫

・冷凍倉庫

・医療廃棄物保管庫

・防災倉庫

といった倉庫も建てることができます。

仮設の建物にも対応

例えば、新築の事務所の建設中に仮設の事務所が必要な場合、システム建築やプレハブ建築を用いて実現することができます。

プレハブやユニットハウスも含め検討できる

日成ビルド工業ではシステム建築だけでなく、プレハブ建築やユニットハウスにも対応しています。

そのため、ニーズに応じて適切な工法を選ぶことができます。

システム建築は

・大空間の建物にしたい

・大開口の建物にしたい

といった要望に応えることができます。

日成ビルド工業でシステム建築の建物を建てる注意点２つ

この章では日成ビルド工業でシステム建築による建設をする際の注意点をご紹介します。

①最大スパン40m

②基本的には平屋のみ対応

最大スパン40m

日成ビルド工業のシステム建築商品の「日成Vスパン-S」では最大無柱スパン40mを実現しています。

しかし、他のメーカーならもっと広い建物を建てられます。

例えば、システム建築メーカー大手の横河システム建築では最大無柱スパン60mが可能です。

大空間であればあるほどレイアウトの自由度が上がり、生産効率を上げる動線を作れるため、広い空間が欲しい方は他のメーカーの方が合うかもしれません。

基本的には平屋のみ対応

日成ビルド工業のシステム建築は基本的に平屋の建設に対応しています。

ただし、「日成VスパンII-S」は二階建てタイプのシリーズなので、二階建てにも対応できます。

システム建築メーカーによっては３階建てに対応できるところもあり、３階建てを求める場合は他のメーカーを選ぶ必要があります。

日成ビルド工業のシステム建築で工期を短縮するメリット４つ

この章では日成ビルド工業のシステム建築を利用して工期を短縮するメリットをご紹介します。

①建設コストの削減になる

②収益性が上がる

③拠点をすばやく展開できる

④近隣対策になる

建設コストの削減になる

工期が短いと、建設に使用する機械のレンタル費用や人件費が少なくなります。

そのため、建設費が安く済みます。

少しでも建設コストを抑えたい方にシステム建築はとてもおすすめです。

収益性が上がる

早く建物が完成すればその分、新しい建物を早く稼働させることができ、収益性が上がります。

拠点をすばやく展開できる

企業の拠点を広げたいと考えている場合、工期が短いシステム建築を利用すれば１年間あたりの建築棟数を増やせます。

さらに、建物の構造やデザインを統一すれば設計や打ち合わせにかかる時間を短縮できるため、手間もコストも削減できます。

拠点の拡大を考えている企業には非常におすすめです。

近隣対策になる

建設中は工事の音がしたり、多くの車両が出入りしたりと、近隣住民の生活に影響が出ます。

工事期間が短ければこの影響も少なくなるため、近隣トラブルのリスクを下げられます。

ただし、騒音や振動が生じることに変わりはないので、工事に取り掛かる前に挨拶に行って事情を説明しておきましょう。

日成ビルド工業のシステム建築商品の種類４つ

この章では日成ビルド工業のシステム建築商品の特徴をご紹介します。

日成Vスパン-S

強度の高い部材を使用することで最大無柱スパン40mを実現。

大空間を作り出します。

中間柱を設ければスパンは最大60mまで広げることができます。

また、外装は標準の「角波サイディング」だけでも３色用意されており、外観の印象にこだわることができます。

大空間で自由度の高い建物を建設したい方におすすめです。

日成VスパンⅡ-S

「日成Vスパン-S」のシステムを元にした２階建て用の商品です。

最大スパンは15mと「日成Vスパン-S」よりも短いですが、２階建てなので限られた大きさの土地でも最大限に活用することができます。

１階と２階の高さは500㎜ピッチで調節可能で、各階の用途に合った高さにできます。

Vスペース

最大6mの開口を持ち、倉庫、車庫、小住宅、店舗とあらゆる用途で使えます。

屋根の形状は三方立上りと寄棟の２タイプで、どちらでも太陽光パネルを設置することができます。

一般の土地はもちろんのこと、積雪150cmの地域でも対応可能です。

Vストック

前面開口の中規模の建物を建設することができ、倉庫、整備工場、車庫、店舗などの用途で使えます。

ラインナップが豊富で、一般地では40種類、積雪地（150cm）では28種類も用意されています。

シンプルな造り・見た目の商品ですが、耐久性に優れており、台風や地震など災害にも負けない建物です。

まとめ

日成ビルド工業は建築メーカーとしては珍しく自社工場を持っており、部材の生産も社内で完結します。

そのため、工期を短縮でき、収益性アップや近隣対策など、様々な効果をもたらします。

このように、システム建築メーカーはそれぞれ特徴が異なるため、新しく建物を建てるなら各メーカーを比較することが大切です。

他のメーカーについてまとめた記事もございますので、ぜひご覧ください。