工場を新しく建設するときにまず行うのが建設会社への相談です。
建設を依頼する会社を決めている場合でも、まだ1つに絞っていないという場合でも最初にこのプロセスが必要です。
最初の相談はとても重要です。工場が完成するまでには長い時間がかかり、建設会社とは長い付き合いになるため、最初の相談で信頼のおける会社かどうか見極めなくてはいけません。
もし良くない会社に依頼してしまえば後にトラブルが発生する可能性もあります。
また、建設会社との話し合いは建設について分からないことを解決する良い機会になります。
工場建設を成功させるためには初めての相談を有意義な時間にすることが欠かせません。そのためには相談するときに何を気をつければ良いのかを把握しておく必要があります。
そこで今回は工場建設について初めて建設会社に相談するときに大切なことをご紹介していきます。
これから工場を新しく建てようとしているという方や、建設が初めてで分からないことがたくさんあるという方はぜひ参考にしてください。
相談する建設会社を見つける方法3つ
工場を新しく建設することが決まったら建設を依頼する会社を探さなくてはいけません。
昔からの付き合いなどで既に建設会社が決まっている場合以外は必ず複数の候補を出して、その中から1社に絞り込むようにしましょう。
なぜなら色々な会社に話を聞いて比べることでより良い会社を見つけられるからです。
そこでまずは工場建設を依頼する会社を見つける方法をご紹介します。
インターネットで探す
まず1つはネットを利用する方法です。自社サイトを持っている建設会社が増えてきているため、ネットで業者を探すことができます。
サイトには会社の歴史、実績、お客様の声、こだわりなどあらゆる情報が詰まっているため、事前にある程度どんな会社なのかを知ることができるのがメリットです。
ただし、サイトを持っていない会社ももちろんあるため、良さそうな会社が見つからなければサイト以外でも情報を収集しましょう。
人からの紹介
建設会社は人から紹介してもらうという方法もあります。例えば取引先に良い会社がないか聞いたり、設計事務所から紹介されたりすることで知ることができます。
ただし、信頼できる人からの紹介でも、安心して建設を任せられる会社かどうかは自分で判断しなくてはいけません。紹介されたからといってそこに決めるのではなく、どのような会社なのかしっかり調べるようにしましょう。
電話帳で調べる
近くにある建設会社を知りたいとき、電話帳が非常に役立ちます。電話帳は職業別で会社一覧が載っており、地域の建設会社の名前と電話番号を簡単に知れます。
社名と番号以外の詳しい情報が載っていないのはデメリットですが、まずはどんな会社があるのかを知りたいときには非常に便利です。
建設会社に相談する方法3つ
業者と新しい建物の建設について相談する方法は主に3つあります。これからご紹介していくので、合う方法を選んで相談しましょう。
相談会に参加する
会社によっては建築について話を聞いたり質問したりできる相談会を定期的に開いています。建設について分からないことや不安がある人が集まることを前提としているため、「こんなことを聞いても良いの?」と思ってしまうような初歩的なことでも質問しやすいのがメリットです。
相談会の有無や日時は会社によって異なるのでまずは開催しているのかどうか調べましょう。
都合を合わせて相談する機会を作る
相談会を開催していない会社に相談したい場合や、相談会は都合が合わなくてどうしても行けないという場合は会社に直接連絡をし、都合を合わせて相談の機会をもらうこともできます。
電話やメールで問い合わせる
いきなり会って相談するのは気が引ける、現時点では簡単な質問だけしたいという場合には電話やメールで問い合わせましょう。最近ではLINEで相談を受け付けている会社もあります。
手軽に相談できて、時間も使わないのがメリットです。
建設会社に初めて相談するときに大切なこと9つ
信頼できる会社と一緒に仕事をし、さらに理想に合った良い工場を作るためには最初の相談で新しい工場についてしっかり話し合い、良い会社を選ぶことが欠かせません。
そこで初めて建設会社と話すときに大切なことをまとめていきます。
簡単なことでも遠慮なく質問する
建設について知識がなく、分からないことだらけで正直何から聞いたら良いのかすら分からないという方もいるでしょう。
建設会社に相談するときにはそんなときでも遠慮なく分からないことをどんどん聞きましょう。「こんな簡単なことを聞いても良いのかな?」と不安になるかもしれませんが、会社側は建設が初めてという人の相手をしてきていますし、疑問が残ったまま話を進めると後に問題が発生することも考えられるので、ぜひ遠慮なく聞くようにしましょう。
設計士が決まっている場合は伝える
工場の建設は全ての工程を1つの会社に任せる場合もあれば、設計と建設は別で作業が進められる場合もあります。もし、設計士が既に決まっている場合は必ずその旨を建設会社に伝えましょう。
この場合は会社以外の設計士と仕事をした経験がある建設会社に任せると安心ですね。
今の工場の不満を伝える
工場の建て替えを検討している場合は今の工場に不満があればそれを伝えましょう。例えば工場内の動線が良くないことや、もっと清潔感のある工場にしたいなど会社によって様々だと思います。
こうした不満を建設会社に把握してもらえれば、それを改善するためのレイアウトを考えてもらえるため、今よりも良い工場になるはずです。
敷地の図面を持っていく
もし敷地が既に決まっている場合は敷地の図面も一緒に持っていきましょう。敷地が決まっていれば初めての話し合いでも工場の規模や土地の利用の仕方など深い話まですることができます。
もちろん、まだ建設予定地が決まっていなくても問題なく、その場合は土地探しの相談に乗ってもらえたり、サポートをしてもらえたりしますよ。
デザインのイメージを持っていく
工場の外観についてイメージが既にある場合はネット上の写真をプリントアウトしたものや雑誌など参考となるイメージを持っていきましょう。
かつて工場の外観といえばグレーでシンプルなものが定番でしたが、最近はデザインにこだわり、まるでお店のようなおしゃれな見た目にする工場が増えています。デザインが良いと会社訪問に来た人からの印象が良く、働いている社員も気持ちが良いというメリットがあります。
もし現時点で特にイメージがなければ工場や他の建物の写真を色々と見てお気に入りのものがないか探してみても良いですね。
実績を確認する
建設会社を決めるときに必ず確認すべきなのがこれまでの実績です。歴史があったり、建設実績があったりしても、住宅や普通のお店ばかりで、工場を建設したことがなければ建設を依頼しても満足のいくものが完成しないかもしれません。
工場の建設には生産効率が上がる動線の設計など工場ならではの気をつけるべきポイントがあります。そのため、何度も工場の建設をしている会社に頼むのが安心です。
担当者の態度を確認する
話し合いの場では担当者の態度もよく見ておきましょう。建設会社を選ぶときには技術や実績ももちろん大切ですが、最終的にはやはり人で決める部分も大きいです。
普通の買い物でも良いショップがあっても店員さんの愛想が悪ければ嫌な印象を抱き、そこでは買い物はしたくないと感じますよね。
そこで、意見を押し付けずに話をしっかり聞いてくれるか、質問に対して嫌な顔をせず真摯に答えてくれるかといった点をよく観察し、信頼のおける人か確かめましょう。
どこまでが無料かを確認する
大抵の場合、初めての打ち合わせは無料で行われますが、完成までのどこかのプロセスからは料金が発生します。現地調査、工事代金の見積もり、レイアウトの決定など工場建設では様々な手順があるので、トラブルを防ぐためにも最初にどこまでは無料でやってもらえるのかを確認しておきましょう。
他社と比較する
建設会社の候補がいくつかあるときは最終的に1社に絞るために会社同士を比較しなくてはいけません。
そのため相談では建設について一通り話し合うのはもちろんのこと、他社からの説明で気になったところを質問したりして、情報を集めましょう。
その上であらゆる点を総合した上で一番良いと思える会社に依頼しましょう。
まとめ
新しく工場を建てるときにはまず建設会社に建設について相談をします。初めての話し合いは工場建設について分からないことを遠慮せずどんどん聞きましょう。
設計士やデザインなど決まっていることや希望があればそちらも伝えましょう。また、信頼できる会社なのかを確かめるために担当者の行動をよく見ておくことも重要です。
初めての相談の時間を有意義にすることで理想的な工場を建設することに繋がりますよ。