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工場が生産拠点を分散させるメリット・デメリットを解説

工場が生産拠点を分散させるメリット・デメリットを解説

この記事では次の内容をまとめています。

・生産拠点を分散させるメリット

・分散させるデメリット

・分散させる際のポイント

工場の拠点を分散させるか、それとも集約させるか悩んでいる方が知っておくべきことを全てまとめました。

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目次

工場が生産拠点を分散させるメリット9つ

この章では工場が生産拠点を分散させるメリットをご紹介します。 

①納品までの日数が短くなる
②配送にかかる費用を抑えられる
③災害時の影響が少ない
④機器の故障時に生産量がゼロにならない
⑤各拠点の運営がしやすい
⑥広い範囲の市場に対応できる
⑦需要の変化にすぐに対応できる
⑧生産性が上がる
⑨二酸化炭素の排出量を削減できる

納品までの日数が短くなる

複数の生産拠点を持っていると、受注が入ったとき、最も近い拠点で生産し、発送することによって納品までの時間を短縮できます。

すると、顧客は早く製品を受け取ることができるため、企業に対する満足度が上がります。

配送にかかる費用を抑えられる

配送先から一番近い拠点から発送することで配送にかかる費用を削減することもできます。

一方で、生産拠点を集約させる場合、配送コストを節約することは難しいです。

災害時の影響が少ない

拠点がいくつかあると、災害発生時のダメージを軽減することができます。

例えば、地震が発生した場合、1つの工場が製造できない状況に陥っても他の拠点が動けば影響を最小限にできます。

地震のように、ある特定の地域に被害が集中するような災害の場合は拠点が離れていれば離れているほどカバーしやすくなります。

また、火災の場合、集約型の工場では被害が大きいと復旧の見込みが立たず、売上が全く見込めなくなることもあり得ます。

日本は災害の多い国なので、BCP対策として拠点を複数持っておくと安心です。

機器の故障時に生産量がゼロにならない

工場の稼働が止まるのは災害時だけではありません。

機械が故障するケースも考えられます。

工場の機械はその場で修理して復活することもありますが、一筋縄ではいかないこともあります。

その場合、メーカーに修理を依頼する場合でも、新しい機器を導入する場合でも、製造が再開するまでにかなりの時間がかかります。

こんなとき、他に生産拠点があれば製造量がゼロになることはなく、安心です。

工場が止まる原因としては停電も挙げられます。

ただし、停電した場合でも、蓄電システムが社内にあれば製造を続けることができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

各拠点の運営がしやすい

拠点が複数あると、1つの拠点あたりの人員や在庫量が少なくなるため、運営がしやすくなります。

一方で、集中型の拠点の場合は多くの人数や作業を管理しなくてはならないため大変です。

広い範囲の市場に対応できる

拠点が分散していると商圏が広がります。

様々な企業と関わりを持つことができ、受注数の増加に繋げることができます。

また、複数の異なる地域に対応できると、1つの地域が不調でも他の地域でカバーすることができます。

さらに、災害時に1つの地域が大きな被害を受け、経済が停滞した場合にもダメージを最小限にできます。

需要の変化にすぐに対応できる

市場のニーズが変化し、新しい製品への対応が必要になったとき、余裕のある工場を探し、生産を始めることで対応できます。

需要の変化に素早く対応できることは他社との差別化ポイントになり、企業の競争力を高めます。

生産性が上がる

各工場に特定の工程や製品を任せると、専門性が高くなり、作業にも慣れ、生産効率が上がることが期待できます。

ただし、拠点ごとに工程や製品を分けている場合、1つの拠点が何らかの理由で稼働が止まったとき、他の拠点を巻き込んで作業全体がストップすることもあるので注意が必要です。

二酸化炭素の排出量を削減できる

先ほどもご説明したように、工場が拠点を分散させると配送距離が縮まります。

すると、配送による二酸化炭素の発生量を削減できます。

拠点を分散させることは地球環境にも影響を与えます。

近年、企業に投資する際に「環境対策としてどのような取り組みをしているか」といった点が重視されることもあります。

そのため、CO2の排出量が減ることは企業にとってもメリットになります。

工場が生産拠点を分散させるデメリット4つ

この章では工場が生産拠点を分散させると生じるデメリットをご紹介します。

①コストがかかる
②拠点間の管理が必要になる
③拠点間の意思疎通がしにくい
④在庫の配置が複雑になる

コストがかかる

様々な面でコストがかかるというデメリットがあります。

まず、拠点をいくつも建設するとその度に建設コストがかかります。

建設費は決して安くなく、かなりの負担になります。

また、在庫を移動させる際に拠点間の輸送費がかかります。

建設コストを削減したい方のための対策は後ほどご紹介します。

拠点間の管理が必要になる

拠点が分かれていると、拠点間の管理が必要になります。

例えば各拠点の生産状況や在庫状況など、共有すべきことはたくさんあります。

こうした管理にもコストがかかってしまいます。

管理を円滑に行うには全拠点で同じ管理システムを採用し、他の拠点の動向をすぐに把握できるようにしましょう。

拠点間の意思疎通がしにくい

複数の拠点を持つ工場は拠点間で情報共有をすることが欠かせません。

しかし、場所が離れているとどうしても上手く情報伝達ができないこともあります。

一方で、拠点が集約されていれば、直接会って情報を伝えたり、そもそも管理者が1人しかいないため、共有の必要がなくなることもあります。

在庫の配置が複雑になる

在庫の配置が複雑になるのもデメリットです。

複数の拠点を持つ企業が在庫を適切に管理するには各拠点のニーズに合わせて在庫を振り分ける必要がありますが、高い精度で行うのはとても難しいことです。

在庫の配分が適切でなければ別の拠点から移動させる必要があり、その都度、輸送コストがかかります。

工場の生産拠点は分散と集約どちらがいい?

工場の生産拠点を分散させるべきか、集約させるべきか。

その明確な答えはありません。

なぜなら、それぞれメリット・デメリットがあり、企業がどのような条件を求めるかによって適切な方法は異なるからです。

ちなみに集約のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 建設コストが安くなる
  • 在庫管理がしやすい

 デメリット

  • 遠方地への配送コストが高くなる
  • 災害時に受ける影響が深刻
  • 機械が故障すると稼働が止まり生産量がゼロになるリスクがある

分散型のメリット・デメリットと比べ、どちらが自社に適しているか見極めましょう。

工場が生産拠点を分散させる際のポイント4つ

この章では工場が生産拠点を分散させる際に押さえるべきポイントをご紹介します。

①システム建築を採用する
②土地選び
③コストのバランスを見る
④ノウハウを拠点間で共有する

システム建築を採用する

分散型のデメリットは建設コストがかかることですが、システム建築で工場を建てればコストを節約できます。

システム建築は在来工法に比べて建設コストが安いです。

また、各拠点の構造を一緒にすれば、設計コストを節約できます。

システム建築メーカーは様々な種類がありますが、横河システム建築のように工場の建設実績が豊富な会社を選ぶと安心です。

土地選び

複数の拠点を持つなら、配置の仕方はとても重要です。

・配送距離を最短にするにはどうしたらいいか

・商圏をうまく広げられるか

・建設コストを抑えられるか

こうした面を意識しながら適切な場所を選びましょう。

コストのバランスを見る

分散型の工場は、コスト面で次のような特徴があります。

・輸送コストを削減できる

・いざというときも生産量がゼロにならない

・より広い市場に対応でき、商圏が広がる

・建設コストが高くなる

・拠点間の輸送コストがかかる

このように、メリットもデメリットもあるため、結果としてコスト面でプラスになるように計画的に拠点を広げる必要があります。

ノウハウを拠点間で共有する

企業全体の売上や利益を上げていくためにはノウハウを拠点間で共有しましょう。

効率の良いやり方を全体で取り入れることで生産性が上がります。

拠点が分かれていると、それぞれで違ったアイデアやノウハウが生まれやすくなるのもメリットですね。

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まとめ

工場が拠点を分散させるとき、メリットもデメリットも両方あります。

これは拠点を集約させる場合も同じことです。

そこで、どちらにすべきか迷う場合はそれぞれのメリット・デメリットを両方知った上で、求める条件に合う方を選びましょう。

ちなみに、分散型は建設コストが多額になるのがデメリットですが、工法にシステム建築を採用するとコストを削減することができるのでおすすめです。

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この記事を書いた人

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