この記事では次の内容をまとめています。
・メンテナンスコストを抑える方法
・メンテナンスが必要な部分
・業者を選ぶときのポイント
建物のメンテナンスコストを抑えたいとお考えの工場や倉庫の経営者の方が知っておくべきことを全てまとめました。
工場・倉庫がメンテナンスコストを抑える方法6選
この章では工場や倉庫がメンテナンス費用を抑える方法をご紹介します。
①適切なタイミングでメンテナンスをする |
②劣化が見られたらすぐに対応する |
③建設時に長寿命の素材を選ぶ |
④屋根や外壁は水に強い素材を選ぶ |
⑤防錆対策をする |
⑥自分達だけで対応しない |
適切なタイミングでメンテナンスをする
メンテナンス費用を最小限にするために大切なのは適切なタイミングでメンテナンスをすることです。
メンテナンスのタイミングが遅すぎると、劣化部分を直すのに時間も費用もかかります。
最悪の場合は建て替えをするしかない場合もあります。
一方で、定期的に点検を行い、本格的に劣化する前にメンテナンスをすれば修繕にかかる費用を抑えられます。
理想的な点検時期は建設会社に聞いてみましょう。
劣化が見られたらすぐに対応する
業者による点検時期が来る前に明らかに劣化が見られることもあるでしょう。
その際はすぐに対応しましょう。劣化を放置していたら状態が悪化しやすくなってしまいます。
建設時に長寿命の素材を選ぶ
メンテナンス費用を抑えるために建設時からできることがあります。
それは長寿命の部材を選ぶこと。
部材の種類についてあまり詳しくないという方もいると思います。
その場合は建設会社の担当者に将来的にメンテナンスコストを抑えたいと考えている旨を伝えましょう。
すると、適切な対応を考えてもらえます。
屋根や外壁は水に強い素材を選ぶ
屋根や外壁は雨風に晒される部分で、どうしても劣化しやすいです。
劣化してヒビ割れしたり、穴が開いたりすると雨漏りの原因となります。
そこで、建設時には屋根や外壁に水に強い素材を選び、劣化を予防しましょう。
ちなみに、耐久性や防水効果を高められる塗料を塗ることでも雨漏り対策ができます。
防錆対策をする
工場や倉庫は錆対策を行うことも大切です。
錆は鉄骨、つまり構造部分に発生しやすく、放置していると建物の強度が下がる原因となります。
構造部分はなかなか自分達だけでは点検したり、改修したりしづらいところで、メンテナンスをするには費用がかかりがちです。
だからこそ、あらかじめ防錆対策を徹底しておくのが理想的です。
自分達だけで対応しない
工場や倉庫のメンテナンスには自分達でできるものもあります。
しかし、場合によっては対処できたように見えても根本的な原因は解決しておらず、無駄な修理コストがかかっただけになるケースもあります。
点検やメンテナンスは専門の業者に依頼することで費用を無駄にせずに済みます。
工場・倉庫のメンテナンスが必要な部分3つ
この章では工場や倉庫の建物でメンテナンスが必要な主な部分を解説します。
①外装 |
②内装 |
③構造部分 |
外装
屋根や外壁といった外から見える部分です。
紫外線や風雨に晒されるため劣化しやすく、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
屋根は高所なので、社内の人間だけで劣化に対処しようとすると危険です。
そこで、無理をせずに専門業者に依頼することをおすすめします。
屋根の防水工事についてはこちらの記事で詳しく取り上げています。
内装
建物の内部も劣化していきます。
例えば床は使ううちにひび割れたり、凹みができたりします。
すると、従業員がつまずいて転ぶなど、労働災害の原因となります。
床のメンテナンスについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
構造部分
柱や梁といった部分のことで、建物を支えるために重要な役割を果たしています。
だからこそ、劣化すれば耐久性や耐震性が落ちてしまい、とても危険です。
社内の人間だけでは点検やメンテナンスができない部分なので、専門の業者に依頼する必要があります。
工場・倉庫がメンテナンスを依頼する業者を選ぶときのポイント4つ
この章では工場や倉庫が点検や改修工事を依頼する業者を選定する際にチェックすべきポイントをご紹介します。
①実績 |
②見積もり |
③近隣対策 |
④アフターフォロー |
実績
依頼する前に業者の実績を確認しましょう。
施工実績が多ければ多いほど技術の高さや対応の良さが期待できます。
また、自分達が依頼したい改修工事を得意としているのかも見るべきポイントです。
工場や倉庫の建物のメンテナンスをする会社の中には、屋根の防水工事や、床の掃除・メンテナンスなど、1つの箇所に特化しているところも多いためです。
見積もり
改修工事にかかる費用は誰でも気になるポイントですよね。
メンテナンスコストを抑えるには相見積もりをして、サービス内容と価格のバランスが取れている業者を選ぶのがおすすめです。
また、見積書に具体的に何に費用がかかるのかが詳しく記載されているかも確認しましょう。
近隣対策
メンテナンス中は騒音や振動が発生し、周辺住民に影響を与える可能性があります。
そこで、
- 近隣への影響が出にくいように対策をする
- 工事前に住民に挨拶まわりをする
このような業者に任せると安心です。
アフターフォロー
アフターフォローが充実していると、改修工事後に万が一問題が発生した際もスムーズに対応してもらえます。
工事のことだけでなく、その後のことも考えながら業者選びをしましょう。
工場や倉庫がメンテナンスを適切に行うべき理由7つ
この章では工場や倉庫がメンテナンスを行うべき理由をご紹介します。
①建物を長持ちさせるため |
②労働災害を防止するため |
③製品を守るため |
④機械や設備を故障させないため |
⑤企業イメージを守るため |
⑥従業員のモチベーションを上げるため |
⑦採用で有利になるから |
建物を長持ちさせるため
メンテナンスを適切に行えば建物が長持ちします。
反対に、メンテナンスを怠れば、あちこちで劣化が進み、建物の機能性が下がり、気づいた頃には建て替えしか選択肢がなくなります。
そうならないよう、適切なタイミングでメンテナンスを行いましょう。
労働災害を防止するため
メンテナンスを行わなければ労働災害のリスクを高めてしまいます。
例えば、建物の構造部分の錆を放置すると、強度が下がって、倒壊の危険性が出てきます。
また、雨漏りを放置すると、従業員が濡れた床で滑って転倒することもあるでしょう。
メンテナンスで建物の状態を維持することは従業員を守ることにも繋がります。
製品を守るため
工場や倉庫の機能性が低くなると製品に影響が出ます。
例えば、雨漏りによって製品が濡れてしまうと、品質が下がって廃棄せざるを得なくなることもあるでしょう。
そのせいで納期が遅れ、取引先や顧客からの信頼が落ちてしまうこともあるかもしれません。
機械や設備を故障させないため
メンテナンスを徹底している工場や倉庫は建物内の機械や設備を守ることができます。
機械や設備は水に弱く、雨漏りがひどいと故障するリスクがあります。
また、強度が下がり、倒壊すれば大きな被害が出るのは想像に難くありません。
機械や設備は導入に多額の費用がかかるからこそ守らなくてはいけません。
企業イメージを守るため
工場や倉庫のメンテナンスについて、機能性の面から重要性をお伝えしてきましたが、実はメンテナンスは企業イメージを守ることにも繋がります。
屋根や外壁がボロボロで見た目が悪い建物と、メンテナンスが行き届いて綺麗な見た目の建物ではどちらが取引先や近隣住民からの印象が良くなるでしょうか?
もちろん、後者ですよね。
企業のイメージを良くするためにも外観のお手入れは定期的に行いましょう。
従業員のモチベーションを上げるため
メンテナンスが行き届いて綺麗な建物は従業員の働くモチベーションを上げます。
職場環境は意外と働く人のやる気に影響を与えているものです。
やる気が高ければ生産効率が上がるため、企業にとっても大きなメリットとなります。
メンテナンスには決して安くない費用がかかりますが、得られるメリットもとても大きいです。
採用で有利になるから
建物が綺麗だと就活生や転職希望者からの印象が良くなるため、採用で有利になります。
工場や倉庫の業界は特に人手不足に悩む企業が多いです。
だからこそ、こうした面でも差別化をしましょう。
まとめ
工場や倉庫の建物は何十年と使うため、自然と劣化が進んでいきます。
建物の機能性を維持するためには定期的にメンテナンスを行うことが必要です。
メンテナンス費用を抑えるためにできることはたくさんあるので、ぜひ今回ご紹介したことを参考にしてくださいね。